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あきさん

嬉しそうだな。その隙にベルトを緩めて臀部に手を滑り込ませると直に触れて怯む。セパレートクロッチか、臀部が開いた下着とは。そうか、だから俺の下着に固執して? インナーにも拘ると言うべきか執着か。いいや、手触りに高揚したから。吸い付くような感触で、鼓動が高鳴る。

こいつ、踵を上げたか。背丈が似たようなものだから指が滑り込む。誘い上手か、挑むなら迎え撃つ。ボトムを脱がせて尻を揉みしだく。そのたびに外垣が肩を震わせる。次第に擦れ合う股間に硬さを感じる、このまま曝け出したらまずい、かぶとあわせにしてしまう。やがて外垣が膝をつき俺のボトムのジッパーを下ろした。

「触らせて」
甘えてくるなんて初見だし。好きにさせたら俺のものを愛おし気に、まるで花を手折るかのようにやさしく取り出した。

「立派なものをお持ちで、こんな大きな男根を下着に秘めてボトムをお履きとは。さぞや苦しかったでしょ」
本当に、濡れたような甘い声音でくすぐる。
「世間では大きく見せるフェイク下着も出回るので、あきさんは・と。でも、嘘のつかない方とお見受けしており、僕の中が熱くて焦れます、疼いて、止まらないんです」
舌先で亀頭を舐めた、吐息が茂みにかかり、ぞくりとする。

「僕にください」
擦られている、俺の方が攻められた。外垣の髪を撫でて毛束を軽くつかみ、もう片方の手で撫でていく。
「そう、楽になさってください」で、咥えられた。
男根を根元から舐められて、口の中で爆ぜるまで吸い上げていく。まずい、手慣れた子とは思わず油断した。舌で絶えず舐めて這わせる。同性だからか、ツボをおさえてくる、処理するときに本当はどうしたいかが自分では分かるが相手に言いづらい。それを、この子は見抜いてくる。スポットが同じなのか、もっていかれる。
歯を立てないあたりが、慣れて居る。
感覚が飛びそう、でも理性がまだ咎めている。外垣が立ち上がり、上気した頬と濡れた目を見せる。逃げられやしない。

「擦らせて……」
自分の勃起した男根を取り出し、合わせて擦りだす。外垣のそれが固くて駆り立てられていく。互いのものを擦られて、もたないのは硬さで分かる。
まずい、息が上がってきた。交わす視線と同じく呼吸が重なって居るようで、しびれが来る。焦れて、鼻先を当ててしまう。そのまま上唇をつつき、軽く唇を重ねる。狂おしい、もう挿入したい。手でいかされるのは。……腰まで小刻みに震えてくる、押し付けたいんだ。
しくじった、ゴムを切らしてる、このまま挿入したら外垣を傷つけないだろうか。……こんなことを思ったの、初めてだな。相手の体を労わるなんて。

「下さいっ」
意味は分かる、その下着なら。外垣に椅子の背を掴ませて、ボトムを腿まで下ろし、下着の上から挿入する。こんなの着けてるくらいだからローションが要らないのではときとうで確認する。いけそう。腰を掴んで自分を押し付ける。
「ぐ、ぅううんっ」
高ぶるままに擦ると外垣の体がしなり善がりだす、俺の胸と相手の背が合うなんて初めてかも。自分の胸がシャツにこすれて痛痒い。スーツを脱ぐいとまが惜しい、このまま爆ぜたい。
「あきさ、もっと、いい」
俺ももたない、やさしくしたかったけど悪いっ。外垣の男根を弄り、中を広げさせる。そうしないと途中で爆ぜる。
「驕るあなたを、ぜんぶっうけいれたいっ」
ん、そこまで? まずい。
「くださいってッ、もっとッ」
「ぐ、ぅうんッ」
外垣の黒髪が乱れて、動きが止まる。荒々しい互いの呼吸が室内に充満する。俺の男根が濡れていた。気持ちが良すぎて、持っていかれたらしい。達する瞬間を攫われてる。
抜いて、外垣と向き合い、キスをした。今度は舌を絡めあい、互いの熱を確認するように歯列もなぞり吸いあう。



