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05


「えっ……お前も来るのかよ!?
またうるさいのが増えたなぁ……」

 ちょっとうんざりした表情をするシンだった。
シンには、悪いと思ったが私は、嬉しい。
 キョウ様の思惑は分からないけど……外に出られる。

 そして支度をして人間界に連れて行ってもらった。
私は、ピンクのギンガムチェックのワンピを着せてもらう。暑いからと麦わら帽子も被せられる。
 羽根を生えているからどうするのかと思ったらルイが、私にペンダントを首にかけてくれた。
 すると羽根がスッと消えてしまった!

「これは、魔力を抑えるペンダントです。
 これをつけている限りは、羽根も消えて人間と変わらずに出歩けますよ!」と教えてくれた。

 凄い。そんな力のあるペンダントがあるなんて!?
私は、嬉しそうにルイを見た。
 ルイは、グレーの紗の着物を着ていた。
和服男性で涼しげなお洒落さが出ている。

 シンは、黒のテーラードジャケットに白のVネック。
黒のパンツで、同じ色の帽子を被っていた。
 首には、ネックレスをしていてお洒落だ。

 そして私達は、支度を済ませると出かけることに。
人間界に行くには、キョウ様が張った境界線にある結界を通り抜ける必要があった。
 外から中に入るには、妖精ではないと簡単には通れない仕組みだが、中から外に出るのは簡単らしい。
 ただ無断で出ると危険と隣り合わせなので
身体の小さい準妖精は、許可が無いと出られない。

 ちなみに結界の中では、温度差も一定に保たれており、台風などの被害はないらしい。
 台風があると準妖精が飛ばされてしまうからとキョウ様の配慮らしい。
 さすがキョウ様だわ。慕われるだけはある。

 そしてそう思っている間に結界を出ると霧が出てきた。
 霧が晴れると何もない山道になっていた。
まるで夢の世界から目覚めた気分だ。
 ルイ達は、そのまま降りた。
すると人間界の街が見えてきた。凄い……。

 私達は、まずシンの行きたい書店に向かった。
街を歩くとたくさんの人間達が歩いていた。
 それを見て本当に戻ってきたのだと実感する。

 しかし最近慣れてきて気にならなくなったが2人は、凄いイケメンだ。
 歩けば道で、すれ違う女性達は、頬を赤く染めて振り向いていた。中には、男性もだ……。

 それもそのはずだ。実は妖精で何処かの外国人モデルかと思うほどスタイルも良く端正な顔立ちをしている。
 しかも銀髪の着物男性とカジュアルの金髪の美形だ。
注目されない方が不思議だろう……。

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