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第2話 出会い! (21)

でもさ、このまま、畏怖しているばかりでもいけないから。僕はビクビクした震えた声を何とか出しながら。また偽物人魚姫に話しを掛け始めた。

「まあ、確かにそうなんですけど……。足が二本ないと歩けませんよね。で、でも姫様でしたっけ?」

「ん? はい、そうですけど、何か?」

「この国というか、この世界では人魚と言われる者は、足が無くて──大きな魚の鰭があるのが、常識なんですよ。で、でも、姫様には、足はあるけど鰭はないから、人魚ではなくて半魚人の妖怪でしょう?」

ぼ、僕さ、畏怖してるの、最後はついついと力が入ってしまったよ。

……いけないとは思ったんだけど。僕達この世界に住む人達の代弁者の代わりだと思って、半魚人の姫様かも知れない彼女に。僕達の幼少からの夢を壊すな! と、言わんばかりの勢いで述べてやったよ。

すると、半魚人の姫様──『ワナワナ』と、でもいった感じの様子で震えながら俯き黙り込み始める。

だから僕はその様子を見て──これは不味いと咄嗟に思ったよ。

もうこれは、半魚人の姫様の反応を見て、土下座でも何でもしながら、謝罪をするしかないと思ったから。また姫様に話し掛けたよ。勇気を振り絞って……

「あっ、あの、姫様? 黙り込んでますけど、どうしたのですか?」

まあ、こんな感じで優しく話し掛けた。半魚人?
の姫様に。

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