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白山大橋(三重・津市)

 
挿絵



三段壁を後にした一同は、三重県の津市内にある国道165号の白山大橋へと向けて出発をした。向かう道中にて、予め侑斗は持っていたタブレットにインストールされてあるGoogleマップのストリートビューを眺めながら放浪中ちっちに対して「今から心霊検証を行う白山大橋ってここですか?」と訊ねると、放浪中ちっちは「ええ。そうよ。ここ。」と答えると、侑斗は「まだ真新しい花束やお供えのための水などがありますよ。これは自殺の名所としての知名度がまだ有名ではないだけに、この地に訪れて投身自殺を図る人は多いということですよね?」と聞き始めると、放浪中ちっちは「三重県の人ならば白山大橋が自殺の名所ということは知られている事実よ。今もなおこの地を彷徨う自殺者であろう霊の目撃証言は後を絶たない。」と解説した。

侑斗のタブレットを見た芦原は「知られていないだけでも、このストリートビューの写真を霊視しただけで正直な話ゾッとさせられました。とりわけ、この欄干の事故が起こったのかどうか、非常に生々しい湾曲した痕跡を見てしまうと言葉にならない思いになりますね。投身自殺だけだとここまで欄干は曲がらないでしょうけども、何かその他にも事故を誘発する”何か”の気配を強く感じます。知られていないスポットだからこそ危険性は高いです。」と話した。

芦原の話を聞いた侑斗は「まあこの写真から見ても、心霊検証は30分以内には終わりますよ。答えは分かり切ってることですからね、幽霊が出るか出ないかと聞かれたら勿論YESと答えますよ。霊視能力のない人が見てもこの橋の危険性を感じますよ。絶対に何か、それこそ危険な気配を感じてなりません。」と答えるにとどまった。

そして一同は朝に立ち寄ったコンビニで買ってきたおにぎりやパンなどを食べるために高速道路のパーキングエリアに駐車をして休憩を取り始めた。

その際に侑斗が芦原に日向神ダムでの出来事を振り返るようにして語った。

「日向神ダムに僕が一人で心霊検証に行ってこいって、まあ兄から出された課題のうちの一つだったんですけどね。そこへ行って見て改めて体感しました。特に一番危険だと感じたのは、走行中に土砂崩れに遭って即死されたという女性の御霊の無念を感じただろう、かつての旧道のトンネルを覗いてみるとより一層寒気が走ったのと同時にこの地で命絶ったであろう自殺者の御霊達が圧倒的に多くて一人ではさばき切れないと判断し、身に及ぶ危険性も考えて心霊検証を終えたらさっと帰ってきた思い出があります。あれを見て、改めてと言いますか、人が死んでからいったい何が待ち受けているのだろうかということを強く感じ始めるようになりました。僕が中学生だった時に一度死にかけた、あの時に見た陰鬱な世界は今でも忘れることが出来ません。生き物など何もなく、枯れ枝に近いような木があるだけで、多くの人々が靄がかかって先が見えなくなっている川の向こう側へと足元が濡れてもお構いなしの勢いで歩いていく姿を見て、俺も続けて渡らなければと思って立ち上がって川へ渡ろうとした際に後ろから声を掛けられたんです。”若いお前にはまだ命がある、この川を渡るには早すぎる。元にいた世界へと戻りなさい。”と言われて、俺はこれから川を渡ろうとしている人々が辿っている道を辿っていくことでこの世の世界に戻れることが出来た。だが自殺者の御霊達が向かうルートは恐らく違うだろう、宗教上の考え方の違いもあるんですけどね、中には首吊り自殺の女神として知られるマヤ神話のイシュタムという自殺を司る女神の存在もありますけどね。逝く世界が違うんでしょうね。それが恐らくは、自殺をした後に空中に浮いた状態で自らの亡骸を見て考えるんでしょう。冷静になって考えるべきことがあったと思うと、その思いがやがてこの世に対する未練を募らせる結果になりこの世を彷徨うのかもしれません。まあ土砂崩れに巻き込まれた女性の御霊に関してはあまりにも突然の出来事がゆえに自らの死に対して受け入れられないというのがあるんだと思いますけどね。」

