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10話〜青の聖衣を着た男の正体

 ブラットは急いで家の中に入り、自分の部屋にある荷物を取り部屋を出ようとしていたが、誰かが裏口から入って来た。

 入って来たのは男1人と女2人だった。

 ブラットは、その中の1人に見覚えがあった。

 そう入ってきたのは、コトネとサアヤとフリックだった。

(あれ?あの子は確か……)

「あ〜、こんな所にいたよ!まさか君は隠れていたんじゃないよね?」

「そんな訳ないだろ!」

「ふ〜ん。あっ、そうだ私達ね……」

「お前がブラットか?」

 ブラットは頷いた。

「お前達はなんなんだ?いきなり人の家に入って来るなり」

「悪いな。ただ、お前がブラットなら話がある」

「何の話か知らないけど、今はそれどころじゃないんだ!!」

「なるほど分かった。じゃ、外のやつを、私達が倒せば、お前とゆっくり話せるという事になるな」

「確かにそうだが?外には俺の仲間が2人いる」

「そうか仲間ねぇ。その2人に加勢すればいいんだな」

 サアヤはコトネにブラットを見張るように言うとフリックを連れて外に出て行った。


 その頃…家の外では、フェリアとグレンが青の聖衣を着た男と言い合いをしていた。

 そこにサアヤとフリックが家の中から出てきた。

「はぁ?これはどう見ても戦っている様には見えないのだが」

「お前誰だ!?って、何でブラットの家から出てくる?」

「今は誰もいいだろう。それよりもこれは……」

「これは困りましたね。まさか、もう女神があの者とその上サアヤにフリック、貴方達までもがここに来ているとは」

「いったい、お前は誰だ!?」

「お前は何故、私達の名を知っている!?」

「そうですねぇ。まぁ、その内わかる事だが、お前達は何故あんな者を助けようとする?」

「貴方には分からないのですか?今あるこの危機的状況が。それに今話していて貴方が何者なのかが分かりましたが。でもまさか、あの神秘の都スカイネーブルの賢者レオルド=ミスト、貴方がこの一件に関与していたとは!」

「なるほど、流石に女神様ですね。姿を偽っていても分かるとは……」

「待て、まさか!?レオルド……何で、お前がこんな所にいるんだ?それに、確かにお前は賢者ではあるが」

「そうですね。風の噂ですが、貴方は確かスカイネーブルを追放されたと聞いていましたが?」

「これはどうなってるんだ?」

「仕方ありませんね。今日の所は、このまま退却しますが、次はないと思って下さい。では……」

 レオルドは魔法を使い一瞬で消えていなくなった。

「なぁ、サアヤ。やっぱアイツは、昔と変わらねぇな」

「ああそうだな。状況が悪くなるとすぐ逃げる。そして、自分に不利になれば平気で仲間を裏切る。だから大賢者の怒りにふれ街を追放になった」

「そうなのですね。私は、他の女神達の噂を耳にしただけなので詳しくは知りませんでした」

「そう言えば、ブラットは大丈夫なんだろうな!?」

「そう心配するな。アイツなら中でコトネと一緒にいる」

「コトネって、お前達の仲間かなのか?」

 サアヤは頷き、

「仲間といえば仲間なんだろうな。だが、コトネはただのくされ縁だ!さっきもたまたま、途中で会って同じやつを探していた。それだけだ」

「そうなのですね。ブラットは、今家の中に、そのコトネという人と一緒にいるのですね」

 そして、フェリア達は家の中に入って行ったのだった…。

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