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29

 1日1個
 2日で2個。
 火傷の跡は、日に日に増えて行く。
 あの歌みたいに3個ついても2個癒えない。

 ママに会いたい。
 ママにあの人を追い出してほしい。

 私、辛いよ。
 私、苦しいよ。

 気が付けば、私の体の傷は至る所に傷ついていた。

 ママ、ママ、ママ。
 助けて。

 ある日曜日。
 ママが久しぶりにお休みを取った。

 私は、体の傷に気付いてもらおうとママにいっぱい甘えた。

「ママ、一緒にお風呂入ろう!」

 私は、そう言ってママに甘える。

 だけど、ママは首を横に振った。

「理香は、もうお姉ちゃんでしょ?
 お風呂くらい1人で、入りなさい!」

 そう言って、由香の体を抱き上げる。

「由香、久しぶりにママのおっぱいあげるわね……」

 ママは、そう言って由香におっぱいをあげた。

 私は、それを見ていた。
 じっと見ていた。

「理香どうしたの?
 そんなにママのする事が気になる?」

 私は、首を横に振った。

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