キッス・ミーー悪を憎んで正義を撃つー

水城 優

 遠い、遠い過去の話。
 世界に大陸が五つであると信じられていた時代、フェザーン大陸の実業家が六番目の大陸を発見する。 新大陸は、発見者の名をとってミロスと名づけられた。
 ミロス大陸は東部・中部・西部に分割され、連邦政府によって暫定的な統治がなされていた。 しかし西部は、その大半が砂漠に覆われた不毛の荒野であったため、連邦政府の権勢も届かず、ならず者どもが蔓延る無法地帯と化していた。
 荒野の砂漠をテンガロンハットにミニスカ姿の少女が、ホルスタインの牛と共に旅をしていた。彼女はキッス・ミー、牛はモウモウという。砂漠のど真ん中で、二人を呼び止める声に気が付く。あたりを探せど人っ子ひとり見当たらない。声の主はなんと拳銃であった。彼はその昔兵器工学の権威ワイアット教授の手によって生み出された武装獣であった。 彼をMJと名付け旅をすることになったキッスたち。
 岩石砂漠で老婆のヤンバーと知り合う。彼女に誘われ、西部最大の街、ジャッジシティーを目指すことになる。その途上、砂漠で苦しむ大男を見つける。介抱しようと近づくが、男に銃を突きつけられる。男の正体は、この地域の顔役クライトンの息子スモールジョニーであった。隙をつき難を逃れるが、ヤンバーを人質に決闘を強いられる。抜き打ちざまにMJは盗賊ではなく、ヤンバーを誤射してしまう。自暴自棄となるキッスの目の前に死んだはずのヤンバーが蘇り、ライフルで盗賊どもを追い散らしてしまう。
 MJは正義の銃であるため、直接悪党を退治することが出きず、代わりに正義の心を持った者を撃って、その者に悪党を退治してもらうのだ。これが彼のモットー〝悪を憎んで正義を撃つ〟である。
 ヤンバー宅の軒先で待つキッスの前に、ピッピという少年が現れ、命を狙われる。誤解を解こうとしたが叶わず、やむを得ず酔っぱらいの爺さんを射殺?し、難を逃れる。暗がりを伝い、辿り着いたチザムの酒場でまたしてもスモールジョニーに絡まれる。窮地を救ってくれたのが、酒場の歌姫クレメンタインであった。翌日、キッスはヤンバーの東遠の娘、お竜を出迎えにガント駅に赴く。正午過ぎ、駅柵内で大爆発が起こり、大挙暗殺者が乗り込んできた。

目次

キッス・スミ―ー悪を憎んで正義を撃つー

プロローグ
更新日:2019年06月02日
一  章  悪を憎んで正義を撃つ
更新日:2019年06月02日
二  章  災難続き
更新日:2019年06月02日
三  章  酒場の歌姫
更新日:2019年06月02日
四  章  ガント駅襲撃事件
更新日:2019年06月02日
五  章  敵か味方か二体の武装獣
更新日:2019年06月02日
六  章  密  談
更新日:2019年06月02日
七  章  クライトン一家の最期
更新日:2019年06月02日
八  章  街を統べる者
更新日:2019年06月02日
エピローグ
更新日:2019年06月02日
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