バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第3章の第108話 どうしようもない問題35 答えアンスタッカー



☆彡
【モーター関連のアンスタッカー】
――そこで、エメラルティさんが。
「――さて、次は安く叩かられた乾燥機のモーターの次には、うん! 安く叩かられたアンスタッカーの話がいいわね!」
とあたしは、サファイアリーに振り返って、ものを言い、
姉さんは、コクリ、と頷いたものだったわ。
「――次は、あたしの番ね」
次の語り手は、サファイアリーが務めるものだった。
「よしっ、次は、同じくモーター関連で、新品の流し台のアンスタッカーよ!」
とこれには、スバル君も、アユミちゃんも。
「アンスタッカーってなに?」
「知らないよねーそれー!?」
「うん」
それに対して、サファイアリーさんは、こう答えるのだった。
「アンスタッカーとは、言わば、
ウィーン、ガシャーンって、左右から、箱を掴んで、上片に上昇していき。
そこから、ガタッ、ガタッ、ガタッって、箱を落としてから、流し台に送る機械の事よ。
左右で掴むものや、下の流し台も、ローラーベルトというのよ!
まぁ、左右で掴むものは、リフトアップとも言うんだけどね!」
とこれには、少年少女も。
「へぇ~そんなものなんだぁ、フ~ン……」
「……関心が薄いわね……まぁいいわ!」
詰まんない話だった……。まぁ、要はそんなものよ。
サファイアリーさんは、こう語る。
「まぁ、要は、そのアンスタッカーの機械が、新しくなった事があったのよ!
これも、乾燥機の話とほぼ似ていて、一代目の時と、二代目の時とで、少し変わる話でね。ちょっといいかしら!?」
「……?」
「その日、工務は、こう言ったそうよ――」


☆彡
【二代目のアンスタッカー』
――その日、嬉々としていた。
『以前と比べて、パワーアップしたぞ――ッ!!』
新しく取り替えられた機械は、パワーアップしていた。
緑のボタンを押したら、駆動し、音(ブザー)が鳴った後、緑色のランプが光るものだった。
ランプの光は3種類あり、緑が駆動、黄色が異常検知、赤が緊急停止だった。、
『あぁ、やっぱり、新品はいいものだなぁ……!!』
『あそこのあの上の姉ちゃん達も、いい買い物をして、安く叩いてくれたもんだ!!』
『ああ、また、何かあった際、同じようにして頼もうか!?』
『そうだな!』
それは、また、あの品質管理の奥様に、頼りつつ、申し入れをする会話だった。
そして、その工務の内1人は、そのローラーベルトの上に、手を置いては。
『おおっ、やっぱ前と比べて、こう馬力がなんか違うな!!』
『あぁ、やっぱ新品だけの事はあるからなぁ!! あの機械も新しく変わって、こういい具合に生まれ変わったもんだここも!!』
『ああ、これはいい買い物をしたなぁ!!』
この時、工務2人は、嬉々として喜んでいた。


☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリさんは、こう語る。
「実は、モーターは複数台あって、ヨーシキワーカさんが知る限りでは、
初めの方のアンスタッカー下に1台あって、
流し台のベルトコンベアの下に2台あって、
クルリと反転して、そのまま洗浄機の中へ入って行くところの上に1台あって、
洗浄機の下に2台あって、
問題の乾燥機上に大型のモーターが1台取り付けられていて、
最後の出の方のアンスタッカー下に1台取り付けられてあったのよ!」
モータのある場所。
・流し台のアンスタッカーの下部
・ベストコンベアの下部2つ
・クルリと反転して、そのまま洗浄機の中へ流れていくところの上に1台
・洗浄機の下部2つ
・乾燥機の上部に取り付けられた大型のモーター
・最後の出の方のアンスタッカーの下部

「――で、さっきの話は、あくまでも、始めの方のアンスタッカー下に1台あって、
そのアンスタッカーの機械には、操作版のパネルが付属されているのよ!」
「操作盤のパネル?」
「そうよ! その信号の送りのやり取りで、
最後の出の方のアンスタッカーに、調整の指示を送ったりもできるのよ!?
当然、他の場所にも、指示を送れることはできるから、
誰かが、意図的に触れば、機械の異常や故障原因だって、意図的に行える訳よ!?」
とこれには、スバル君も。
「意図的に……行える!?」
それに対して、サファイアリ(あたし)は、こう切り返したものよ。
「ええ、そうよ。
その昔の会社に、不満を持っていた人がいて、その機械の操作パネル板を、不正にタッチして触っていた人がいるらしいのよ――」


