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第4話 「サークル万歳(1)」


珍しく部室に顔を出しに来てみた。

……
…………
………………


大学に入ってすぐの事だった。
授業間の移動の時間、大学に慣れてない俺は右往左往した。
スマホの画面を見ながら沢山ある号館から目的地を探った。

「……少年、こっちこっち」

「??」

今考えれば、怪しい以外の何者でもないが、俺は興味と好奇心に勝つことができなかった。
それに、わからない以上一か八かどっちかしかなかったのだ。

結果的に拉致られることになる。

……
…………
………………

「…………ん?」

俺はゆっくりと目をあける。

いつの間にか気絶をしていたのか。

いや、こんな冷静にしてられる状況じゃないけど。

「ふははは、気づいたか」

「ちょっ、はぁっ、え!? おいおい、嘘だろおい! 授業始まってるよまじでなぁ、おい!」

「おいこら、暴れるな! 手足を椅子に縛ってあるんだから逃げるなんて不可能だぞ!!」

「んなもん知るか! こっちは授業の出席がかかってるんだ!」

「一回の欠席ぐらい変わらん!」

先程から俺の前に立つ一人の丸い体格の男。

眼鏡を人差し指で持ち上げ、やれやらと言った様子でこちらをみた。

「お前……新入生だろ? うちのサークルに入りたまえ!」

「ケッ! 授業をサボらせるようなサークルに誰が入るか!」

「むぬぬぬ、なら仕方あるまい、奥の手を使うとしよう」

「……奥の手?」

「わっはっはー! 我を呼んだかー!!」

「!!??!!??」

次の瞬間、部屋の外から小学生ほどの身長の女の子が元気よく駆け込んで来たのだ。

「なぁ、タクタクゥ! コイツをどうすればいいのだー?」

「メグメグの好きにしていいのだぞ! さぁ、やってしまえ!」

「わかった!!」

その少女は俺に詰め寄ってくる。

「わかったじゃないから! とりあえず、この縄をほどいて俺を助けようよ!?」

「やだ!!」

「断られたんだけど、うける」

ダメらしいです。

「私は今から君をこちょこちょくすぐるんだ!」

「ダメ、やめて、怒るよ」

「えっ……ダメなの……?」

マジで泣きそうな顔で俺を見つめる。

「…………ダメじゃない。」

「やったぁ!!」

そして、笑顔でえげつないこしょこしょを始めやがった。

「ちょ、まっ、だめぇーー!! そこはだめぇー!!」

「わぁー! 楽しいぞぉー!」

色々汚された気がしました。

……続く。

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