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「はい、ドラゴン特有の匂いを消すために醤油と生姜で味付けしてあるので匂いに関してはクリアしています。
 お肉は柔らかく。まろやか。
 このドラゴンの肉は氷漬けにしてあるので日持ちしますし、10頭もいるので村の貯蓄10年分はあります。
 ただ問題は、賞味期限が10年持たないことです」

「……まぁ僕は、トールくんを助けに行くよ。
 サマーくんはどうする?ここでドラゴンのお肉を焼いているかい?」

「いや、僕なんていても役に立ちませんよ?」

「そんなことないさ。
 君はドラゴンの肉を焼けるんだ。
 マグマさえ通さないドラゴンの皮膚はどうやって削いだんだい?」

「え?魚をさばくように削いだけど?」

「それができれば十分さ」

 サマーの心になにか自信が生まれます。

「……じゃ、行く!」

 サマーがそう決意をするとアースロックがいいます。

「よし行くぞ!
 目指すは、タンドレッス王国だ!」

「おー!」

 サマーが、腕を上げてそういいました。

「プッペさん、店番頼んでもいいですか?」

 サマーの言葉にプッペは首を横に振ります。

「私も戦います!」

 プッペの決意。
 それを見たとあるお爺さんが言いました。

「そのお肉ワシが見ておこう」

「え?いいんですか?

 サマーが少しだけ嬉しそうな顔をします。

「ええんじゃ、ええんじゃ」

 お爺さんがニッコリ笑うとプッペが頭を下げました。

「では、お爺さん。
 よろしくおねがいします」

 プッペは女の子。
 気合と思いっきりがよく、そこらの男の子より行動力があります。

 プッペは、サマーとアースロックを引っ張りその場をあとにしました。

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