☆彡
【月見エビバーガーオーロラソース社】
【いらなくなった社員さんの落とし前、まともな定職に就けないようにしてやる遣り口】
――それは、ヨーシキワーカが、洗浄機の掃除していて、箱が空転して、流れてくるところに移った時だった。
機械の稼働音が聞こえてきたかと思えば、
いきなり、チェーンベルトが、ガタガタと音を立てて、動き出したものだった。
これには、さすがの俺も、慌てて、その手を上に上げたものだった。
『イイッ!?』
(まさか……!?)
この時、この箱洗いの現場にいたのは、2人だけ。
そう、俺とエリュトロンコリフォグラミーの2人だけだった。
俺は、鬼気迫る勢いで、急いであいつの所へ行ったんだ。
そして、こうが鳴りたてた。
『オイッ、何で勝手に動かした!? 危ないじゃないか!?』
『あっ!? お前、誰に向かって言ってとや!?』
『お前にだよエリュトロンコリフォグラミー!!』
『はぁ? あぁ……そうかそうか……確かお前、30分ぐらい以上前に、あそこで掃除してたけなぁ!?』
『な……ッ!?』
(それを知っていて……)
『いやぁ……ワリィワリィ、あそこの機械が、丁度邪魔になっていて、その後ろにいる事にちっとも気づいてやれなかったんだ。
いやぁワリィな~。でも良かったじゃないか!? その手が巻き込まれずに済んでよ!?
今日のところはお相子ってところでよ!?』
『なっ!?』
『前々から、今日の朝ぐらいから、お前がいけ好かなかったんだよなぁ……ここを出て行ったあいつを想い出してよぉ!?』
『……ッ』
(ペフコビブリオさんか……!!)
それだけ言うと、エリュトロンコリフォグラミーの奴は、俺から視線を切り、この機械の操作版に向き直るのだった。
そこで、いろいろと手動で操作していた。
『へぇ~……ここのこの操作パネルを動かすと……こうやって動き出すのか!?』
『……』
そいつは、チラッと俺を見てきては。
『お前は、こーゆう操作の仕方すら知らなかったんだろ!? ここにいて、長く勤めていても、ここの機械操作は俺のようにできないだろうからな!?』
『いじるな!! 下手に!! 戻せないだろうが!?』
『フンッ!!』
それから、エリュトロンコリフォグラミーの奴は、幾度か機械操作を行うものだった。
その間、俺は、睨みを利かせていた。
で、不意に、エリュトロンコリフォグラミーの奴が、俺を見てきたかと思えば……。
『あぁ、そう言えば……。
まさか、あんな遠くの所までそれをやっていて、
俺がここから出て行って、一度ここに戻ってきた時には、確か、30分か40分ぐらい経っていたんだっけ!?』
『……』
(お前の無断抜け出しは、いつもの事だろ!? さっさと謝るなら謝れ!!)
『で、ここに戻ってきてヒマそうだったから……。
お前が1人になって、あそこの裏で、一生懸命になって掃除してたもんだから、なんだか悪いなぁ思って……声を掛けるにも!?』
(掃除しろ!! 謝れ!! それは謝った内に入らん!!)
『この機械の操作パネルを、こっちの方で試しに何度が動かしてみたら、いったい、どうなんのかなぁって、色々と試していてよぉ!?』
『……ッ』
(すんな!!)
『まさかあんな遠くの所まで、この機械で動くだなんて知らなかったんだ?!』
『……』
(オイッふざけるなよ……!? その緑のボタン1個で、動くことは知ってるだろお前も!!)
『あーそう言えば、お前知っているか!?』
『……何をだ!?』
『『同じような遣り口』で、あそこで掃除していた奴の指が、チェーン(それ)に巻き込まれて、
あそこの青いところのゴミ箱の中に、危うく転がり落ちた事があったらしいんだぜ!?』
『へ……!?』
初耳だぞ、それ……。
『何でも、そいつはここにフラッと戻ってきた奴みたいでよぉ!?
あそこの『ローラーの下に溜まっていたゴミ』を、かき出そうとして、それに巻き込まれたみたいなんだが……。
でも、だが、どう考えてみても、変な話なんだよなぁ……!?
試しにお前よぉ……、この機械をこのまま動かしたまま、あそこに行って見ぃ!? 何かそれでわかるかも知れないぜ!?』
『……』
で、ヨーシキワーカ(俺)はそいつの案内で、箱洗いの流し場のクルリと宙返りして、流れてくるところまでやってきたんだった。
先頭を歩くのは俺、後ろからついてくるのは、エリュトロンコリフォグラミーの奴だった。
そこには、青いゴミ箱が3つほど並んでいて、そこに置かれてあったんだ。
『……オイッ、試しに、そこのレール部分に触れてみたらどうだ!?』
『……』
『何だよ!? 心配すんなよ!?
別に後ろから、お前をドンッって何も押す気はねぇよ!?
……この俺が、そんなバカみたいなマネ、ヘマをする訳ないだろ!? 何も、バカみたいな奴等みたいにさ――ッ!?』
『……』
『何だァ!? まだ、信じられないのか!? じゃあよ――そこん処のセンサー部分に触れてみたらどうだ!?』
『……』
(どーゆう事だ!?)
俺は、訳がわからず、そのセンサー部分に触れてみると……。
レールのベルトチェーンが、ガタガタ、と音を立てて、急に稼働し出したんだ。
これには、ビクッ、と慌てて、その手を上に上げて、退いたんだ。
『なーっ!? こんな事はお前も知らなくて良かっただろ!?』
『へっ!?』
それは、初めての出来事だった。
……だが、問題の核心は、ここからだったんだ。
『……だが、いったいどーゆう事なんだろうな!? 前に巻き込まれたあいつは、『急に音が鳴って』、それが動き出したと言っていたが……。
指がなくなって、こっちに着た時には、
ここの奴等の上の連中が、それは、そいつのただの『確認能力不足(?)』で、今のお前のようにして、なーんも確かめもせずに、
ただそこのベルト下部分の掃除をしていて、ゴミ出しをしている最中に限って、その手を巻き込まれたらしいんだがな!?
だが、良かったなぁ、今日、それを初めて知って!? この俺に感謝しろよ~ォ!?』
『……」
(感謝だと……ふざけやがって……!! 誰がしてやるもんか!!)
『あっ! そうそう!』
『!』
『何でもそいつは、『前』に、『ここに呼び戻された奴』みたいでよぉ!? 『引き返し際を見誤った奴』みたいだぜ!?
でも変なんだよなぁ!? ここにいる俺達は、いつもこの昼の時間帯に働いて。
何でもそいつはよぉ、『何かの責任問題を抱えていた』らしくて、『夜遅く』にここに着て、『誰かと一緒になって働いて』いたみたいなんだぜ!?
で、その時に『誤って』『そうなってしまった』……と!?
何でだろうなーっ!? これはいったい!?』
『……』
(前にいた奴……誰だいったい……!? フツーに考えて、新入社員さんは考えられないし……数合わせにもならない……。
時期的に見ても、おかしいが……。
最も可能性が高いのは――まさか、ペフコビブリオ大先輩が……ハメられた……!?
でも、あれからもう1年はとうに過ぎていて、2年目ぐらいに当たるぞ……!? 訳がわからない……!?)
最悪の可能性が過ぎったものだった。
『……』
『……』
語り掛ける言葉が切れ、エリュトロンコリフォグラミーの奴は、不意に、こう続けたんだ。
『ちょっと俺は、向こうの上の方の事務所に行ってきてやるわ!? それがいったい、どーゆう事だったかを聞き出しに行ってな!?』
『……』
(俺は、その場に残り、少し考えてみる。
まず、結果から言おう!
その日、エリュトロンコリフォグラミーは聞き出しに行った後、俺は、その話を一切聞いていない。
辞めていくまでの間に、ただの一度もだ。
考えられる可能性は、こうだ。
1つは、俺に逆らうようなら、お前も同じ目に会わせてやると言う意思表示から、くるものだ。
もう1つは、会社からの意思表示。
この後、少し噂が挙がっていたが……、俺の方にまで、それが届いていなかった……。
それは、こんなものだった――)

