私を溺愛する婚約者の目的は、私に復讐することでした (外部サイトで読む

水谷繭

エルレア王国の末王女セレーナは、幼い頃に国のために生贄となって魔女の元に送られ、奴隷同然の扱いを受けてきた。

十歳になり王宮に帰されたセレーナだが、その頃にはすっかり性格が曲がってしまっていた。周りの者は気まぐれに人を痛めつけて傍若無人に振る舞うセレーナを恐れ、誰も進んで近づこうとはしなかった。

そんなある日、セレーナは婚約者候補として子爵家の青年ロレンスと引き合わせられる。はじめはロレンスが国王からもらえる褒美目当てでやって来たのだと疑っていたセレーナだが、彼の偽りのない態度にしだいに心を開いていく。

しかし、ある時セレーナは、ロレンスが過去に自分が処刑を命じた令嬢の元婚約者だと知ってしまう。ロレンスが自分に復讐するためにやって来たのだと考えたセレーナは、ある決意をする。

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