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第5話 盗掘者達の不思議な会話の方法?(1)

 爺さん何で? 姉さんに内証にしないといけないのだよ?」

〈ブォン! ブォ、オオオ~!〉

 何故か、この世界……。

 そう、日の本から見れば、異世界と呼ばれる世界の。それも、古き時代には考えられない時代錯誤の乗り物。ナス紺色のKawasakiZ400FXに跨り搭乗しながら。この世界の【時間城】と呼ばれる古城のダンジョン内を、爆音を放ち放出──拡散しながら疾風の如く駆け抜ける盗掘者の青年……。

 と、言っても。ナス紺色のZ400FX騎乗をする青年の容姿──。着衣をしている服装を凝視してみても。この世界に普通にいる盗掘者風情の者達のような、自身の身体全体を覆るような、遠目からでは、盗掘者達の顔をすら確認できないような、ロープをはおり纏う貧相で薄汚い容姿をした者達のようではない。

 かといって、この世界の漆黒の暗闇……。

 そう、各町の路地裏口や山脈、雑木林に放置をされ無人となった砦や、この古城のダンジョン内に潜む盗賊若しくは、山賊、海賊と呼ばれる者達のように、物々しい甲冑……。

 竹の皮を繋ぎ合わせて製作した竹林防具や獣、モンスターなどの皮を繋ぎ縫い合わせ製作した皮製の防具に、傭兵上がりの盗賊達に多く見られる鋼の高級甲冑を身に纏っている訳でもなく。

 この世界に住む色々な種族の者達と比べれば大変に小奇麗な衣装を、ナス紺色のZ400FXに跨り操縦をしている青年は着衣をしているようだ。

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