――それは、目上の方の言葉だった。
『あいつはどうやら、あの日、あそこで会った事を、何にも知らされていないみたいだぞ!?』
『……』
そんな短い言葉のやり取りだった。
つまり、誰かが、被害に会ったという事だ。

――ヨーシキワーカは、こう考える。
(つまり、月見エビバーガーオーロラソース社の『情報統制』と情報規制』は取れていて、その中で働く人にまで、届いていないらしい。
仮に、届いたとしても、それは要領を得られないほど、短いものだ。
知らないのは、主に1階で働いているパート従業員だけ。
1階や2階の正社員枠や、限られた従業員さんは、それを知り得ている訳だ。
『………………』
ガタガタとなっていたレールが止まる。
(……稼働してから、止まるまで、約3分から5分間)
さらに、自分は危険性を考えて、センサー部分に、もう一度触れてみる……と。
レールのベルトチェーンが、ガタガタ、と音を立てて、急に稼働し出したんだ。
(やはり……! 今、あそこの機械が稼働している状態で、ベルトチェーンが動き出した。
つまり、こうやって、『言い逃れができる』よう『ウソ』ついているな!? この会社は……!?)
『………………』
(あっ! もしかして!? 菓子パンラインのマシーンスライサーも同じような理屈か!?)


☆彡
【月見エビバーガーオーロラソース社】
【指を失い、慰謝料を請求しても、たったの100万円程度】
【しかも、それ以上に騒ぎ立てられて、多大なまでに、逆に盗り立てられている非現実】
――振り返るは、当時の出来事だった。
それは、俺が箱洗いをしていて。
1階の書面玄関から、ある少女の家族3人が出てきた場面だったんだ。
『クソッ!! 何て会社なんだ!!
何だって、こっちの方からこんなになってまで、謝りにいって、『逆にこんなになってまで、こんなにも支払わんばいかん』とや!?』
『いったいどうなってと!? 何で『あなたの勤めている会社』の『上の方』にまで、その電話がかかってきたとね!?
それに、その時、一緒にいた同じ部署の人まで、同じように騒がられたんでしょ!?
それに、何だって、あんなに『家の方』にまで、『頻繁』に『電話』がかかってきてるのよッッ!!
いくら何でも、こんなのは信じられないわ!!』
『わからん……ただ、会社の上司の方から、あの会社には、逆らわんほうがいいと!!
その時、周りにいた同じ部署の人達が、あんなになってまで声を荒げるばかりか!?
隣の他の部署の人達まで、上や下になぜか届いて、あんなになってまで騒ぎ出して……。
それを見兼ねて、俺の上司に当たる人まで、もう、あそこの会社には逆らわない方がいいと……!?』
『逆らわない方がいいって……!? あなた、あたし達の愛娘の指が、こんなにも酷い事になっちゃてるのよ!?
もうこれじゃ、どこの会社さんに行っても、中々雇ってもらえないし、
嫁入り前の娘だからか……。もう、結婚相手のお相手すら、もう見つけられないのよ!?
何だってここの会社は、あたし達の娘がこんなに酷い事になったというのに、こんなにも少ない額しか、支払ってくれなかったのよ!?
謝罪にもなっていないわよ、こんなのは!! 逆にこんなにもやられて!!
100万円(7576米ドル)ぽっちだなんて、いくら何でもあんまりだわ!!
こっちはもう、大事な指までを失っていて、もう戻らないのよ!! どうやっても!!
ねぇ、あなたも何か言ってよ!!』
『クソッ!! こんな事になるのがわかっているならば、この大きな会社を信じて、大事な娘を、こんな所に出すべきじゃなかったんだ!!
俺が、もっと周りに取り次いで周って、もっと事前に知っていたら、
こんな会社には、大事な娘は出さなかったと言うのに!!』
『でも、いったい、何だってこんな事になったと!?
あなたの会社の上司さんもそれを知っていて、その中の方で、電話が鳴り響いていたんでしょう!?
どうして、そんな事になって、今、こんな苦慮した状況下になってるとね!?』
『わからん……!! あの中がいったいどうなってんのか!?』
『あたし、もう、月見エビバーガーオーロラソース社、キライ』
『ねぇ、あなた、これからいったいどうすればいいと!?』
『俺から、もっと周りから掛け合ってみる……なぜ!? こんなにもヒドイ、状況下になってしまったのかをな……!?
何かあるぞ、この会社には……!?』
そびえ立つは、魔のパン工場となった月見エビバーガーオーロラソース社だった――


【月見エビバーガーオーロラソース社】
【(続)いらなくなった社員さんの落とし前、まともな定職に就けないようにしてやる遣り口】
――ヨーシキワーカ(俺)は、当時の出来事を振り返りつつ、こう呟きを落とす。
『――確か……。菓子パンラインの中には、『抜き差しができるコンセント』があって、プラグの抜き差しだったはず……!!』
これがポイントだ。
『確か、その時、女性従業員がいて、普段通りに何気なく作業をしていた。
で、誰かに声を掛けられたとき、そのマシーンスライサーが、いきなりして動かなくなってしまった……さっきまでは動いていたのに……!?』
これもポイントだ。
『で、おかしいなぁ……と思い、
さっきまで、その作業に当たっていた人を呼び出し(?)、何か声を掛けたそうな……。えーと……確か……』
ヨーシキワーカは、当時の出来事を参照にしつつ、振り返ってみる。

