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第4話 これがゲームの世界? (6)

〈ドン! ドン! ドン……!〉

「閣下ー! 閣下ー! 閣下ー!」

『えっ? どうしよう?』

 先程から閣下を呼ぶ女性の声が近づいてきたと思ったら、いきなりこの部屋の扉を叩き始めたよ。

 だから僕は、少しというか……。かなり不味いと思いだしたから。寝ている閣下を起こした方が良いかな?

 と、考えたのだけど。

 う~ん、疲れて寝ている閣下を見ると、僕は起こすのは少々忍びないと思うから。

 さてさて、どうするかな?

〈ドンドンドンドンドンドン……〉

 あっ? 今度は扉の外の女性──強く扉を叩き始めたよ。

 ううう……。どうしよう……。

 本当に不味いよね?

「おぉ~い、閣下、 寝ているのか? ……返事がないから、扉を開けるぞ?」

 やっ、やばい……。外の女性、部屋に入ってくると述べ始めたよ。

『どうしよう? どうしよう? どうしよう?』

 何処か隠れる所はないかな?

 このままだと本当に不味いと思う?

 だって僕は良く見ると肢体(はだか)のままだから、家臣の人が見たら誤解される……って、誤解されてもいいのか?

 僕は閣下の妾というか、僕的には夫だと思っているから。

 でもね、僕の奥さん疲れきって寝ているの……。だから僕が何者で、閣下の大事な人だと、自己紹介してもらおうにも、できないんだよ。



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