異世界に転生したらまさか『無職能』だったアベル。
10歳となったアベルはお父さんから仕事が奴隷商人だと教わり、仕事を継ぐモノとして仕事場に案内される。
「お父さん! 鞭は禁止~!」
「えっ?」
「駄目! それはやだ!」
「アベルよ……確かに鞭は怖いかも知れないが、これで奴隷達を――――」
「駄目! 絶対駄目! 鞭禁止!」
アベルに全力で止められた父親は、アベルに説教されて、奴隷商会をアベルに任せる事に。
前世の記憶を持つアベルは、より奴隷達を安全に過ごせるような社会を作るために知識を使い奴隷商会を盛り上げていく。
そしていずれ始まる奴隷の『レンタル』が軌道に乗った頃、奴隷商会は大きな成功を収めるのだが、
「みんな! 借金を返し終えたから、もう奴隷じゃなくなったよ!」
「アベル様! 許してください! 借金します!」
「ええええ!? もう奴隷じゃないってば!」
「お、お願いします! 借金します! お金ありません! ですからこのまま奴隷でいさせてください!」
アベルは奴隷達に溺愛され始めたのである。
これは『無職能』と周囲から馬鹿にされながらも、前世の知識を持って暗いイメージの奴隷商会を根本から変えて奴隷達から愛されるようになったとある奴隷商会の次期店主の楽しいお仕事の話である。
ログインすると作品の応援や感想の書き込みができるようになります。新規会員登録(無料)はこちら。
★を贈る
星を選択して「いいね!」ボタンを押してください。投票後、「いいね!を取り消す」ボタンを押せばいいね!を取り消すことが可能です。
感想を書く
感想を500文字以内で入力してください。入力した内容は作者の承認後、感想欄に表示されます。
通報をする
読者への感謝の気持ち