『――さっきまで動いていたのに、お前がここに着てからいきなりして、あそこの機械が動かなくなったとぞ!?
中の方の、あのスライサーの下の方にまで、固まったクリームが詰まっているんじゃなかとや!?
ちゃんと使った後、また使えるようにしてあったとや!?
たまには、あの中の方にまで手を入れて、掃除をして、中に詰まったものをいちいち取り出さんばいけんとぞ!!
一度、こびりついちゃうと、次使う時、中々取れんようになってくるからな!!
一度綺麗にしてからせんと、次の行程に入ってくる、チョコクリームの中にまで、さっきまで使ってあったクリームと一緒に混ざるから、
それを売り物として、出せんようになってくるからな!?
キチンと掃除しとけよ!! そのミキサーの刃物の下にまで、その手を直接入れて、こねくり出してな!?』

『――だったかな?
その時、なぜか『停止してあった機械』の中に、誤って手をやり、
いきなりになって、あのマシーンが動き出し、
その時に、その娘さんの指を失ってしまった……『痛たましい事件』……!!』
それが、今回の件だ。
『もしも、ここで、仮に、意図した狙いがあって、前々から気に入らない娘に対して、嫌がらせがあったとしたら……度し難いほど許されないな……!!
プラグのコンセントを『引き抜いた奴』がいて、第三者等を介し、
その少女に、確認のために、その中に手をやり、
その勢いで、『プラグのコンセントを差した奴』がいるとすれば……!?)
『………………』
サァ……
とその真相に気づき、俺は、血の気が引く思いだった……。
(そうか……。この会社は、気に入らない奴が出たら、そうするのか……!?
そういえば、『年』に『2、3回』ぐらいの確率で、そーゆう噂が立っていた事があったな……!?
で、一時期、ある噂話が立ち……。
視聴できるところに、2,3人ほど人が集まって、その録画してあったショーを見て、嘲笑っていたと……!?
……まともな人ができる所業じゃない……。その神経を疑うな……!)
それは、もう血の気が引く思いだった……。
(これは、誰かに伝え残しといた方がいいかもしれんな……!?
いくらなんでも酷過ぎる、凄惨過ぎる!!
どうにかして、注意喚起しておかないと、後々、マズい事になっていくぞ……!!)
不安しかなかった……。


☆彡
――過去から現在に返り、スバル君が。
「――それってまさか……!? その人が面接に着た日のやつなんじゃ!?」
一同、これには、ハッ、とする思いだった。
途端に、その口を閉ざす。
――それに対して、クリスティさんは、こう語ったものだった。
「――落とし前の責任問題らしいわよ……」
「えっ……」
「手術はもう間に合わないわ……残念ながらね」
「そんな……」
「良く考えてみて。
まず、菓子パンラインのマシーンスライサーは、クリームやチョコクリームを使ってあるから、
そこに指が落ちてしまえば、どうなる!?」
「……」
「そう、筋繊維組織に、クリームがべっちゃりついちゃって、指の再健手術を行っても、無理……!!
箱洗いにしても同じ!
あそこのゴミ出し部分は、不衛生そのものでね。機械油も使ってあるから、生理食塩水で、洗っても、指の再建手術は、無理なのよ……!」
残念ながらね……」
「……」
とそこへ、シャルロットさんが。
「では、綺麗に洗浄後、『自家埋没法再健手術』では、如何でしょうか!?」
とこれには、みんなも、
「自家埋没法再建手術!?」
と驚いたものだったわ。
それに対して、クリスティ(あたし)は。
「……確かに、その手なら、可能だけど……。その患者さんのお腹の中にも、雑菌が入る可能性もあるわよ!?」
「ICUに入れてはいかがですか?」
「ICU!?」
「ええ、『集中治療室』の事で、英語ではこう言います。Lntensive Care Unit(インテンシヴ ケア ユニット)……縮めてICUと!」
「へぇ~」
「で、どんなものなの!?」
それに対して、答えるのは、クリスティさん。
「親指を失っていたと仮定して、骨の周りに、筋繊維と脂肪が残ってさえいれば、
その『自家埋没法再健手術』で、治療する事ができるのよ。
お腹の中を切り開いて、その中に指を入れてね」
「へ~」
「でも、失敗すれば、その大腸や小腸もやられる事になる、危険なものよ。
ICUに入れても、油断はできなくて、
医師や看護師の方が、見守っていないといけないのよ!」
それは、予断を許さない、という事だった。
「へぇ~そうなんだぁ。他には?」
とこれには、シャルロットさんも。
「やり方は、いくつかありますが……。
自分の血液情報、DNAからRNAの一部を切り離して、心臓や肝臓を作る事も可能です。もちろん、自分の指や眼球の複製も。いわゆるコピーですね」
これを聞いてしまったスバル君を推しても、
「複製(コピー)」
それは、何だか引っかかるところがあったんだ。
シャルロットさんは、こう続ける。
「その方法であれば、ご自身の細胞から作られたものなので、拒絶反応は、99.9%の確率で、起こりませんね。
最も、安全で、確実な方法かと!?」
「……」
そこには、ホントにそうなのか?
と思う、僕達、あたし達、私達、一般市民がいたのだった。
人の倫理観を犯す、神にも等しき、所業だ。
そこへ、クリスティさんが、女医さながらの意見を述べてきて。
「確かに、医療の法的ルール上を見る限りでも、DNAデータでそのまま作るわけではなく、RNA情報の一部の切り離しだから、
容認できるわね。
容認できないのはあくまでも、
人の倫理的観点を犯す行為であって、自分そっくりのコピー人間を作るような、DNAのそのままの流用は、国際的に見ても認められていない限り、
有効と言えるわね」
「……」
完全に雲の上の世界の話だったんだ。
人の倫理的観点では、ここ200年の間に結構進んできていて、国際世論的に見ても、容認できるようにまで、なってきているんだ。
問題は、僕達、あたし達、私達が、これに付いていけるかだ。