侑斗が淡々とした口調で語り始めると、芦原は「そればかりは、どうなんだろう。亡くなってからでないと分からない世界でもあるから何とも言えぬことではあるが、ただやっぱり仙台の八木山橋でも見た、あれだけ高いフェンスや有刺鉄線を張り巡らしてでも下で待ち受ける死者の御霊達に導かれるようにして命絶つ方が後を絶たないのだろうと思うと、やはり先に死んだ人たちから手招きされたり呼ばれたりされたからという理由だけでは自殺をしないと思う。同じ心の闇を抱えた者同士でしか分からぬ心の痛みを分かち合うような形で、死者にとっては仲間になってくれるであろう者の心の弱みに付け込んで新たなサークルの人員を増やしている。そうやって力をつけてきているのだとしたら死んでから冷静になって考えたときに後悔の念が高まって地縛霊として彷徨う結果にもなるのかもしれない。」と答えた。

二人の話をじっと聞いて居たぱうちゅは「侑斗さんと芦原さんの話を聞いて居て改めてやっぱり自殺するって、その行為に至るまできっと今までに悩んでいて抱えていたことが誰にも打ち明けることが出来ず相談に相談が出来ないままある日突然爆発したように吹っ切れて命を落とすのでしょうか、亡くなられた方には亡くなられた方でないと分からない心の闇があるでしょうけども、でもやはり生きていて辛いと感じることがあってもこれは人生における試練のひとつだと感じて強く生き抜いてほしいですね。悲しいことは繰り返しあってはならないと思います。この世に思い残す後悔の念があるぐらいなら、一度立ち止まって冷静に考えることが必要なことですね。」と感慨深く語り始めた。ぱうちゅの話を聞いた侑斗は「生きていて本当に辛いことがあってその時に相談できる相手がいたら、また違っていたんだろうけども、まあそればかりは本当に辛いことだけども、受け入れるしかない。」と語ると、放浪中ちっちから白山大橋に纏わる心霊現象についての説明が行われた。

「先程説明したことの復唱になるが、白山大橋の下は深い谷になっているために投身自殺を図る人が後を絶たず、地元では自殺の名所として知られるスポットである。ストリートビューにもあったように、橋の欄干には供養のための花束とお供え物が供えられている。噂では、夜中に女性の霊が出るという話がある。霊感のある人の話によれば、この橋で最期を遂げた自殺者の御霊によるものだろう、亡くなってもなお何度も何度も繰り返し投身自殺を図る霊がいるとも言われ、その霊が通りかかった人に対して取り憑くと、取り憑いた人の体を乗っ取った末に自殺を図ろうとすることがあるとのことなので、霊感の強い人や霊媒体質の人には危険とされている。そのほかにも車でこの橋を通りかかった際に、霊障によるものだろうかブレーキが踏めなくなってしまったことによって事故につながったという説もある。」

放浪中ちっちが語り終えたときに、芦原は「自殺の名所でよく聞かれる話ですね。それって多分恐らくですが霊感の有り無しは関係なく、心に闇を抱えた人間がこの下を覗き込むと吸い込まれるようにして闇の世界へと落ちてしまう、そういうところじゃないんですか。お供えされてある花も真新しいことから、恐らくですがまだこの地で自らの命を絶つ人がいらっしゃるということですよ。欄干が不自然に曲がっていることもここに恐らくですが車がぶつかった可能性も捨てきれないですからね。こんな見通しのいい真っ直ぐの直線道路で、目の前に現れた”何か”を避けるためにも急にハンドルを切ったようにも見受けられるし、知る人ぞ知るスポットだけにより現れやすいのかもしれません。人には必ず霊感がありますし、個人差が当然ありますから、見える人とそうでない人の差が生じて当然のことです。霊感がある人、冷媒体質のある人に限ったことではないと思いますのできっとぱうちゅさんにも体感できる世界だと思われます。」と話すと、放浪中ちっちは「出来る限り、30分以内には必ず心霊検証をさっと終えて来てほしい。観光地でも何でもない一般道路で検証を行うからね。」と念を押すようにして話すと、侑斗は「わかりました。」と話した。

