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エロなし、グロなし(たぶん)、独立して読める、
爽やか~シュールの範囲の、掌~短編小説集。0クル
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私たちの世界から所謂昔の恋愛が無くなって60年くらいたつらしい。どんどんと減り続ける人口、ロボットに代わられる仕事、自然災害で健康な人間が失われていく現実、これらを考慮して対策がされた世界が今の私たちの時代だった。
0クル
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「燦歌彩月第六作――」その先の言葉は夜に消える。
久慈家の名家である天才画家・久慈色助は大学にも通わず怠惰な毎日をダラダラと過ごす。ある日、久慈家を勘当されホームレス生活がスタートすると、心を奪われる被写体・田中ゆかりに出会う。
第六作を描く。そう心に誓った色助は、己の未熟とホームレス生活を満喫しながら作品へ向き合っていく。0クル
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大学生の由実は、就職について考えながら自分は一体何をしてきて何をしていきたいのだろうと考えていた。高校時代のように好きなことをしていいのかと思いながらも躊躇する。家に帰ると、今夜も母親が人形をベッドに寝かせ、撫でながら「由実」と呼んでいた。
0クル
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白い壁紙、白いベッド、白いカーテン、白い服。窓の外には、白い花畑。純白の部屋で過ごす、その姉妹の結末は。
0クル
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「ねえねえ、気になったんだけどさ、何でこんなタイトルなの?」
テーブルに突っ伏し、だらしない恰好の妹が聞いてくる。
「んー、『私の語り』を適当に入れ替えたのだよ」
「ふむ...わ、た...んー?...『た』、は?」
「た?」
「ほら、わたしのかたり のりわたかし...」
「足りない...」
「つまり?」
少し考え私は言った。
「この物語は『足りない私のか・た・り♪』って事で、適当に雑談する感じです!」
「...そんなんで良いの?」
「いいよー。この物語は私の体験交えつつ、妹が突っ込んだり怒ったりな、駄弁り場です。興味が湧いたらお読み下さい」
妹も少し考えた様子をみせて、営業スマイル浮かべて言った。
「タブレット持ちの方はトイレでもどうぞー。そんなお軽い話でっす」
いや、何でタブレット?スマホでいいじゃん...と思い、こないだの事件に気が付く。
「あ、スマホだとトイレにスマホ柱が出来ちゃうから!皆さん気を付けて!」
「ああっ!?それは言わない約束でしょう!」
「ふふっ、本編では私の恥がてんこもりだからね」
そのセリフに妹が私のスマホを取り上げ、睨みつけてきた。
「あたしの恥はばらさなくても良いでしょ!あれバラす!よっぱですっぱな面白事件!」
「まず私のスマホを置いてね。話はそれからだ」
暫くにらみ合う。妹のスマホは私が制圧している事に気付いたらしい。悔しそうにスマホを置いて言った。
「むう、こんな感じの変な雑談。『海苔わた菓子』お楽しみにっ!」
「あ、そうだ。タイトルの由来もう一個あるけど、それは秘密にしよう」
「なー!?」
おどろく妹ほっといて、タイトルの由来・その2は秘密になりました。
つづく(本編へ0クル
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