313章 誕生日会
ミサキは20歳の誕生日を迎える。
19歳、20歳は一つしか変わらない。それにもかかわらず、まったく別の世界を生きているように感じられた。
ミサキのおうちにおいて、誕生日会を開催中。参加メンバーは、ミサキ、シノブ、マイ、ユタカ、ホノカ、ナナ、シラセ、フユコの8人だった。
7人はそれぞれに、お祝いの言葉を述べる。
「ミサキさん、誕生日おめでとうございます」
「ミサキさん、誕生日おめでとう」
「ミサキちゃん、おめでとう」
「ミサキちゃん、誕生日おめでとう」
「ミサキちゃん、おめでとう」
「ミサキちゃん、誕生日おめでとう」
「ミサキちゃん、誕生日おめでとうなのだ」
ミサキは7人に頭を下げる。
「みんな、ありがとう」
誕生日として、パン、ケーキ、ローストチキン、シチュー、ケーキなどが準備されている。ほとんどのメニューは、シノブたちの手作りである。
「ミサキさん、ろうそくの灯を消しましょう」
ケーキには20本のろうそく。小学生のときに祝ったときより、格段に本数は増えていた。
ろうそくの灯を消す前に、ドアをノックされる音がした。ミサキはろうそくの灯を消してから、来客対応をすることにした。
「ミサキさん、こんにちは」
「もしかして、DRAZですか?」
「そうです。ミサキさんに会うために、時間をあけてきました」
「わざわざありがとうございます」
DRAZの登場に、シノブ、マイ、ユタカ、ホノカ、ナナ、シラセ、フユコは大いに興奮するこ
ととなった。
「誕生日会を開いていたんですね。誰の誕生日ですか?」
ミサキはゆっくりと手をあげる。
「私の誕生日です」
「ミサキさんのために、ハッピーバースデーを歌います。聴いてください」
DRAZから、誕生日を祝福してもらえる。思い出に残るバースデープレゼントをもらえて、とってもハッピーな気分だった。