そして一同は白山大橋を渡り切った曲がって右側の道を進んだ先にある全寮制の高校の校門の近くに車を一旦停車をさせると、何かトラブルになっても対処できるように車にはディレクターと放浪中ちっち、サブカメラマンが残るような形で、白山大橋への調査にはぱうちゅと侑斗、芦原、アシスタントディレクターとカメラマンの5人が車から降り、白山大橋へと向かう歩道の左側をゆっくりとした歩調で歩き始めるような形で撮影がスタートした。

先頭を歩くぱうちゅが、段々と足取りが重くなっていくと、気掛かりに思った芦原はぱうちゅに「何か感じることはありましたか?」と気遣って話すと、ぱうちゅは「ええ。先程からずっと下のほうから嫌な気配がするんです。それにまだ真新しい花束やお供えのペットボトルから察してやはり”何か”がいるような気がしてなりません。向かう途中で打ち合わせをしていたんで、そのことで知った今私たちが来ているこの白山大橋で現れるとされる女性の幽霊の仕業によるものなのか、亡くなった後も何度も何度も投身自殺を図る幽霊の存在を強く感じてなりません。」と語り始めると、橋の手前から霊視検証を行い始めた侑斗が橋の下から谷を眺めはじめると芦原とぱうちゅに対して「いますね。橋の下の谷のほうから少しずつですが、我々を見て呼びかけるような声がしてきますね。”おーい!おーい!”とね。ぱうちゅさんは気配は感じたが声までは聞こえませんでしたか?」と訊ねると、ぱうちゅは侑斗に言われた通りに橋の下のほうに向けて耳を傾けると、感じ取ったのかぱうちゅは「何でしょう?何か呼ぶ、呼ばれるような声が聞こえてきましたね。」と語ったその瞬間に、今まで歩いている人は自分たちしかいなかったはずなのに橋の欄干を手に取って今にも飛び降りようとしている女性の方が急に目の前に現れ始めた。

今までの心霊スポットで”霊感”がなかった筈のぱうちゅでさえも、目の前にいる女が今にも飛び降りようとしている様子を見て、大きな声で叫んだ。

「早まらないでください!生きていたら良いことがあります!先急ぎ過ぎないでください!!まだまだこれから先も楽しくいきましょうよ!!」

ぱうちゅが更に近づいて女性の元へと近付こうとした時に、先程までいた女性はさっと消えてしまうと、ぱうちゅは気が動転して「わたし自殺を食い止められなかった!どうしよう!?どうしよう!?」と頭の中が錯乱した状態に陥り、侑斗と芦原に対してどうするべきかと聞き始めたと同時に、侑斗は同伴していたカメラマンに撮影していた映像に不審な点が写っていないのか確認してほしいという事で、アシスタントディレクターと3人で緊急検証を行う中で、芦原はぱうちゅの近くまで駆けつけると、「大丈夫だ。今は冷静になって考えよう。落ち着きましょう。」と冷静に諭したところで、ぱうちゅは芦原に「芦原さんも見ましたよね。先程の女性。わたし飛び降りようとしているのを見て、死なないでほしいと思って必死になって呼び止めたのに、女性の方に届かなかったんですかね。わたし、悪い事をしてしまったんですかね?」と声を詰まらせて語り始めるとぱうちゅは感極まって涙がこぼれ始めた。

