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 ルイは、優しくそう言うと私を着替えさせてくれた。
汗をかいた時のために予備の服を持ってきていた。
 初めは、イケメンの男性に着替えさせてもらうのに緊張したが今だと馴れてきた。

 可愛らしい薄いピンクの花柄のワンピに着せてもらう。
ちなみに、この服も三つ子の手作りだ!
 三つ子は、魔法であっという間に服や小物を作ってしまう。

「ルー、ルー」

 最近一言や二言ぐらいなら話せるようになった。
と言っても上手く話せる訳でもないが。
 嬉しくてルイを呼んでみた。
するとニコッと笑ってくれた。するとシンが……。

「上手く話せるようになってきたじゃねぇーか。
なら俺も呼んでみな?“シン”って」

「……チン」

 あ、間違えた。どうもシンだとチンになってしまう。
まだサ行が上手く言えないようだ。
 赤ちゃんあるあるだろうけどシンは、うーんと微妙な表情をしてきた。
 ちょっと頬を赤らめるし……。

「お前……間違えても連呼するなよ?」

 しませんよ!!さすがに恥ずかしい……。
どういう意味がすぐに気づき私は、心の中で言い返した。
 ルイは、苦笑いしていたが。
すると向こうの方から誰かが飛んできた。

 見ると凄く綺麗な女性の妖精さんだった。
小さな姿だが、金髪の綺麗な長い髪をしている20代ぐらいの人だった。
 しかしこちらに来るなり怒っていた。

「シン。やっと見つけた……。
 あんた、またルイ君のところに入り浸っているでしょ!?」

「ゲッ……おふくろ!?」

 お、お母様……!?
シンは、げんなりしていたが私は、驚いた。
 こんな若くて美しい女性が母親だと言うの?

 腰まである長い金髪。
ちょっとつり目な綺麗な碧眼。
 白い肌にナイスバディだった。
どう見ても20代の外国人グラビア風の美女だ。

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