電話
カウカウくんたちがお家につくと、リビングのソファーに座りくつろいだ。
ママは夕食の支度に取りかかった。
カウカウくんは今日の出来事を思い出したが、もはや悲しくはなかった。
30分もすると電話がかかってきた。
ママは(今忙しいから出て)と言う。
カウカウくんは(ハーイ)と言いながら電話に出るとピースケくんだった。
カウカウ
(はい、カウカウですけどどなた)
ピースケ
(やあ、こんばんは、カウカウくん、僕だよ)
カウカウ
(やあ、ピースケくん、さきぶりだね、どうしたの)
ピースケ
(あのね、カウカウくん、僕ね、電動つき自転車借りられることになったよ、君もね、ママに頼んでみたら、どうやらレンタル代、1ヶ月3800みたいだよ)
それを聞いたカウカウくんは驚いた
(えっそんなに安いの、だってさ、ようくん、レンタル代高いって言ってなかった)
ピースケ
(そうなんだよ、あの子、嘘つきだね)
カウカウ
(そうか、確かに嘘つきだね、まあいいか、僕ね、もうレンタルしないよ)
それを聞いたピースケくんは驚いた。
(なんで、どーしたの)
カウカウ
(あのね、今日さ、ピースケくんと別れたじゃない、実はね、僕、あの後落ち込んでたんだ)
ピースケ
(それで)
カウカウ
(それでね、僕が落ち込んでいたらさ、今日転校してきた人間のゆーくんがさ、慰めてくれたんだよ、それでね、彼の話を聞いてたらバカらしくなったんだ、それにね、レンタルしたらさ、もうみんなでバス乗れないしね)
ピースケ
(あっ、そうか、それはいやだな、わかった、カウカウくん、僕もレンタルしないことにするよ、みんなでバス乗りたいもんね)
カウカウ
(うん、そうだね、それが一番いいよ)
ピースケ
(ところでさ、そのゆーくんて、いい人)
カウカウくんは笑顔で言う。
(うん、とてもいい人だよ、優しいしね、明日彼も一緒に乗るから紹介するよ)
ピースケくんは笑顔になった
(ありがとう、カウカウくん、あしたが楽しみだね)
カウカウ
(うん、じゃあ、僕はご飯食べるから切るね)
ピースケ
(わかった、またね)
と言って、二人は電話を切った。