芦原は女性が落ちた可能性もあるために橋の下の谷を慎重になって探し始めるのだがやはり谷底で呼びかける霊以外の存在は何も感じなかった。

その中でひときわ強い存在感を放つ御霊の存在を芦原が感じ取ると、芦原はぱうちゅに対して「ぱうちゅさん。あなたが先程”死なないで”と呼びかけた女性の正体は自殺者の御霊でした。橋の下に今も彷徨い続ける自殺者の御霊達の中でもひときわこの女性が放つ負のエネルギーが他の自殺者の御霊達よりも強いため、恐らくはボス格な、リーダー格とも言える存在だと思います。その女性が死んでもなお、投身自殺の行為を繰り返し行うのは、死んだ自覚がないからではないんですよ。自殺の名所には、最初にこの地で命を落とした人が独りぼっちでこの地を彷徨い続けるのは寂しいという理由から自らと同じ場所で投身自殺を図るように仕向けたり、心の闇に付け込んで谷底の下に誘い込むように誘発をしたりするんです。取り憑かれている可能性があります。一刻も早くこの場を後にしましょう。」と切り出すと、侑斗が芦原とぱうちゅの元へと駆けつけ、侑斗の口から衝撃的な言葉を聞かされることになった。

「映像を改めて見たら、女性が目の前にいる!と叫び始めたときに、ぱうちゅさんの周りに白い光というのか、発光体のようなものがぱうちゅさんを囲むようにして映っているんです。これはまずいんです。女性の御霊が心配して駆けつけてくれたと思いぱうちゅさんに対して取り憑いた危険性が高いです。すぐにでも車の中へと戻り早急に御祓いをしなければ、ぱうちゅさんの身に禍を及ぼす危険性が極めて高いです。これは今すぐにでも行わなければいけません。」

侑斗がそう話すと、芦原がぱうちゅに対して「御祓いを行いますので安全が確保できる場所で行いましょう。」と切り出すと、ぱうちゅは「えっ、えっ、わたし霊感がそんなにないのに取り憑かれたっていうんですか!?」と聞き始めると、侑斗は「霊感の有り無しは関係のない事なんです。つまり、同情して引きずり込むチャンスがあると分かってしまったために、ぱうちゅさんを谷底に誘い込もうとする危険性のほうが高いんです。そうならないために緊急で祓わなければいけないんです。」と語ると、ぱうちゅは納得したのか「わかりました。」と答えた後に、ぱうちゅの両脇を侑斗と芦原がサポートをするような形で橋を渡り切ると車を停車させておいた校門の付近にまで戻り始めるとぱうちゅを座らせるような形で二人が除霊のための御経を読み唱え始めたところ、ぱうちゅは途端に顔を天に見上げると、次第に呼吸を荒げて段々とぱうちゅではない”何か”に変わり始めていた。」

ぱうちゅは天を仰ぐと、悲鳴のような雄叫びのような声を上げ始めた。

「あああああ、あああああ!!!!」

その様子を注意深く見た芦原は、女性の御霊に対して「これ以上の生者を凌闇の世界に導くような誘発行為はやめろ。やめなさい。この方は死のうとするあなたの姿を見て同情心が湧いてあなたに近づいて、”死なないで”と声をかけただけに過ぎない。そんな女性の同情心を欺くようなあなたの行為は天罰に値する卑劣な行為だ。大人しく女性の元から離れよ、解放せよ。」と説得するような語り口調で語り始めると、続けて侑斗も御経を唱えながら「もうこれ以上の悪あがきはやめなさい。得などしない。潔く女性の体から離れてあげなさい。」と諭すように話し始めると、ぱうちゅの体に取り憑いた女性の御霊は離れ、元にいた場所へと戻り始めたのだった。

