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202章 一安心

 しっかりと休養を取れたことで、体調はおおいに回復する。体調不良になったのは、働き過ぎが原因だったとわかった。20時間拘束の遊園地、6時間の焼きそばづくりは、腹ペコ少女の体に大きなダメージを与えた。

 妖精のいっていた通り、仕事は極力セーブしたほうがいい。過酷な仕事を続けると、体重だけでなく、体調も崩すことになる。体の調子がおかしくなっても、誰も肩代わりはしてくれない。体調不良で苦しみ続けるのは、無茶をした張本人だけである。

 体重計に乗ると、38.5キロと表示される。しっかりと休養を取って、しっかりと食べることができれば、体重を1日で1キロも増やせる。体重減少したときは、休養、食事に力を入れていったほうがよささそうだ。

「この調子で、体重を増やし続けるぞ」 

 ガリガリ体系であること、体重増を喜ぶ設定は、餓死した世界と似ている。あちらの世界のデータに基づいて、設定を決めているのかなと思った。

 体を温めるために、お風呂にゆっくりとつかる。40度のお湯は、体の中をじわじわと浸透するこ
ととなった。

「とっても気持ちいい」

 湯船の中から、空を見上げる。きれいな空を見ていると、ほんのりとした気分になれた。

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