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恐怖に追いたてられるもの

ゆっくりとエリウスは立ち上がった。

頭からは大漁の血を流しながら不気味な笑顔をしてバルンジを見ていた。

バルンジは思わず(ヒーッ)と叫んでしまった。

エリウスは再びバルンジの前にたつと言う。

(バルンジ、バルンジよー、とうとう本当の事を白状したなー)

バルンジは泣きながら鉄のこん棒でエリウスを叩いていたが、今度はエリウスは倒れなかった。

エリウスは狂気に満ちた顔をしながら言う。

(どうしたー、どうしたのだー、バルンジよ、これでおしまいか)

バルンジはついに逃走してしまった。

エリウスはそれを見ながら笑っている。

どのくらい森をさ迷ったのだろうか、バルンジは大木のところにくると、激しい息づかいで倒れこんだ

ヒー、ヒー、ヒーともらす

しばらくすると女の笑い声が聞こえた。

バルンジは辺りを見回すと、全裸で逃走した美しい女性がセクシーな着物を着て、バルンジを侮蔑を込めている目で見ていた。

バルンジは驚きながら言う。

(おっ、お前か)

女性はバルンジに言う。

(あらあらそんなところにいてあんた大丈夫かい、あんたを探してる血だらけの男が来てるよ)

バルンジは心臓が停まるかと思いながら辺りを見回した。

しかし、血だらけの男はいなかった。

バルンジは女性に大声で怒鳴りつける

(ふっ、ふざけんな、テメー)

バルンジはくたくただった。

もうかれこれ一時間近く逃げてきたからだ。

バルンジが休んでいるとそんなに遠くないところから怒号の声がした。

(見つけたぞ、バルンジよ)

バルンジは悲鳴をあげながら再び逃走を開始した。

足はすでにものすごくくはって、痛かった。

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