☆彡
【壊れた機械の治し方】
【それは、モーターの部品から行われていき、初期化(フォーマット)が肝になってくる】
――とそこへ、アヤネさんが。
「――でも、ちょっといいかしら?」
「!」
「さっきの機械の操作版の話を持ち出すと、それは、機械にまつわる事であって、モーターではないんじゃないのかな……って思って!?」
――次いで、サファイアリーさんが。
「いいえ! 『どんな機械にも言える事なんだけど、その心臓に当たるのがモーターだからよ!」
これには、少年少女達も。
「モーターが……」
「機械の心臓部……」
そこへ、アヤネさんも。
「確かに……その通りね……どんな機械にも、モーターは使われていて、当たり前か……」
「……」
そのアヤネさんの言葉を聴いて、サファイアリー(あたし)は、コクリ、と頷き得え、こう語る。
「その機械を動かす以上は、モーターの駆動パワーが必要になってくるのよ!
そのエリュトロンコリフォグラミーさんって方の手前勝手な判断で、他の機械にも影響を及ぼしていって、
モーターにも、駆動パワーの遅い・普通・早いの意見指示を出したりして、
その箱洗い全体の、他の機械にも、釣り合いのパラーバランスが取れず、偏ってきたものになっているのよ!?
それが、よくある故障の原因であり、惨状……!
実は、1か所だけじゃなくて、『他にも影響を及ぼし得る』ものなのよ!
それが、機器端末の接続、ペアリングというやつよ!
それが、間違った操作盤の扱い方で、1つで、機械が壊れていく事だって、時には、起こり得るものよ!?」
――とそこへ、シャルロットさんが。
「――じゃあ、どうやって直していったら、よろしいんですか!?」
それに対して、サファイアリーさん(あたし)は。
「根本的に直していくためには、ほぼすべての『モーターの交換』をしてきて、パワーの調整範囲をしっかりしないとダメなのよ!
そして、取り付けられた『工場出荷時の状態』に戻す必要があり、初期化(フォーマット)が、肝になってくるのよ!」
とこれには、アユミちゃんもスバル君も。
「ほぼすべての、モーターの交換……」
「工場出荷時の状態に戻して、初期化(フォーマット)……」
それに対して、サファイアリーさんは、こうも言うものだった。
「一から、やり直していくしかないわけよ!
また、箱洗いの中を、勝手に弄る人は、エリュトロンコリフォグラミーさんだけじゃなくて、商品科の人達も、勝手に機械を使って、流していたぐらいよ!
設定画面から、『マック箱』に変更してね。
だから、レールガイドが、勝手に広がっていた訳! ここにも、注意が必要ね!」
とこれには、アヤネさんも。
「マック箱って?」
「バーガー箱よ? 月見エビバーガーオーロラソース社だから、当然、パンだけじゃなくて、バンズも取り扱っているぐらいよ!
卸している先は、マクドナルドやボート上のバーガー屋さん等ね!」
「な……なるほどね……」
それが、月見エビバーガーオーロラソース社と謳われている由縁だったわ。
サファイアリーさんは、こうも語り継いでいたものだったわ。
「また、今後の対処方法としては、暗証番号のロックや、パスキーなどを使うのも有効ね!
これに関わってくるのが、工務の方が所持している社員証IDナンバーの割り当てよ!
この方法であれな、箱洗い作業員や、商品科の人達ですら触れず、
工務の方でしか触れないから、労働安全上、品質管理を第一にする以上は、とても安全なのよ!」
これには、一同。
「へぇ~」
と納得してくれたものだったわ。
で、サファイアリーさん(あたし)は、こう語り継ぐの。
「で! なぜ、そうなっていったかを語るためには……うん!
そのエリュトロンコリフォグラミーさんの話から、振り返るのが良さそうね!
それは、以前、そこに建てられていたとある電気工事会社から、尾を引いていくものだったそうよ。
いわゆる、『未来の街創造館』Future City Creation Mansion(フューチャー シティ クリエーション マンション)のいい例ね!」


