ルーターの覇者ー呪詛の札と十三人の幽者たちー

水城 優

 一〇年戦争末期、略奪王ジャイバに反旗を翻す反政府軍。その若き兵士ユン・ミラルダは幼馴染で上官のマニラと共に、生き残った同胞たちと国境間近のMrディアに差し掛かる。そこで政府軍の待ち伏せと同胞の裏切り遭い、部隊は全滅し自らも重傷を負う。死んだ仲間たちから青白い人型の魂が天に向かって飛翔する光景を見て自らも死を覚悟する。
 目が覚めると、緑豊かな草原の只中に一人横たわっていることに気づく。そこで、はとぶういう獣とミルクという少女に出会う。二人からここが修羅界で『潜在の条件』に従い選ばれた異人同士が殺し合う回転する大陸ルーターだと知らされ驚愕する。
 敵地との境界線にあるグリーンフォレストに食糧の調達に来た三人は、森の奥に人間が住む街を発見する。そこはソウルマンと呼ばれる異人が人間たちから魂を抜き取るため、人間農場と呼ばれる施設を作っていた。両親を殺したソウルマンを見つけたミルクは、深夜単独で人間農場に向かう。轟音と共に目が覚めるユンとはとぶうもミルクを追って人間農場へ。そこではすでにソウルマンと魂側の人間たちの戦いが展開。戦闘の中、ミルクを見つけ出した二人の前にソウルクエメンという不気味な男が立ち塞がる。彼の中には五つの人格が存在しており、そのうちの一人、優位のクエメンを倒すのに成功したユンだったが、倒れた直後に殺意のクエメンが現れる。窮地に陥ったユンたちを救ってくれたのが、レディーケイと名乗る謎の美女だった。 
 窮地を脱した三人はミルクの祖父が住む人間の街、亜人街へ向かう。亜人街に着いたユンはそこで、おしゃぶりをつけた五歳の童に出会う。この童こそ亜人街の盗賊王ドン・コルネオで、ミルクの祖父であった。そこでコルネオから分離の呪いから魂と肉体を半分ずつに分けられてしまっていると告げられ、ユンは自分の天命を知る。
 ユンは自分の分身を捜すべくはとぶうを伴い、禽視の能力をもつという盗賊女帝ネーババの住むオアシスに旅立つ。旅の途中、烏賊団に魂を抜き取られた少女、チャイを保護する。ユンは禽視の能力で自分の分身を捜してもらうことと引き換えに、ネーババと共に烏賊団の本拠地、流砂の砦に赴く。

目次

ルーターの覇者ー呪詛の札と十三人の幽者たちー

プロローグ
更新日:2019年06月08日
一  章  飛  翔
更新日:2019年06月08日
二  章  家畜にされた人間たち
更新日:2019年06月08日
三  章  亜人街の盗賊王
更新日:2019年06月08日
四  章  呪詛の札と十三人の幽者たち
更新日:2019年06月08日
五  章  烏賊団との死闘
更新日:2019年06月08日
六  章  純血種の街
更新日:2019年06月08日
七  章  裏霧(うらぎり)VS裏切
更新日:2019年06月08日
八  章  灰色の大群
更新日:2019年06月08日
エピローグ
更新日:2019年06月08日
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