マジカルドリーマ
「あー、寂しいな」
ミーさんは散歩をしながら考えていた。
回りの公園の景色は美しく、いろおろな動物たちが、カップルでいたり、遊んでいたりしていた。
ミーさんは、他人とコミュニケーションをするのが得意ではなかった。
はじめはそれでも友達が何人かいたが、やがて離れていった。
ミーさんはベンチに据わるとため息をついた。
ふと、空を見上げた。
美しい青空は今日も光輝いていた。
「僕はこれからずーと一人ぼっちなのかな」
そう考えると、ミーさんは下を向いて涙がこぼれ落ちた。
たくさん泣くと、少し気分が晴れた。
ミーさんはとぼとぼと家に向かって歩きだした。
色々考えてみると、一人ぼっちの時間のほうが多かった。
両親は早くなくなり、高校生の時からアルバイトをして、生計をたてていた。
あれから時がたち、もうミーさんは30歳になっていた。
毎日寂しかった。
誰かと話したかった。
しかし、職場にはおらず、かえるといつも一人でいた。
友達もあまり話が苦手なミーさんとは、長らく友達として付き合うことはなかった。
家につくと、ポストに一枚の紙が刺さっていた。
「紙か、なんだろう」
ミーさんは紙をとると家には言った。
台所に行き紅茶を作ると、椅子に座って先程の紙を見ていた。
紙にはこうかかれてあった。
「お悩みごとを相談、解決、大魔法使いダール事務所、ご相談無料、魔法の以来は金貨100枚から受け付けております。
場所、カルダルの丘にあります。」
と書かれていた。
ミーさんは思った。
「悩みごとを魔法で解決か、本当かな、でも、新手の詐欺かもしれぬいな」
ミーさんはそう思ったが、この魔法使いに悩みごとを相談するかどうか、迷っていた。
なんといっても金貨100枚からだからであった。
ミーさんはタンスの引き出しを開けると、そこから銀行の通帳を取り出してみた。
貯金は金貨120枚ほどあった。
「どうしょうかな」
それからミーさんは8時間ほど悩んだあげく、この魔法使いに悩みごとを相談することに決めた。