★彡
【正社員から左遷降格処分を受けて落ちてきた後輩】
【1回目、エリュトロンコリフォグラミーのあの頃は良かったなぁ~】
――それは、箱洗い作業員、エリュトロンコリフォグラミーさんの言葉から始まるものだった。
なお、始めの1回目は、長文だったものだ。
『――あの頃は良かったなぁ~!』
『……?』
ヨーシキワーカ(俺)は何だと思った。
その人は、哀愁を帯び、上向き加減の顔から俯いていき、当時の記憶を振り返るように、あの頃の悔しさを帯びる。
『……』
『……』
俯いていたその人は、横にいた俺にその顔向けて、こう言ってきたんだ。
『……まぁ聞いてくれ。
今のお前と同じように、この俺も、あん頃は国家資格試験を勉強してた時期があったんだ……』
『……』
『……』
重なるのは、自分とヨーシキワーカ。
『今のお前と同じようにな……?』
『……』
『あの頃は、ホントに良かったもんだ……今と違ってな。
あの当時は、まだ俺も今と違って若くてな、そうした将来性の先行きと夢を見ていた時期があったもんだ……な』
『……』
『フゥ……。ホントにあの頃は良かった……。
周りの奴等も、その手に職を持とうとして、その学業の学び舎の中で、その手にペンを持ってノートを広げて、必死こいてたもんだ……。
それは、俺もまた同じでな……。
うちに帰ってからは、寝る間も惜しんで、必死こいて勉強をしては、打ち込んでたもんだ……。
その時、勉強をしてたのは、今のお前と同じ電気資格の勉強でな。
その家と学校の行く道の途中、ポッツンと電気店が立っていたもんだ。
それは、家から、まだ当時としては高かった自動車を走らせては、なるべく近い位置にあってな。
家から通う分の距離的に見ても、丁度良かったもんだ』
『……』
(自動車……!? 自動車を取り扱える年齢は、確か18歳ぐらいだったかな……!?)
ちなみに、バイクは、16歳からである。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続いたものだ。
『……だが、その勉強に打ち込んでいた当時、俺をここまで育ててくれた母が病弱で、塞ぎ込んでいてな。
寝たきりの状態で、通院を繰り返していては、ついに、その病院で寝たきりの状態になってしまったんだ。
……あの頃の俺は、それは悔しくてな。
家のお袋は、俺をここまで育ててくれたもんだ。
だから、ちょっとでも、その自分の親に恩返ししたかったんだ。
だから、当時としては、まだ珍しかった電気の資格の教本なんかを、近くの書店から見繕って買い取って、
専門のより詳しい参考書を買っては、必死こいて勉強に打ち込んで、明け暮れていたもんだ。
気がつけば、もう各家庭の周りの電気の照明も落ち込んでいたような時間帯でなぁ。
そうまでして、自分はその勉強に明け暮れていたもんだ。
……だが、昔から、この頭がいいほうのもんではなくてな。
その資格試験も1発合格はできなかったもんだな……。
……だけど、中々、諦めきれてなかったもんだ。
今がダメなら、次ならと、寝込んでいた病弱な母に、余計な心配を何もかけさせてはならないと、振舞っていたもんだ。
だから、次の電気資格試験でようやく合格した時には、それは嬉しかったもんだなぁ!?』
『……』
『……で、俺はその嬉しい知らせを受け取って、いの一番に駆け込んだ先は、寝込んでいたお袋の病室だったもんだ。
やったぜ! お袋! これでようやく楽させてやれるってな!
そこからはもう目まぐるしいもんでよ!
あの学校の先生に一言礼を言ってからは、その学校を途中中退して、
すぐにあのお袋を楽させてやろうと、その手に職を持とうとして、その電気店に面接をしに行ったんだ』
『……』
『だけどな……そこで人なりの良かった面接官を通して1発合格をして、
喜んでいた矢先の事だった……!
そこには、大層怒っていた俺のお袋がいてな。
あんた、何勝手に辞めてんだい!! ってそれは大層怒っていたもんだ。
そりゃあそうだよな!? 今まで親父やお袋が汗水たらして溜め込んでいたお金を、
俺をその学校に通わせるときに、その学費に充てていたもんだ……。
あぁ……あの頃の俺は、とんでもない取り返しがつかないぐらいの失敗を犯しちまったなぁ思ったもんだ……』
『……』
『そこには大層泣き悔やんでいた俺のお袋がいてよぉ!?
こう胸に掴みかかっていて、鬼のような形相を浮かべていて、もうどうしていいのかわからないぐらい、荒れてたもんだ……なぁ……。
でも、学校の方でも、既にそれを受理済みでよぉ……。
もうほんとにどうしようもなくなっていたんだ……』
『……』
『……お前、ちっとも何も言わないのな!?』
『……』
『……まぁ、いいけど。こっちはこっちで、勝手にお前に言うだけのもんだし……』
『……』
『その後、俺は、もう引き返せない道まできていて、
それから一週間のうちに、あの電気店に正式に入社してよォ、晴れて大人の一人前になったもんだ。
それからだ、周りの学校の奴等を見返してやろうと思い上がって言っちまってたのは……!?』
『……?』
(言っちまってた……?!)
『あぁ、それからだ。
そこに入ってからは、2、3カ月間は何事もなかったもんだな~ァ……。
周りの上司の方や俺の先輩たちは、それはいい人達でよ。
やったと思い、俺はそこに、肩を並べていた時だった。
――……その時だ。
あの事務所に、奇妙な電話がかかってきたのは……――』
『……?』
(電話……!?)
それは、奇妙な話だった。
エリュトロンコリフォグラミーさんは、こう語る。
『俺はその時、何だと思ったもんだ!?
周りの先輩たちや上司の方は、それは大きく取り乱しちまったもんでよォ!?
まだ、若かった俺を、そこから立ち入らせようにして、仕切りを立てて、その電話から遠ざけてくれたんだ!』
『……』
『……今にしても思う、あれは何だったんだろう……と!? もう『30年以上も前の話』だ!』
『……』
(30年以上前……)
30年前に、何かが起こっていた。
エリュトロンコリフォグラミーさんは、こうも語るものだった。
『そこからだ。俺の転落人生の一途を辿って行ったのは……。
あそこの会社の上司の方は、それはいい人さんでよぉ。
周りからも信頼の声を寄せられていたもんだ。
毎日多忙だった人なもんは確かだ。
一番怪しいのは、その周りにいた、『電気工務店』の中の『一部』でよぉ!?
きっと、あの中に『その関係者』がいる。
そう睨んだ俺は、その当日の明日の朝から、その外で待ち伏せをしていても、
結局は、そうした連絡やり取りを見せるぞぶりも、何も、そうした糸口を見つけられていなかったもんだ……。
そんな怪しいそぶりを見せる、ボロは、相手は出さないものさ!?
そして、その騒ぎの中で、混乱に乗じて、
ホントにあの事務所の中で、おかしくなっていて、
経理の計算も何も何も合わなくなっちまって……。
その先月の売り上げ利益も何も、残らないような……。変でおかしな事態になっちまったもんだ……。
変な取り組みに思えた。
仲間の先輩が、どこかに電話を取り周っていって、
少なくとも、あの中で、その人がいて、そこからお金を抜き取っていくような、そんなおかしな素振りは、ちっとも何も見せてはいない。
俺は、恥ずかしくなっちまったもんだ……。
身内の中に、怪しい連中繋がりの人がいて、その人を怪しいと思い込んじまっていたからだ……』
『……』
(まぁ、電気工務店の中じゃ、ボロを出さないだろうな……。であればやるのは、自宅の中か、同じ身内同士が集まった密会所か……!?)