外垣を抱き上げるとベッドへ連れ出す。組み敷くと鼻先が触れ合うまで顔を寄せる。
「ちゃんと俺と向き合って」
欲しいと言うなら応じる安さでは無い、ここまで好かれたなら心も揺らぐし観る目も変わる。真面目な性格は恥と思わん。
軽薄な行動だけはしたく無い、おまえは誰かの代わりではないから。
自分を信じて揺るがないことを互いに知ろう。恋愛するなら、高め合いたい、なし崩しにはしない。……大事にしなくちゃと思ってるから。
右胸に外垣の手を当てて見せる。
「ここまでおいで」
外垣がしがみつく、ありのままならこんなにかわいいのに。
俺のどこがいいんだろ。中身がだめ男だって知ってるはず。
「さ迷わないで。僕が謝るほうですから。あなたは辛そうな顔をなさらないでください。ああ、でも、暖かいです。……嬉しいなあ!」
あ、この子。ようやく敬語を忘れたか。これが壁に感じたんだ。先輩後輩だから敬語はつきものだろう、でも過剰気味だったから。

「あきさん」
背中を丸めて顔を胸に寄せてくる。瞼を閉じても、俺が見えて居るんだろうか。惹かれていく、元々、気持ちを寄せられて居るのは分かってた。ただ、本気かどうか分からず。俺は愚鈍すぎ。
やさしくしてあげたい、ここまで想われて悪い気なんてしないから。
外垣の肩を撫でてそのまま臀部まで手を滑らせていく。そして股に割り入ると股間を擦り、徐々に力を込めてみる。
「んっ」
喘ぎだす外垣のジャケットのボタンを外し、シャツも捲り露呈した肌を撫でるとそのまま乳首を指で押して突起させると指で挟みながら捩じるように愛撫する。
「く、うううんっ」
かなり感じやすいんだ、ここか。でも、もっと喘がせたい。
「せんぱ、ここが熱くて」
痺れそうな声を振り絞ってくる。
「も、でちゃう」
睾丸を撫でようとしたら勃起した男根が飛び出し、しかも先走る。
「や、せんぱ・すみませ」
謝らなくていいのに律儀なところも俺に似てる。まだ硬さを保持した男根を握り、きつく擦りだすと外垣の頬が上気し、声を出さぬよう口を押さえている。声が聴きたいが、それが正解だろ。郁が居る。聞かす訳にいかないから。
「で、でる、手を放して」
受け止めるか。
「や! せんぱ・それは」
外垣のを咥えて口の中で爆ぜさせた。
「そん・先輩」
ひくつく体を眺めながら口を指で拭う。苦いが、この匂いは知ってるし。味は知らなかったけど、まあいいや。

「あのさ、先輩ってやめてくれる? 名前で呼んで。理(のり)」

名を呼んだからか外垣 理の表情が明るく成り、そして股を広げて俺を待つ。しかし、股関節の可動域がすごいな、こんなに広げるのか。容易い、俺が入り込める。
先ほどボトムの上からだが慣らしたのでいけないかな、ボトムのジッパーを下ろしてまだ半立ちの男根を曝け出すと、起たせたくて外垣の胸を撫でて乳首を弄り声を出させる。もっと聞かせて、その気にさせて。高ぶらせてくれ。
俺のが膨張したらしく、外垣が凝視して居る。ならばいける。ぐいと挿入すると「あ、いきなり」少し抗うが、飲み込んでくれる。足を掴んでさらに奥へ突き進む。

「あきさん、ふといっ」
さっき入ったし。
「きみが狭いんだろ」
「ん、罵られると、すごく・クるっ」
俺を感じてか外垣が、はにかむように映り、ふと手が止まる。新しい気持ちが俺の中で目覚めていく。大事にしようと思った。

「あきさん、まてな」
ここまで狂おしい声を出されたら、そそられる。俺だって悪い気はしていない。心惹かれるものがあるから、話を聞きたいと思ったし、部屋へ招いたんだ。
「こっちへおいで」
「ん」
抱きついてくる体温が熱い。

「善くして、あきさっ。むずがゆくてっ」
「しっ。郁に聞かれるから、声を押し殺して」
「むりっ」
ならキスをして口を塞ぐ。同じくらいの背丈だとキスしながら弄れるのか、興奮する。外垣も腰を揺らして擦ってくるし。
貪りつくように吸うから、俺も体をよじらせた。衣擦れの音がする。耳を傾けるがノイズはしない。郁は出かけたか?

