金鷲の雷槌~もしも最強の無法者が銀髪碧眼美幼女になったら~

東山統星

二一世紀最大の怪物だと恐れられていた。死んだ。生まれ変わった。銀髪碧眼の幼女になった。見た目は美幼女、中身はクレイジーなマフィア。さて、この世界も征服してやろう──。

「処女であるワタシを抱いてくださいイケメン様……とでもいうのかい?」
すべてはここからはじまった。
「宗教放棄者にちょうど良い場所」
それは一体なんだろうか。共産主義のような国家体制? いいや……なにか裏があるはずだ。
「オレは暴れられればそれで良い」
結局、そこへたどり着くのだろう。
「ここがロスト・エンジェルスか、随分発展してやがる」
いわゆる中世ヨーロッパ風の世界へ転移したわけではないようだ。
「……あ? オレが九か一〇歳のガキに見えるってこと?」
そこには一〇歳程度の見た目をした銀髪碧眼の美少女がいた。
「与えられたカードで勝負するしかない」
諦観にも近かった。歯切れの良い言葉は便利だ。
「科学と魔術が逆転したわけだ」
この世界では魔術が科学を担っている。だが、この国は例外かもしれない。
「地球上に存在しない法則を操るのがオレの超能力。そして、この世界に超能力は存在しない」
つまり、なんだってできるってことだ。どんな強敵にも勝てる。
「ワタシとおまえは姉弟だ」
ようやく実力的に対等な相棒と出会った。
「たくさん殺してたくさん奪った。だが……ほしいものはそれじゃなかった」
これから欲しいものを手に入れていこう。何者にだってなれる。幼女になれたのだから。

されども物語はまだまだ続く。しかしひとつ確かなこともある。
そうさ、世界は変わる。自分の望むように。

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