第8話「採集完了、そして童貞卒業」
「この先がエチエチの森だよ」
「ほえ~……」
街から20分程歩き、エチエチの森の入り口前に着いたタカシとシェリー。入り口付近からは言葉では上手く言い表せない様なセクシーな怪しい雰囲気が漂っていた。
「シェリーはここに来たことあるの?」
「うん、依頼で1回だけね、ちなみに私はここで"ヴァギナマンゴー"っていうのを採集したんだよ」
「ほえ~……ヴァギナマンゴーね……美味しいの?」
「もうトロットロだよ!!マジ美味(うま)しだよ!!」
「ジュルリ……機会があれば一度食べてみたいな……あ、そうだ、ちなみにここってモンスターとか出たりする?」
「出るけど人に危害を加えるような凶暴なのはいないかな」
「そっか……それじゃあ早速中へ入りまっしょい」
「は~い」
その後2人はマングリマンドラゴラ採集のため森の中へと入っていった。
「───にゃ~ん」
中へと入って5分程歩いたところで突然近くにあった茂みの中から尻部分にTバックの様な柄の描かれた虎が出現した。
「ぬお!?何だコイツは!?」
「これはTバックタイガー、草食で非常に温厚なんだよ」
「ほんとぉ?」
「ほんとほんと」
シェリーはTバックタイガーにスタスタと近づき、首まわりを撫でた。
「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(悦)」
彼女に撫でられたTバックタイガーは恍惚な表情を浮かべていた。
「ね?温厚でしょ?タカシも撫でてみたら?」
「う、うん……」
シェリーに言われてタカシもTバックタイガーに近づいていき、尻を撫でてみた。
「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
「うわ!?」
突然叫び出したTバックタイガーにタカシは驚いた。
「Tバックタイガーはお尻を触られるのを嫌がるんだよ」
「そ、そうだったんだ……ごめんよTバックタイガー」
「いいってことよ」
「喋れんのかよ!!!」
突然人間語で喋りだしたTバックタイガーにタカシは猛烈に驚いた。
「Tバックタイガーは非常に知能が高くて人間の言葉でを理解し、話せるのよ」
「そ、そうだったんだ……あ!そうだ!」
タカシはここである事を考えた。もしかしたらこの者ならマングリマンドラゴラの場所を知っているのではないかと。
「な、なあTバックタイガー、ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「いいぜ、ちなみに俺にはジェームズっていうちゃんとした名前がある」
「ジェームズ、俺達マングリマンドラゴラを採集しにきたんだけどさ、場所とかって知ってたりする?」
「マングリマンドラゴラ?それならこの道をまっすぐ行った先にある2つの分かれ道を右に進んだ先にある草原にたくさん生えてるぜ?ちなみに見た目についてなんだがピンク色の葉っぱだから一目ですぐに分かると思うぜ」
「マジでか!?ありがとう!!」
「ありがとう~」
「あいよ~、2人共よい旅を」
タカシ達はジェームズに別れを告げ、彼から聞いた草原を目指して森の奥へと進んでいった。
「───にゃ~ん」
あれから少し歩いたところで再び2人の目の前に尻部分にTバック柄の模様が描かれた虎が現れた。
「ぬ?またTバックタイガーか?」
「いいえ違うわ、これは競パンタイガーね」
「ち、違いが分からん……!!」
「よく見て?お尻部分の柄の面積がさっきのより大きめでしょ?」
タカシは彼女に言われて競パンタイガーの尻をジ~ッと見つめる。
「う、う~ん……確かに……さっきのより大きい……気がする」
「そんなにマジマジと見ないでよ」
「ぬう!?」
突然高い声で喋り出した競パンタイガーにタカシは驚いた。
「そ、その甲高い声……メス……?」
「そうですぅ~、私はメスですぅ~、それから名前はアンジェラですぅ~」
ここでシェリーがタカシに解説する。
「Tバック柄がオスで競パン柄がメスなのよ」
「Tバックがオスで競パンがメスかよ……普通逆じゃないか?」
