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第3話 ナス紺色のZ400FXを駆る者……(1)

〈ブォン!〉

「夜明○前の~♪ 紫、〇ハイウェイ~♪」

〈ブォオオオ~!〉

「お前の許○と~♪ 心○走らせ~♪」

 ……ん? あれ? 今度は歌声……?

 我等が小気味良い金属音。と、言うよりも? やはり、この漆黒に覆われたダンジョンの城内の狭い通路の中で、隅から隅まで響き渡る轟音だから。爆音と呼び表現をした方がいい音のようだ。

 まあ、そんな爆音を響き鳴らしながらダンジョン内の、風の流れも何も無いどんよりとした空間の通路の中を自身で。風を起こし撒き散らしながら駆け抜けていく──。ナス紺色のZ400FXの搭乗者。そう、この爆音を奏でる近代機械に跨り、操作しながら駆ける者の容姿を確認しようと近寄れば男性の歌声が聞こえてきたのだ。

 それも? 昭和の時代の終わり頃に、若者達の間で流行ったことのある古き良き歌なのだ。

 それもこの令和の時代に若い青年の口から聞こえてきたので。良くこの古き良き歌をこの令和の時代の若者が知っていたなと思い関心をする。


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