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 ――スラッグ城

「はて……
 ワシの聞き間違いかいのう?」

 そう言ったのはエクザイル。
 ファルシオンの総隊長だ。

「わー。
 あのおじいさんの顎の下にあるものはなに?」

 白銀はそういってエクザイルの自慢のひげを引っ張る。

「これはヒゲじゃよ。
 清空よ。この男が本当に白銀なのかいのう?」

「はい」

「うむむむむ」

 エクザイルは唸りながら白銀に関節技を決めた。

「わー!清空!
 このおじいさん強いよ!」

 白銀はどこか嬉しそうだ。

「それは、そうであろう。
 ファルシオンで一番強い男だからな」

 清空がケラケラと笑う。

「……ずいぶん賑やかだな」

 そういって現れたのは虎マスクの男。

「わぁーかっこいいマスクだ!」

 白銀が嬉しそうに笑う。

「そうか?ならばやろう!」

 虎マスクの男がマスクを外す。
 すると初老の男の顔が現れる。

「やったね!ありがとう!えっと――」

 白銀はその男の名前を知らない。

「その方がスラッグ王だ」

「え?王さまなのかい?
 すごいなぁー」

 白銀が目を輝かせる。

「主が、白銀。
 アトラク=ナクアか?」

「うん」

「清空よ。殺さなくて正解だったな」

 スラッグ王がそういうと清空が笑う。

「だろう?コイツがいいやつだ。
 私のバディに相応しい」

「いいのかいのぅ。
 コヤツは世界を滅ぼす存在だぞ?」

「地底に戻らなければいい」

「そういうものなのか?」

 エクザイルがそういうとため息を付いた。

「蜘蛛の王も蓋を開けてみれば純粋なものだな」

 スラッグ王が笑う。

「ああ」

「まぁ、魔力も相当高いと見た。
 ファルシオンの隊長にしても問題なかろう」

「隊長?それって研究はできるのかい?」

 白銀が真面目な顔でそういった。

「できるぞ。
 好きなだけできる」

「だったら僕隊長になる」

 こうして白銀はファルシオンに入り清空と共に研究職に就くことになった。
 ファルシオンの隊長として数々の活躍をすることになるのであった。

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