その様子を見た芦原は、侑斗に「祓い終えた。後はアシスタントディレクターとカメラマンの二人に御祓いをして、さっとこの地を後にしましょう。」と切り出したところで、侑斗は芦原に「そうですね。」と頷きながら語り始めると、同行していたアシスタントディレクターとカメラマンに対して御祓いの行為をさっと済ませたところで車の中でじっと待機していた放浪中ちっちとディレクターに対して心霊検証の話とぱうちゅの身に異変が生じて緊急除霊を行ったことを改めて説明をすると、心霊現象ともとれる映像が撮れたことも合わせて報告をしたところで、放浪中ちっちとディレクターが写し出された映像から緊急除霊に至る状況を改めて知ったところで、放浪中ちっちは「夜中じゃなくとも、女性の霊は現れたってことね。」と静かな口調で語るとディレクターはぱうちゅの身に危険を及ぼしたことをかなり危惧して、侑斗と芦原に対して「本当にぱうちゅちゃんの身に起こりかねない禍を祓ってくれたんだよね?」と聞き始めると、侑斗は「はい。もうすっかり。今はぐったりしていますけど、彼女は彼女で悪に憑かれぬように必死で自分自身の中で悪と闘ってくれました。これ以上の検証は必要はないと思います。歩いてみてわかったのですが、恐らく献花されてある方向とは逆の左側の歩道で強い、負のパワーを感じさせる自殺者の御霊の集団と遭遇しました。試しに右側を歩いてみたのですが、ここでは何も感じ取ることはできませんでした。恐らく投身自殺が多く発生しているのはこの左側でしょう。供養のためのお花やお供え物があった右側でも検証は行いましたが、霊視を行って改めて谷底からこちらを覗く複数の御霊をキャッチすることは出来ました。恐らくですがこんな場所ですので、多くの方がこの地を最期に飛び込まれたのだと推測されます。情報が情報で、しかもマップにも載らないほどのマイナーなところなので仕方がないのかもしれませんが、地元の人でなかったらはっきり言ってあまり深く詮索しすぎないほうが身のためだと思います。ここも実際にVTR化をする際には、きっと映し出されたオーブのようなものを見て興味が湧いて来て益々肝試しに訪れる方も、まあYouTubeで動画が上がっている以上心霊マニアの間では知られているスポットなのかもしれませんが、地元の方がごく普通に使っている道路ですし、近くには学校もありますので、あまり近隣の方々にとっての迷惑にならぬようあまり情報は公表しないほうが望ましいと思います。そして出来る限りですけど、これだけ多くの方がお亡くなりになられていますので、せめて付近には亡くなられた方々のお地蔵様を祀るなどの設備をしっかりとして頂いたら、霊障によるだろう現象は収まるだろうと思います。」と語ると、ディレクターは侑斗の言葉を聞いて安心したのか「わかった。番組の収録の際にもこの橋に関しては出来る限り情報は公表しない形で取り上げるつもりだし、勿論ぱうちゅちゃんの身に起きたことも含め、あくまでも公表できる範囲内を公表するに抑えるつもりだ。」と語ると、「お地蔵様に関しては地元自治体の賛同を得られるかどうかにもよるからね。設置したと言って、きちんと管理する人がいなければ、神様としての力も発揮しようがないからね。そこは地元自治体のみならず地元の方々が一丸となってお亡くなりになられた方々に対して供養をしてあげるという意思で統一しないといけないと思うけどね。でもその点も踏まえて一度TV局側の意見として市に対して提案はしてみるよ。」と話すと、侑斗は「お願いします。それが一番の供養方法ですから。」と話すと、一同は白山大橋が危険だと分かった以上、長居をするのは良くないと判断して、すぐ次の目的地である旧伊勢神トンネルへと向けて走らせることにした。場所を離れて安心したのかぱうちゅはぐうぐうといびきをかきながら寝ていた。

その様子を見た芦原は苦笑いをしながらこう呟いた。

「取り憑かれたときはあれだけ周りが切羽詰まった状態で彼女も錯乱状態だったのに、今ではすっかり夢の中。ある意味で彼女はタフね。」

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