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第7話「ギルド登録」

「着いたよ!ここがギルド!」

ギルドへと着いたタカシとシェリー。

「ほえ~……ここがギルドか……」

ギルドの外観はス◯バの様な感じであった。そしてタカシはシェリーに先導され、早速中へと入っていった。

「ほ~……中はこんな感じなんだ~……」

ギルドの中は広い2階建ての構造で、入り口から30m程正面に複数の受付カウンターがあった。それからあちこちにたくさんのテーブル席があり、そこにはたくさんの人々が座って酒を飲んだり食べ物を食べたりしていた。

「ギルドは依頼だけでなく食事とかも提供してるの」

「はえ~……」

「タカシ、私ちょっと依頼達成報告してくるからちょっとテキトーにその辺に座って待ってて」

「うん、分かった」

シェリーは森で切り取ったスーパームキムキワニの首を片手に受付窓口へと歩いていった。そしてタカシの方は彼女に言われたとおりテキトーにその辺にあった席へと座った。すると彼の元に腰に剣を下げた柄の悪そうな2人組の男が近寄ってきた。

「おいおい!見ろよコイツ!パンツ一丁だぜ!?」

「ぎゃはははは!!マジワロス!!ここは風俗とちゃいまっせぇ!?お兄さぁぁん!!」

「な、何ですかあなた達は!?」

突然知らない男達に絡まれた事により困惑するタカシ。そんな彼に2人は自己紹介をする。

「フン……俺はボブ、敏腕剣士」

「フン……俺はサップ、秀才剣士」

「ボ、ボブとサップが俺に何の用ですか?」

タカシの問いにボブの方がニヤリと笑って答える。

「へっへっへ、いきなりだけどちと殴らせろや」

「は!?な、何を言ってるんですか!?」

「へっへっへ……俺はよ~……イケメンを見るとムカムカしてきて殴りたくなっちまうんだよ……恐らくこれは自分がブサイクである事による劣等感からきてるんだろうな~……という事で殴るぜおい」

「そ、そんな無茶苦茶な……!!勘弁してくださいよ!!」

「お黙り!!!チェストオオオオ!!!」

ボブはタカシの顔面に拳を振りかざす。

ボキッ

「ほひぃぃぃぃぃぃ!!!!痛いよ~!!!!」

殴ったボブの拳が折れてしまった。そんな彼の元に仲間であるサップは慌てて駆け寄る。

「ボ、ボブゥゥゥゥゥゥ!!大丈夫かぁぁぁぁぁ!?て、てめぇ!!一体何しやがった!?」

「い、いや……俺何も……あ!多分俺防御力が滅茶苦茶高いからそのせいだと……」

「な、なにぃ!?お前……防御力いくつだ!?」

「8000です」

「嘘つくなアホ!!」

「本当ですよ、ほらぁん」

タカシはステータスを見せた。

タカシ/Lv110

職業:魔法剣士

HP:10500
MP:8000
攻撃力:7000
防御力:8000
魔力:5000
素早さ:6000
知力:12000
器用さ:50000
運:9000

習得魔法

・ファイア
・サンダー
・ブリザード
・ウィンド
・フレイムバーン
・ライトニングブラスト
・フローズンインパクト
・アルティメットストーム
・スーパーパワー
・カッチカチ
・シュンビン

習得剣技

・居合斬り
・竜巻旋風斬り
・大根斬り
・千斬り
・スーパーハイパーアルティメット斬り

「ひぃぃぃぃぃぃ何だそのステータスは!!??全てが限界突破しとるやんけぇぇ!!こりゃあ敵うわけねぇや!!調子に乗ってどうもすいませんでした!!というわけで我々はこの辺でおいとまさせてもらいやす!!では!!」

サップは負傷したボブを背負ってどこかへと走り去っていった。

「な、何だったんだ一体……」

タカシが唖然とした表情で去っていく2人を見つめていると依頼達成報告を済ませたシェリーが彼の元へと歩いてきた。

「お待たせ~……あれ?何かあった?」

「ん?あ、いや……何でもないよ」

「そう、ならいいんだけど……それより、はいタカシ」

シェリーはタカシに握り拳3つ分くらいの大きさの布袋を差し出した。

「ん?何これ?」

「スーパームキムキワニの討伐報酬金だよ」

「え?いやいや受け取れないよ……だってシェリーが受けた依頼でしょ?だからシェリーが取っておくべきだよ」

「いやいや、倒したのはあなただもん、だからあなたが受け取るべきだよ、それに今一文無しでしょ?いいから受け取って」

「う、うん……じゃあ……ありがとうございます……ごっつぁんです……」

タカシはシェリーから非常にありがたそうに報酬金を受け取った。しかしタカシはここである問題に気がついた。それは何かというと、現在自分はパンツ一丁であったため金の収納場所がなかったという事だ。