「あきさん、ほしいっ。突き刺して」
甘い囁きを受けて俺のものが反応する、怒張したそれに外垣が気付いて嬲ろうとするから耳たぶを噛んで制する。
「ん、はやくしてほし、」
言われなくても挿入する、突き立てると外垣の腰がひくつくが、突き上げるまで進めていく。
「んー、せんぱ、ふとくて」
狭いんだろ。
「もっと奥までっ」
急かすな、高ぶらせるのも上手とは。
「そそるから黙ってて」
口に拳を当てて声を押し殺す、だけど見る間に唾液で濡れていく。俺が擦りだすと髪が揺れ、顎が鳴りそう。

「んっ、ん・せんぱ、あ、あきさんっ、そこで、擦って!」
「もっと足、広げられる?」
すると更に股を開く、仰天しかけたが、高ぶるそれが入り込めた。奥まで貫いて爆ぜさせてもらう。
「もっと、激しく突き上げて! 欲しい、もっと」
嬌声が耳に甘く響く、高ぶる男根が擦りたいと願い、俺の本能を駆り立てる。
「んっ、せ・せんぱ」
「名前、名前で呼んでっ」
「あきさ・ん」
あ、くる。この頬を赤らめて汗を浮かべた扇情的な顔と、俺に全部預けた姿態が胸を貫く、こらえきれない、もう、爆ぜてしまうっ。

「……あきさん、よくて、僕は」
脱力した腕をシーツへ放り出して、肩で息をして居る。乱れた上着の皺が気に成る。裏地が湿って、濃い色のしみを作ってる。
「もう1回、いたしますよね。僕は」
鼓動が激しい。
すぐには勃起しない俺のを掴み、自分のそれと合わせてしごき始める、どうしても・なのか。

「欲しいんです、お願い。あきさん、もっと」
切なく甘えられると情欲を掻き立てられる。
「僕の中に、指でもいいからっ、弄って」
身もだえし、愛欲に落ちる。マットレスの下、すのこのようなパイン材のパレットが軋む音を響かせる。
「……先輩っ、聞いてください。ぼく、異動になりそうで、部署間ですが」
ん?
俺の粗い呼吸を知られたくなくて、腕で顔を隠していたが。後輩の声音がおかしい。
「は、それで、俺を? あのさ、順番とか」
「……お側に居たいんです、無理でしょうかっ、辞令には従います、でも、離れたくなくて。淋しくてっ」
花火が儚く消えるような切なさを覚える。
初めて、年下の顔を見せたな。……でも、こっちは凄い。

「出してください、美尻の先輩、まだ、だめですかっ・」
びじり。

「いつ見たんだ、俺は美尻じゃない、平坦なはず!」
「……は、せんぱ、顎が、がくがく、しますっ、しびれますっ」
「敬語はいいから、もう放せって」出てしまう。
でも、大事な話だ、きちんと向き合わないと……こいつ!

「ちくびを吸うな、やめろ、くッ! 」
のけぞる体を嬲られそう。

「乱れ髪、ですかね、せんぱ、恍惚とします。もっと弄らせてください、すごく、感じてくれてうれしいんで、す……ぼくも、いかせてほし」
腕を取られて導かれる、もう勃起している理の男根を弄れと言うのか。弄ぶようにしたら悦んで居る。俺の指の間に精液が流れ込む。

「そこ、弄られるの、好きっ」
狂おしいほど情欲に身もだえしたさまが初見で、体の芯が攫われる。この子、こんな顔をするのか。魅了される。

「もっと、指で嬲ってっ、ちくびを爪で弾いてっ!」
俺だって叫びそう、こんなに甘えられて、想いが貫くせっくすは初めてで。  
汗が滲んで薫る、髪が湿って肌に張り付く。絡む足がほぐれない。さらに奥へともぐりこみたい衝動に駆られる。もっと、遠くまできみをいざなう。連れていく! 腿を持ち上げてのしかかる。
「ぐ・うんっ」
甘い声音が間近で聞こえてくすぐられる。奥まで貫く、もっと近くに行きたいんだ。
激しく擦ると、理が力を抜いて俺に全部預けてきた。揺さぶられるのも好きらしい、目線だけは俺から離さず力強い輝きを見せる。薄く開いた唇に誘われる。
「ん、ん」
離した唇から互いの吐息があふれ出して、生暖かいそれに頬が上気する。離れがたいぬくもり。
「あなたが、好き」
かすれた声に耳をくすぐられる、鼻先で突くと唇を吸われる。

