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プロローグ 『蘇る超高校級と星の花』

──────ここは、特別な才能を認められた生徒達が集う学園である。

「……?何処だ、ここ…」

見渡してみると、見慣れぬ学生服の生徒達が何人か居た。
ざっと見……自分も含め、15名。
皆、突然連れてこられて困惑しているようだ。

ふと、目の前の扉に紙が貼られているのを見つけ、読んでみると──────

『新入生の皆様、才囚学園にお集まり頂きありがとうございます。
まもなく入学の式典を行いますので、体育館にお集まり下さい。』

「体育館…?」

一先ず向かってみると、開けた場所に出た。

「ここが、体育館……」

ふと、頭上が暗くなった。

「え?」

すると、瞬く間に自らの服が変わっていった。
何だこれは。
考える暇もなく、頭の中に情報が飛び込んで来る。
頭痛がする。

頭の痛みを懸命に堪えつつ、痛みが収まるのを待った。


──────────────────

──────数分後。

「ね、ねぇ。まずはさ、自己紹介しない?」

金髪の少女が声を掛けてきた。
皆それに頷き、各々の自己紹介をした。


「私は錫村月灯。超高校級の映画監督、だよ。よろしくね。」

先程の少女がまず名乗った。
何だか気まずそうだが……自分も名乗ろう。

「ぼ、僕は宙風冥。超高校級の、宇宙学者だ。よろしく。」

すると、紫髪の少年が傍に寄ってきた。

「へー、君冥ちゃんって言うんだ〜。可愛い名前だね。」
「かわ、いい…?」

──────先程から、オレンジ髪の少年が此方を見ている気がする。

「え、えーと、俺!尊木陽介って言います!超高校級のバスケ部です!よ、よろしければ、俺とお付き合いを…!」
「え、え!?い、いや、僕は──────」
「よーちゃん、良く見て。めーちゃん男の子だよ。」
「よーちゃん!?ってか、え、」
「めー、ちゃん…?」
「そうそう、俺ってさ、人の事渾名で呼ぶんだよねー。あ、俺海皇王太。超高校級のカジノオーナーだよ。よろしくね。」
「え、あ、うん。よろしく。」
「ガーーーン……」

尊木陽介と名乗った少年がかなり落ち込んでしまった。
居た堪れない……
昔から女の子に間違えられる事は良くあったので、もう慣れたものだが。

「あれ、美湖ちゃんじゃん。君も呼ばれたの?」
「おー、王太。まぁな。さて、自己紹介じゃったかのう。あたしは天堂美湖。超高校級の手品師じゃ。」

赤髪の老人めいた喋り方をした少女が名乗った。
おそらく海皇王太と天堂美湖は、知り合いか。

「どうも、ワタシは水永新汰って言うっす。よろしくっすよ。」
「あぁ、よろしく。」

銀髪の小柄な少年が声を掛けてきた。
フレンドリーで話しかけやすいかもしれない。
すると、後ろから突然抱き着かれた。

「え、え、」
「はいさーい。」
「え、あ、はいさい?」
「自己紹介だっけ〜?エリスはねぇ、土間中エリスって言うの。よろしくねぇ。」
「え、あ、はい。よろしく。」

長身の白髪の少女が抱き着いてきたのだった。
おそらく今の挨拶は九州の方の言葉…だったような。
不思議な少女だな。と思いつつ他のメンバーに向かった。

「私は斗鉤依音と言う。超高校級のバイオリニストだ。よろしく頼む。」

「僕は富谷玲亜だ。超高校級のマネージャー、という肩書きを持っている。よろしく。」

「俺は金澤哲。超高校級の刀鍛冶。言いたい事はそれだけだな。ま、よろしく頼むぜ。」

「姎は天王洲火陽と申します。超高校級の茶道部、ですわ。よろしくお願いします。」

「わ、私は信条ねれ、です。才能は…覚えてないんですけど。よろしくお願いします…」

「僕?僕は木ノ又宮氏、超高校級の妖術師サ。よろしく頼むヨ。」

「私は土屋実莉!超高校級の給食委員なんだ!食事なら任せて!よろしくね!」

「……フン、天神橋地温。超高校級のハッカーだ。よろしくなんかしてやらんからな。」

全員が名乗り終えたその時。
突然、目の前に人形…?が現れた。

「皆さん揃ったようで何より!」
「!?何だお前は…」
「ボクはモノクマ。才囚学園の学園長だよ!そして〜、」

すると、上からモニターが降って来た。
──────画面に、金髪の少女が映る。

「アタシちゃん、超高校級のAIこと天神橋丹子がお前らの監視役として入るわよ!」
「オマエらにはこれから、コロシアイ生活を送って貰います!」

一同「えぇ…!?」

「コロシアイ…!?」
「皆で、殺し合うの…?」
「………」

混乱している者も居れば、険しい顔をする者も居る。
各々、この状況下で困惑しているようだ。

「ルールは簡単!誰にも見つからないように誰かを殺して、あとは潜伏するだけ!見破られなければ外に出られる!見破られれば〜、」
「とんでもねーオシオキ☆が待ってるからな!あっははははは!」

その言葉を聞いて、ますます混乱が悪化した。
それもそうだろう、いきなりこんな所に連れてこられてコロシアイをしろだなんて言われたら、誰だって混乱する。

「何時までもコロシアイしなけりゃ、皆殺しだからな!あっははははは!」
「うぷぷぷ、楽しみだネ〜♪」

そう言って彼らは姿を消した。
そして、肝心の僕は─────────


「─────────何なんだよ…」

───自分に課せられた、『何か』の状況に戦慄するしか無かった。



プロローグ

『蘇る超高校級と星の花』

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