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知識の精霊、オールバス

ダールは精神を集中させると、持っていた杖を天にかかげ詠唱した。


(大いなる知識の精霊よ、我が名はダール、いにしえの契約により我がもとにきたれよ、我が力となりて、その意思を示せ、アンダル、バルン、ダレシオ、ミルミーンユー)

ダールが唱えると杖が光輝いた。

突然、建物が地震に見回れた。

そして広場の中央の空間が歪み、美しい知識の精霊オールバスが姿を表した。


オールバスは、美しい笑顔をしながらダールに言う。

(久しぶりだな、ダールよ、仕事か)

ダールは笑いながら言った。

(ああ、仕事じゃよ、オールバス、力を貸して欲しい)

オールバスはうなずくと聞く。

(して、今回はどんな仕事だ)

ダールは言う。

(このくまのミーさんがな、何でも長い間、友達も彼女もできんらしいのじゃ、どうしたらよいかの)

オールバスは少し考えてから言った。

(なるほどな、それは難儀な、どれ、ミーの過去を見てみるかな、少し待て)

と言って目を閉じて空間に浮かんでいた。

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