「全部」

両肘を曲げて、不意に顔を隠したから『なに?』と覗き込むと、指を少しづつ広げて顔を覗かせる。
吸い込まれそうな眩しい光を帯びた黒い瞳。
悪戯な想いを秘めたように緩む唇は濡れて居る。
不敵にほほ笑むさまに、別の顔を見た。

妖艶だ。

頬をなでるとその手を取り、指を絡めて握られた。返事代わりに強く握り返す。そして、磁力のように体を引き寄せた。それでいいや。ただ、弄ってあげないと外垣が疼いて身を震わせるまま。

「……爪、立てていいから、……堪えて」
ネクタイごとシャツをわしづかみ、破られそう、でも、達するところまでは。
「んっ」
首筋をつかまれて感じてしまう、そこで揺さぶられて不意に堕ちる。体の力が一気に抜ける、呼吸が整わない。
快楽の前に相手を想えてよかった。外垣の前髪をかきあげるとくすぐったそうで、思わず耳たぶも弄って目を細める。はにかむんだ? かわいいところがあるんだよな。

「スーツの時以外は俺を名前で呼んで欲しいんだ」
俺だけの名前だから。先輩では遠い、名前は個人のもの、覚えて居るだろうから呼んでくれたらいい。
「憎からず想っているから。嘘じゃない」
顎を親指で押し上げ、唇を重なる。数秒して離すと、互いの目を見た。

「あきさん」
嬉しい。
「おまえしか許さないから」

今晩泊まればと勧めたが、明日も業務だったな。替えのスーツは俺と体形が似てるから貸せるけどシャツは首周りが合わない。洗濯するよと言うが「迷惑になる」と引くから、かえって気を惹かれる。
愛おしくて頬を撫で、乱れたシャツを整えてあげようと思いながらも高ぶり、ちくびを指で抓んで擦ると善がり「もっと弄って」とくねらせた姿態を見せられてしまう。触られるのが好きなのか、止め時が分からなくなる。俺は外垣が欲しいし、もっと知りたいと願う。

精液で濡れた股間を拭うと悦んで居る。
外垣が俺の髪を弄ぶ。引っ張ってもいい、もっと側に居たらいい。

「あきさん」
はいはい。
「あーきちゃん」
何ですって? カチンときたぞ。郁みたいに呼ぶな。

「今みたいに呼ぶなら着衣のままバスタブに放り込む」

「ん? そういう性癖ですか」
違う。
「どーんとお願いします。髪を洗いましょうか? 僕を見下す凛々しい顔つきの、あーきちゃん。甘えていいんですよぅ」

懲りない。笑顔の外垣には勝てないぞ。
今日まで鈍い俺に気持ちが通じず苦しんだだろうに、耐えた外垣に大楽の喜びをあげられるのが俺で叶うなら……いや、慎重に行かねば。大事にしたいんだ。


「あきちゃん、僕は恋の苦しみを知ったからこそ、懊悩するあなたを助け出せたと自負しますよ?」
あ、外垣には敵わない気がする。……この穏やかな笑顔を守りたいと思うが。甘えるのも、そうか。ありかもな。
……ぬう? 乱れた着衣を引っ張り指先で絡めて行くのは流石にしつけ! 

「いつまでする気だ、底無しかっ! 貪欲な高ぶりの根源を問うぞ! おまえこそ青春だろ、バスルームへ送り込む、この大魚をあくせくしてお洗濯だ」

シーツごと抱き上げて迅速にこの業務を遂行してくれる。

「姫抱っこされたの、初ですっ」

だろうよ、背があるからなあ。俺もこんな大魚を抱くとは、お、ドアにぶつかりそう。もう、厄介な背丈だよ、お互いに。

「じっとしてろっ、動くな触るな、俺の腕の中で黙ってろ」
「男らしいー」

そんなつもりでは無い。おまえが動くと、ぶつけてしまうだろ。大事にしたいって思うから青あざ1つも付けたく無いんだ。

「あーきちゃん。好き」
はいはい。

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