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登録するか

「次の方~」
「はい」
「本日はどういったご用件でしょうか?」

対応してくれたのは、赤い髪を肩で短く切りそろえた若い女性だ。

明るく元気な声にほっとするような印象を与えてくれる受付嬢だった。

「換金と、安くてそこそこいい宿の紹介をしてもらいたい」
「わかりました。では、ギルドカードの提示をお願いします」
「はい」

自分のギルドカードを提示する。

この子のおかげで、俺はランクEだ。
さすがに俺自身の実力で勝ち取ったものではないので、それ以上のランクアップは遠慮している。

「ととさん、僕も登録したい」
「ん?」
「僕も、ととさんみたいに冒険者になりたい!」

きらきらした瞳で、俺を見つめてくる。


・・・この年で登録って、できるのか?


「できますよ、登録」
「え、できるの?」
「はい。10歳になるまではFランク止まりですが、登録だけならできますよ」
「そうなんだ。じゃあ、登録お願いします」
「では、こちらの紙に記入をお願いします」
「・・・どうする?自分で書く?」
「書く!」

子どもにペンと紙を渡した。
読めない文字は代わりに読み上げ、意味を教えつつ、なんとか書き上げる。



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