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第9話 魔王と勇者見習い(20)

 たぬきの御老体こと、前々魔王佐多名衛門の助(サタナエモンノスケ)殿は、市役所、町の役所の人達みたいなこと、言葉、台詞を未だ不満のある顔をしている一樹へと告げる。説明をするのだ。嘆くようにね。

 でッ、それを聞けば、一樹の義理の母であるフェインさまも、己の旦那さまの言葉に合わす。続くように。

「そうですよ。婿殿。殿下の言う通り。告げる通りです。時間城の城郭内にある古びた家々を建て壊し。この世界。日本国のようなしっかりとした家々を建て、増やして。また民が暮らせるような国、町へと、城郭内を発展させてください。お願いします。婿殿……」

 フェインさまも何処かの国の茶の場の時間を賑わす時代劇に出演する御舅さまのような『婿殿』、『婿殿~』と、一樹に告げる。言い寄ってくる。

 一階の屋根、瓦の位置で浮遊をしていたフェインさまなのだが、一樹──。己の婿殿へと不満を漏らしながら。時代劇、ドラマのお舅さまのように勢い良く。不満を呟き漏らしながら言い寄ってくるのだが。

 それでも一樹は?



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