「あ!そうか!収納場所がないのか!」

シェリーはそう言うと自身の腰に付けていた2つのポーチの内の1つをタカシに差し出した。

「これあげるわ」

「え?い、いやぁ……そんな……悪いよ」

「遠慮なんかしなくていいって、ほら」

「あっ」

シェリーは強引にタカシの腰にポーチを付けた。

「うんうん、似合ってる似合ってる」

シェリーはタカシに向けてグッドポーズを決めた。

「……なんか……色々とありがとうございます」

タカシはシェリーに礼を言い、早速ポーチの中に彼女から貰った報酬金を入れた。そしてその後タカシはギルド登録のため、シェリーと一緒に登録受付カウンターまで歩いていった。そしてカウンターの前へと着くなり彼女は座っていた受付嬢に声をかけた。

「あの~すいません、こちらの彼をギルドに登録させたいんですけど」

「ギルド登録ですね?かしこまりました、では早速こちらの用紙に記入を」

受付嬢はタカシに用紙を差し出した。そしてタカシはその用紙を受け取り、そこに名前やら年齢やら職業を記入していった。

(すごい……超イケメン……孕まされたい……)

受付嬢は用紙に記入しているタカシを見つめながらそう思っていた。

「よし書けた、お願いします」

タカシは記入した用紙を受付嬢に差し出した。そして彼女はそれをニコリと笑みを浮かべながら受け取って目を通した。

「フムフム……名前はタカシ様……職業は魔法剣士……それではタカシ様、記入されている名前や職業が本当なのかどうか確かめたいのでステータスを見せていただいてもよろしいでしょうか?」

「はい」

タカシは受付嬢にステータスを見せた。

タカシ/Lv110

職業:魔法剣士

HP:10500
MP:8000
攻撃力:7000
防御力:8000
魔力:5000
素早さ:6000
知力:12000
器用さ:50000
運:9000

習得魔法

・ファイア
・サンダー
・ブリザード
・ウィンド
・フレイムバーン
・ライトニングブラスト
・フローズンインパクト
・アルティメットストーム
・スーパーパワー
・カッチカチ
・シュンビン

習得剣技

・居合斬り
・竜巻旋風斬り
・大根斬り
・千斬り
・スーパーハイパーアルティメット斬り

「あひぃぃぃぃぃぃ!!!」

ドンガラガッシャーン!!!

タカシのステータスを見た嬢は椅子から転げ落ちた。

「何ですかそのステータスは!?全てが限界突破してるじゃないですか!!」

「俺は理由(わけ)あって無限に成長するんです」

「ほえ~……そうなんですか……あ、これ会員証です、どうぞ」

受付嬢はタカシにギルド会員証を差し出した。

「うぉ~!!これで俺も今日から傭兵か!!ありがとうございます!!ボンバへッ!!」

タカシは猛烈に興奮しながら会員証を受け取った。

「あとそれからこれを」

受付嬢はタカシにホルダー付きの剣を差し出した。

「これは?」

「初回登録された方にギルドの方から無料で差し出している武器です」

「なるほど……ごっつぁんです」

タカシは剣をありがたく受け取り、腰に付けた。

「お~……我ながら中々イカしてるんじゃないか?」

パンツ一丁な上に腰から剣を下げている。完全に不審者である。そんな彼にシェリーはある提案を出す。

「タカシ、登録が終わったところで早速何か依頼受けてみたら?」

「え?う、うん……でも何か……緊張するな~……こういう事するの始めてだから……」

「安心して、最初は私も同伴するから」

「本当に?かたじけない」

その後2人はギルド内に設置されていた依頼ボードの所へと向かった。そこにはたくさんの依頼書が貼り出されていた。

「…………これにするか……」

タカシが手に取った依頼書の内容は以下の通りであった。

~マングリ求む!~

達成条件:5つのマングリマンドラゴラの採集

場所:エチエチの森

報酬金:8000W

「シェリー……今更だけどこの世界の通貨って何て言うの?」

「W(ウェン)よ、ちなみに通貨には銅貨、銀貨、金貨の3種類あって、銅貨が1W、銀貨が100W、金貨が1000Wよ」

「ほえ~……」

その後タカシは受付カウンターで依頼受注を済ませ、シェリーと共にエチエチの森へと向かっていった。

しおり