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「違うの。煌君は、私を守ろうとしたしてくれた。
煌君は、何も関係ないわ!!」

 私は、必死にシンにそう言って訴えた。
関係ないのに、警戒されるのは嫌だ。
 煌君を悪く思われないでほしかった。

「しかし……獣族の奴が攻撃してきたんだろ?
 じゃないとドーベルマンなんて野犬として、ウロウロしてないぞ?」

「そうだけど……煌君は、無実よ!
だって……守ろうとしたしてくれたもん」

 誰かが、そうさせたのかもしれない。
しかし、そこに煌君は、関係ないと思う。
 だって彼は、私に敵意を向けていないから……。

 それに、関係しているのなら私を必死に守ったりしない。彼は、他の獣族と違う。
 シンは、それを聞いて黙っていた。

 そして小山先生は、病院に運ばれため
違う先生が親御さんに今回の事で謝罪をした後に下校することになった。
 チラッと見ると煌君は、1人で居た。
表情が入学式の頃のように暗く、近寄りがたい雰囲気に戻っていた。煌君……。

「ほらカレン帰るぞ?ルイが心配しているから」

「……うん」

 本当なら直接謝りたいしお礼も言いたい。
しかしシンも居るし、あまり話しかけて警戒されたら可哀想だ。
 私は、何も言わないままクラスから出た。

 玄関で上履きを履き替えて外に出ると丁度リズって人が煌君を迎えに来た。
 するとシンは、リズを睨み付けた。

「おや~お迎えご苦労様」

「お前達だろ?今回のドーベルマン事件。
獣族の野郎が関係しているんだろ!?」

「おやおや~失礼だね。君は。
 まぁ……確かにドーベルマンは、俺と同じ獣族だけど
だからと言って一緒にされたくないなぁ~?
 アレは、クマと同じで勝手な暴走だよ?」

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