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第2話 出会い! (13)

「なっ、何を言っているの貴方は、生きていれば、必ず良い事がありますから、絶対に死んでは駄目ですよ。貴方──本当に分かりましたか?」

彼女のね、慌てた声が、僕の目の前から聞こえてくるよ。
でもね、真っ暗闇の中だから、女性の声が聞こえるだけで……|物の怪《・》だと思われる、女性の容姿や顔の表情は全然わからないんよ。

でもさ、慌てた声の中でも、しっかりとした気丈のある女性だと、声を聞いていれば、僕には理解できたのだが。

「そんな、生きろと、無責任な事を言わないでください。貴方は死んだ人で、お化けだから良いかも知れませんが。……僕はもう生きてても、とても辛いだけなんですよ。だから死にたいし、放っておいてください」

もうね、僕、辛いから、|物の怪《・》の女性に。放置してくれとお願いしたんだよ。
それにさ、やはり子供の頃から思っていたんだけど。この社は、やっぱり女性のお化けが出るみたいだね。

……やはりあの時、僕が体験をした、地から響き渡るように聞こえてきた。女性のうめき声は、やはりこの|物の怪《・》の女性何だと、死ぬ間際に確認が取れたから。ふぅ、良かったよ……

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