虹につまずく ~発達障害のちょっとシュールな一年

近田翠

27才の柚香の毎日は、発達障害(ADHD)特有の「あるある」満載。
人知れず薬をのみ、作業療法も受けているが、会社でも家でも失敗つづき。
先輩たちは温かく指導してくれるものの、障害の知識がない励ましに、引け目を感じるばかり。

視覚の働きがわるい柚香の世界は、つねに不思議に満ちているが、ある日、バスルームに謎の生物Ωが現れる。さらに、Ωを通じてネットで知りあった人びとと、柚香は語りあうようになる。

いっぽう会社では、別の発達障害(アスペルガー症候群)をもっているらしい新人が入ってくる。自分よりも失敗をくり返す彼を見て、柚香の思いは様ざまにゆれて・・

親との関係、元恋人との別れ、女性として当たり前の願い、障害との向きあい方。
生き延びる努力をつづける、柚香の心の軌跡を描く。

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6件

  • user
  • ルーエ
  • 発達障害の生きにくさ、誤解される生きにくさ、、、の中で前を向いて生活する姿に勇気をもらえる作品でした。発達障害のあるある、、そういうところが困難なんだとわかりやすく描かれていてたくさんの人に読んでもらいたい、困難さをちょっとしたカバーで生きやすくなるんだと気がつかされる作品でした。
  • 2017年02月28日 22:34
  • user
  • インメガ
  • 悩んだり苦しんだりするけど自分なりの生き方を頑張っていこうとする姿が、非日常の世界に包まれてとても暖かく感じられた作品でした。
  • 2017年02月21日 21:56
  • user
  • Jade.
  • 発達障害の若者の、バタバタした社会生活の困難の数々がリアルに描かれる中に、自然に溶け込んで来る不思議な世界との往来には、一人暮らしの生活の体温が感じられる。
    現実や非現実の存在と様々に交流する中、苦しみもがきながら成長しようとする主人公の真面目なたくましさに触れていると、読了と同時にふんわり暖かい残り香のように、切なくしかし確かに勇気として心に残った。読んでよかったと思える作品。
  • 2017年02月12日 18:52

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