どうやら、常識外だったようです
どさどさどさっ
「あ、薬草は鑑定だけお願いしてもいいですか?俺が使うので」
「魔物の方はいらないものだけ売りたいので、それだけ換金であとは鑑定だけでお願いします」
どさどさっ ぽいぽいっ どさっ ぽいぽいっ
「ま・・・待て待て待て!」
鞄から次々と出てくる物のあまりの多さに目が点になっていた五人が一斉に動き出した。
「あ・・・あなたEランクですよね!いったいどうやってこの量を・・・」
「Eランクだと!こいつはEランクのやつが狩れるやつじゃねえぞ。いったいどうなってんだ!」
「これはとても珍しい薬草です!これをどこで・・・!」
「毒袋がきれいに抜き取られてる・・・!お前か、お前なのか!?」
「一部だけ解体されているが、こいつぁ・・・!」
やっぱりかあ
どこの町に行ってもこの反応をされる。もう少し減らすべきか・・・?
いつものように、拾っただの臨時パーティを組んだ人たちから譲ってもらっただの適当な理由を並べると、どうやら納得したようで、複雑な表情をしながら下がっていった。
「この量だと数日はかかる、かな?」
「なので、一週間後に来てほしい」
「わかりました。じゃあ、一週間後に」
宿の場所を教えてもらい、ギルドを出た。
「ととさん、やっぱり荷物多すぎたんだよ。半分くらいにしよ?」
「やっぱりそのくらいがベストかなあ」
この生活をしてもう五年になるが、荷物の量だけはまだ慣れない。
「Eランクって、どのくらいがちょうどいいんだろうなあ」