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第6話「職業取得」

「着いたよ~ん」

タカシがシェリーに案内されて着いたのは巨大な石造りの建物の前であった。

「シェリー、ここは?」

「ここは神殿、ここで職業授かりましょ」

「職業……俺が?」

「ええ、ほら、タカシって今無職でしょ?無職だとギルドに登録できないから」

「ああ~……なるほど」

2人はその後中へと入っていった。すると星形のグラサンをかけた神父が2人を出迎えた。

「オッス!オラ神父!」

どこか既視感のある挨拶をした神父。そんな神父にシェリーは話しかける。

「あの~こちらの彼に職業を授けてほしいんですけど」

「ほう……職業を授かりたいと……という事は今彼は無職なんじゃな?」

「ええ」

「分かった、ホイ」

神父はタカシに懐から出したカタログを渡した。

「その中からなりたい職業を選んでくれい」

タカシは神父に言われ、カタログを開いて目を通す。

・剣士

HPと攻撃力と防御力が素早さ成長しやすい。また、多数の剣技を習得できる。ちなみに魔法は一切習得できない。

・魔法使い

HPと攻撃力と防御力が成長しにくい反面MPと魔力と知力が成長しやすい。また、多数の攻撃魔法や補助魔法を習得できる。

・魔法剣士

上記2つの良い部分を半々ずつ取り入れたバランスタイプ。

・僧侶

HPと攻撃力と防御力が成長しにくい反面MPと魔力と知力が成長しやすい。ここまでは魔法使いと一緒であるが、だだ違うのは攻撃魔法を一切習得できない。そのかわりに補助魔法と回復魔法をたくさん覚えられる。

「う~ん……どれがいいかな~……」

タカシが悩んでいると神父が声をかけてくる。

「もしよかったらお主のステータスを見せてもらってもいいかの?ステータスを見ればお主にはどの職業が合っているか分かるぞいワシなら」

「ホントですか?じゃあホイ」

タカシは神父にステータスを見せた。

タカシ/Lv110

職業:無職

HP:10500
MP:8000
攻撃力:7000
防御力:8000
魔力:5000
素早さ:6000
知力:12000
器用さ:50000
運:9000

「ふえええええええ!!??」

タカシのステータスを見た神父はその場で腰を抜かした。

「な、な、な、何じゃお主!!そのテータスはぁぁぁぁ!?ありえん!!なんやねん!!レベル上限は99までじゃぞ!?もっと言えば無職の場合はレベル上限は10までじゃぞ!?110ってなんやねん!?」

「俺は無限に成長するんです」

「はえ~……」

その後タカシは悩みに悩んだ末にシェリーと同じ魔法剣士にする事に決めた。

「よし……ではいくぞい、でやぁ!!だりゃあ!!でぇい!!きええええええ!!!!」

神父はタカシの目の前で奇声を発しながら金色のロッドの様な物をブンブンと振り回し始めた。するとタカシの全身がピカーッと光に包まれた。

「よし!!完了じゃ!!これでお主は魔法剣士になったぞい!!ステータスを確認してみい!!」

「ほい」

タカシはステータスを開いてみた。

タカシ/Lv110

職業:魔法剣士

HP:10500
MP:8000
攻撃力:7000
防御力:8000
魔力:5000
素早さ:6000
知力:12000
器用さ:50000
運:9000

習得魔法

・ファイア
・サンダー
・ブリザード
・ウィンド
・フレイムバーン
・ライトニングブラスト
・フローズンインパクト
・アルティメットストーム
・スーパーパワー
・カッチカチ
・シュンビン

習得剣技

・居合斬り
・竜巻旋風斬り
・大根斬り
・千斬り
・スーパーハイパーアルティメット斬り

「うぉ~!!遂に無職脱出だ~!!しかも大量の魔法や剣技まで習得しとる~!!嬉しい~!!神父!!ありがとうございました!!」

タカシは神父に礼を言い、シェリーと共に神殿から去っていった。

「いやはや……レベル110とはの~……全くとんでもない奴が現れたもんじゃ……」

神父は去っていくタカシを見ながら神妙な顔を浮かべてそう呟いた。

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