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第9話 魔王と勇者見習い(7)


 そう、放つのだが。一樹自身が先程から魔王さまへと、大変に困った顔をしながら何度も説明をしている通りで。一樹自身は本当に魔王さまの最大のライバルであり。相まみえることもない対照的な、闇と光の存在である勇者ではないので。

「いや、独り言と言うか? 俺の知人の爺さんがいるはずだからこの部屋のことと、魔王さんのことを訊ねようと話しかけたのだが。知り合いの爺さんに無視をされてしまっただけでね……。独り言をブツブツと言っていたわけじゃない……」と説明すると。

「それにさ? 俺は先程から君へと何度も説明をした通りで『勇者』と呼ばれる者ではなく。『勇者見習い』と呼ばれる者だから。君のお父さんを殺した記憶はないし。このお城へも初めてきた。そしてこの部屋にも始めてきて入った……」と。

 一樹は魔王様へと説明する……だけでなはなく?


 この部屋に一樹がきた理由と目的も説明をする。

「俺が何でこの部屋にきたかと申すと? 先程から俺の問いかけに対して、無視している知人の爺さんから。この部屋には、この世界一の財宝があるから手に入れにいこうと誘ってきたからついてきただけだよ……」と。

 魔王さまに一樹は苦笑いをしながら説明をするのだ。

 まあ、相変わらず彼は、魔王さまの大鎌仕様の戟の攻撃を耐え忍んで、踏ん張っている状態ではあるのだが。自分は魔王さまに『勇者』ではなくて『勇者見習い』……。



 そして、この時間城とこの部屋にきた理由は、この部屋に知人の爺さんこと……。タヌキの御老体から、この世界一の財宝があるから手に入れにきたと。魔王さまへとちゃんとこの時間城へときた訳と理由を説明するのだ。

 すると? 大体誰もが予想できる台詞を「貴様~! ふざけているのか~!」魔王さまは憤怒、怒りをあらわにした大変に残念な表情で、一樹へと荒々しくまた怒号を放ってくる。

「そしてぇえええ~! 我を愚弄しているのかぁあああ~?」の、台詞も付け加えながらねぇ。


 ◇◇◇◇◇

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