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第9話 魔王と勇者見習い(10)

「えっ?」

 するとこんな感じだよ。魔王さまの妖艶、艶やかに濡れ輝く唇が開き驚嘆が漏れる。

 それも魔王さまは、自身の紅玉の瞳がある目を大きく開けながら驚嘆を漏らすのだ。


 う~ん、でもね? 一樹がおこなう行為と行動は、今迄のような魔王さまの渾身の一撃を受け身に回ることだけに専念をする訳では無い。


 そう、一樹が先程、自身の脳裏で思った通りだ。

 少々手荒くはなるのだが。魔王さまを己の持つ力と魔力を解放して凌駕し、束縛……。彼女に大事なことを訊ねないといけないので。一樹は、魔王さまの渾身の一撃を弾きかえすと──。


「頭! いや、首! 可哀想だから脇だ!」と。

 一樹は声を大にして叫びながら。

 そのまま彼女の脇へと強烈な一撃──。


 そう、彼の魔力を注ぎ込んだ───。利き足足での強烈な回し蹴りを魔王さまの細くて華奢な脇へと蹴り込む。

「きゃぁあああ~」

 う~ん、やはり魔王さまは刹那になったようだね。彼女の持つ、妖艶、艶やかな唇が開いて絶叫──。


 その上彼女は、自身の美しい顔を歪めながら床に平伏し、横たわってしまうのだ。

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