「そんな細かい事気にしてたら人生つまらなくなっちゃうわよ」
「一理ある」
そんな会話をしていた2人にアンジェラが話しかけてくる。
「ねぇあなた達、ジェームズって名前のTバックタイガー捜してるんだけど心当たりはない?」
「ジェームズ?それならさっき向こうで会ったよ、ねぇシェリー?」
「ええ」
「本当に?ありがとう」
アンジェラは2人に礼を言い残してジェームズを捜しにスタスタとその場から去っていった。
「カップルかな……?ジェームズとアンジェラ」
「かもしれないわね」
その後2人は道をどんどんと歩いていき、数十分後に遂にジェームズから聞いた草原へと辿り着いた。
「これか」
タカシの視界の先にはピンク色の葉っぱがたくさん生えていた。
「よし、いっちょ引っこ抜きますか」
「タカシ……気をつけてね」
「え?き、気をつけてって……どういう事?もしかしてなんか危険な感じこれ?」
「いや……分からないけど……なんとなく言ってみただけ」
「そ、そう……じゃあ抜きま~す、ふん!」
ズボォ
タカシは力一杯引き抜いた。
「どわああああああああ!!!???」
引き抜いた物は見事にマングリの形をしていた植物であった。タカシは間違いなくこれはマングリマンドラゴラだと確信した。だがタカシが驚いたのはそこではなかった。彼は一体何に驚いたのかというとマングリマンドラゴラが想像以上に大きかったという事だ。本当に大きかった。ドン引きするくらい大きかった。全長140cmくらいはあった。
「デカすぎんだろ!!こんなもん夜中に落ちてるところ見たら絶対チビるわ!!」
「私も生で見るのは初めて……こんなに大きいんだ~……」
タカシだけでなくシェリーも驚きの表情を浮かべていた。そしてその後タカシは依頼にあった通り5つのマングリマンドラゴラを集めた。
「さて……5つ引っこ抜いたけど……これどうやって持ち帰ろうか……」
地面に転がっている5つのマングリマンドラゴラを見つめながらタカシは悩んでいた。するとシェリーはそんなタカシに助言をする。
「腰に付けてるポーチに入れればいいじゃない」
「え?ポーチに?い、いや……入らないでしょ……こんな小さいの物にこんな大きい物5つも」
「って思うじゃない?」
シェリーは1つのマングリマンドラゴラを掴み取ってタカシのポーチに入れてみせた。
「ぬお!?本当に入った!?どうなってんの!?」
「これは圧縮ポーチって言ってね、中が特殊な空間になっていてどんな大きい物でも圧縮して収納できちゃうのよ、ちなみに最大収納容量は50kgまでよ」
「ほえ~……すごい……これってそんな便利な物だったんだな~……こんなすごい物をくれたなんて……改めてありがとう」
「礼はもういいって、それよりほら、残りのやつも入れて入れて」
「うん」
その後タカシは残りのマングリマンドラゴラをポーチに入れた。
「これでよしと、それじゃあ戻りまっしょい」
「タカシ……ちょっといい?」
採集を済ませて街へと戻ろうとした矢先に突然シェリーはタカシの側へと近づいてきた。
「ん?どうしたの?」
タカシが聞くとシェリーは恍惚な表情を浮かべてモジモジとしながら彼に向かって言う。
「実はね……私タカシの事好きになっちゃったみたいなの……」
「え!?」
シェリーの唐突な告白にタカシは困惑した。
「ねぇタカシ……私のバージン貰って」
そう言いながらシェリーは服を脱ぎ出し、ムッチムチでエロエロで豊満な肉体を露にした。
「……ッッッ!!!!」
シェリーの肉体を間近で見たタカシは興奮して鼻血を噴射した。
「シェ、シェ、シェ、シェ、シェリー~……!!お気を確かに!!!」
「私は正常よ」
そう言ってシェリーはタカシの唇を奪った。
「ッッッ!!!!ムグゥ~……」
「ん~……んちゅ~……」
絡み合う舌。そしてシェリーはそのままタカシを地面に押し倒して彼のパンツを脱がした。
「シェ、シェリー!!!これ以上は……!!!あああああああああああああああ!!!!!」
その後2人は長時間交じり合い、あんな事やこんな事をした。