そう、電話でやるとしたら、自宅か、同じも身内同士が集まった密会所しか、考えられないんだ。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『――そして、どーゆう訳だかちっとも何もわからないが……。
その仲の良いと思い込んでいた仲間の先輩方から、こいつがやったじゃ!? ないのかとする『名指し』が挙がったんだ』
(えっ……!? 名指し……!?)
それが、犯人探しゲームだ。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『……だが、その時俺は、ホントに何もやってなくてな……。
他の周りの先輩方と違って、その時の俺は電気仲間なんて、ちっとも何も持ってなかったし……。
知り合いに頼れる人なんて、1人だっていなかったしな……。
その時だ。その会社の上司の方が、間に入ってくれて、仲裁の声を上げてくれたのは!?
あの時は、ホントに良かったなぁ、いい人に、巡り合えたと思ってよ~ォ……!?』
『……』
(……まぁ、入ったばかりじゃ、何もできないだろうしな……。んっ? 仲間か……!?)
それが1つのポイントだった。
電気屋仲間繋がりを、持つ人と、持たない人の違い。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『……だけどなぁ、おかしな騒ぎに乗じて、会社の総売り上げ利益が急激に目に見えて落ち込んでいって……。
見る影もないぐらいに倒産しちまったんだ……』
(と、倒産!? えっ!?)
『そこからだ! ここに、こんな立派な建物が建てられたのはな!』
『……』
驚き得る俺。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『あの時、電話から、掛かってきた会社がいて、それがここの『月見エビバーガーオーロラソース社』だったんだ!』
(名乗りを上げたのは、そこか!?)
『あの時の親父さんは、ホントにどうしていいのかわからないぐらいに、酷く落ち込んでいてよォ……。
泣く泣く、その会社の看板を取り下げて、
その月見エビバーガーオーロラソース社との『吸収合併の話』に、泣く泣く応じていたもんだ……ッッ!
相手は、ここの電気工事店が持っていた『広い敷地面積の土地』を狙ってたのは……確かだったんだ!
ここは、『街中』にあって、『ポツンと山の上に立っていた』からよォ。
『立地条件』的に、丁度良かったんだ。
その後ぐらいに、こんな立派な建物が立てられたんだよ!』
『……』
(30年前に、電気工事店を、吸収合併の話で飲み込み、そこの土地を奪ってまで、この月見エビバーガーオーロラソース社が設立された訳か!?
じゃあ、いったい、いつぐらいだ!?)
『まぁ、お前なんかにこんな話を話してみても、今更となっちゃ跡じゃあ、どうしようもないんだがな……!?』
『……』
『……あっ、その顔は何かまだ聞きたそうなしているな? ヨーシキワーカ?』
『へ?』
『よしよし、何も言わなくても俺はわかっているんだぞ! ちゃんとな!』
『えええええ……』
ヨーシキワーカ(俺)は、このまま、このエリュトロンコリフォグラミーさんの話を聴く事になるんだった。
『相手が衝けこんできたのは、こんな『立地条件』の揃った『広い土地』だけじゃなかったんだ!!
それはな、俺じゃなくて、俺の上に当たるその時の『電気工務店のお抱えだった電気工事士達』だったんだ!
何も仕事ができない俺なんかじゃなくて、
俺なんかと違って、長い年季でそこに務めていらして、そうした電気の技術を持った人達の『優秀』な『人材の引き抜き』だったんだ。
1人でも、仕事が請け負えて、そうやって車を走らせて、仕事に取り組める人のな……!
だから、俺は、おまけみたいなものさ!
その時、丁度タイミングが悪く、入ってきたばかりの『新人』なんだしな!』
『……』
(広い土地に、優秀な人材の引き抜きか……)
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『その人は、『第一種電気工事士』の免許を持っていて、もう1人立ちできる人材だったから、
ここにその建物が立てられる際、あの人からの声もあって、
俺とその人を除いて2人で、5人ぐらいの優秀な人材が、そこを離れていったんだ……』
『……』
(残ったのは、エリュトロンコリフォグラミーさんとその電気工務店の代表の方か……)
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『目には悔し涙を浮かべながらな……。きっとここに戻ってくると約束を取り込んで。
……だが、結局は、そうした願いは叶わなかったけどな……。あれから、もう『30年以上』も経過していっちまってるんだし。
――そして、俺とその会社の上司の人は、そのまま、この会社に取り込まれたんだ……。
あの時のやり取りは、もう何もうろ覚えで覚えていないんだが……。
その人は、俺なんかを遠ざけてくれて、1人であの会議室に入って行ったんだ。
だから、あの中の様子や何もわからないのが、実情なんだよなぁ……!?』
『……』
(何もわからないわけか……。)
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『その人は懸命に1人で動いてくれててよ。
こんな俺なんかのために、1人で、その人達や周りの人達に掛け回ってもらって、
俺を1人、こんな会社なんかに残してくれて、それも正社員という形で。
で、その後、その人がどうなったのかよくわからないが……。
土地も建物も、この会社に不当にも奪われて、ここから追い出されていったらしいんだ……』
『……』
(不当に、奪われた訳か……。まぁ、その人に取っちゃ、自分の住み慣れた土地を奪われて、自分の居場所を、急に失ったものだからな……。
そんな所には、いたくないよな……。
俺だって、同じだ……)
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『もうあの人は『いらなくなった』と……。
ホントに欲しかったのはあの人なんかじゃなくて、それはあなたでもなくて、『別の人』なんだって……。
それを聞いて俺は、何だよそれは!! って思っちまったもんだ……ッッ!
きっとその人は、あの『5人の中にいた』んだと思う……。今となっては、いい思い出だ』
『……』
(どーゆう事だ!? その人と月見エビバーガーオーロラソース社に何の接点があるんだ!?
別の人、優秀、引き抜き……!?
電気関係で、何ができるんだ!?)
その時の俺は、まったく、それに気づけなかったんだ。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『そう言えばお前は、キチンとノートを取っているか!?』
『……!』
『一応、言っちゃ何だか、何かあった時のために電気のノートなんかは取っていたほうがいいぞ!?
現場に出たら、そんな奴はちっとも使えないのが、『多い』からな!
俺なんかは、何かあった時ために、その電気のノートはキチンと取っていて、現場で『見直していた』ぐらいだからな!
現場じゃ、参考書も教科書も、電気の資格免許を取った後じゃ、持ち込みが難いからな……!?』
『……』
(ノートは、取れって事か……)


☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――ヨーシキワーカさんが語るにはね。
凄く簡単にわかりやすく言うと、ハッキングができる人がいれば、その会社から、『不正に売り上げ利益だけ』を『奪い取る事が簡単』なわけよ!」
とこれには、ミノルさんも。
「それはそうだろ!?」
「何を当たり前の事を言っているのよあなた!?」
それに対して、サファイアリーさんは、「チッチッチッ! 甘い甘い! だからみんなが、騙されていたのよ!」と指を振って、注意喚起を促しつつ、
こうも語るのだった。「それじゃあ、『ただの犯罪』でしょ!?」と。
そして、こうも語る。「問題という体で済ませるためには、どうすればいいと思う!? それに気づかせないためには……!?」
あたしは、みんなにそうやって、気づかせる意識を、働かせていくのよ。
「え……」
「あ……」
わかったかな?
「すごく簡単にわかりやすく言えば、その会社内の『問題の仕掛け人』と『口裏合わせの共謀者』の2人が、潜んでいたって訳よ!
1人じゃ、決してできない事でも、
一緒になって、共謀できる人達がいれば、心強い事だからね。
だから、1人の人間が騒ぎを起こして、それを相乗りするようにして、上手く、周りから、口裏を合わせながら、
どれがホントの話か、『ウソの話』か、『わからない』ようにして、
調整調整を効かせながら、上手くその場を、『扇動していった』わけよ!
きっと、現場は混乱していて、
『頼れる先』は、きっと『その2人だった』でしょうしね!
そして、その2人伝いに、連絡役が潜んでいて、首謀者に繋がっていったわけ!
で、あれこれ、意見指示を出しつつ、上手く上手く、騙されるようにして、扇動されていった……!
もう、その会社の周り中からね!
で、その首謀者の陰に隠れて、ハッキングができる人材が、控えていたって訳よ!」
とこれには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「その会社を、陥れた訳か……。それがハッキングと人の噂買い……」
「少なくとも2人、いや、周りから考えていけば、3人以上はいたのかもしれないわね……!?」
それに対して、サファイアリーさんは。
「そうよ、アヤネさん!」
「!」
「きっと、そうした場には、奥さんや会計係の人もいた事でしょうから、
固定観念のまま、電気工事や設備管理の人間だけに、絞って考えてはいけないって事よ!
毒されていったのは、身内の中からだからね!」
「絞っては考えてはいけない……」
「それが、固定観念の働きか……」
「フッ……、会社が困った事になれば、どこかの誰かが唆してきて、『頼っていく先』を、『案内』していく事になるのよ?」
「頼っていく先?」
「ええ、ヨーシキワーカさんも、同じ目に会っていたらしくて、
そのヨーシキワーカさんのお母様が、向こうの職安のあの娘伝いの連絡を受けて、『図書館』へ行くように勧められた事が会ったそうよ!」
「えっ……!? 図書館に!?」
「図書館も、市の図書館であり、国の図書館でもあるからね!
国の力が、行政の力が、関わっている施設はすべて、そーゆう風になっているのよ!」
「……」
もう、驚きしかない……。
「しかも、考えられる限りまだあって、
州の県央保健所や、州の障害者福祉施設や、州のワークトレーニングセンターなどが考えられてくるわけよ!
これも、国の公共機関の一種でもあるからね!
おそらくなんだけど……。職安の一部の悪い人間伝いで、連絡を取り次ぎまわりつつ、
その会社を追い詰めるようにして、グルリ、と取り囲んでいったわけよ!?
『職権乱用』もいいところ!
周りの使える人達に、片っ端から、電話で取り次いで周っていって、数の暴力にものを言わせて、
包囲網を敷いていったわけよ!
どこかで、誰かが、ちょっと悪い噂を流していけば、
過去にそうして何か悪い事を行ってさえいれば、
そうした声に便乗していって、次々と賛同者が増えていき、
その会社を追い詰める事も、充分可能!!
で、その広い土地を奪われるようにして、月見エビバーガーオーロラソース社が、乗っ盗りに成功したわけよ!」
「……」
「あそこの会社は、雇用している従業員数が最も多くて、巨大な組織だからね。
行政側としても、雇用できる人材獲得のためには、
そうしたものに、ものを言わせてくるわけよ!?
20万円ほど払って、人を数人ほど雇用できる会社側よりも、
最低賃金水準でも、人を200以上雇用できる会社を、取っていく方が、経済利益の循環を促していくものの視方が、選ばれるのが定石(セオリー)だからね!
ここには、善も悪もなく、国のために人事を尽くしていることに、他ならないわけよ!?
ここを、つけ込んで、悪用していったキライがあるって話!
また、定石(セオリー)とは、ある物事における、最善の方法や手段といった、意味合いにも使われてきちゃうわけよ。
これが、できる大人の考え方なんだけどね……。
実に、悲しい話なんだけどねぇ~……」
とこれには、アユミちゃんも、スバル君も。
「できる大人の……」
「考え方……!?」
とそこへ、アンドロメダ王女様が。
「なるほどのぅ。その職安の一部の人間なら、小さな会社の意見よりも、大きな会社の意見を取る訳か!
雇用できる人材獲得のためには、止む無しといえる」
とそこへ、シャルロットさんが。
「まぁ、確かにその通りですね。就職氷河期といえる人材を雇用するためにも、時には、そーゆう『受け皿』も『必要』となりますからね。
是か非かでいえば、誰もが、う~ん……と唸るものでしょうが……。
この時の割合は、10%対90%程度のもの。
国の公共機関が、10%を占め、国民が90%を占めていたとします……ですが。
国がこうだと言えば、かじ取りをすれば、そうした意見を跳ね除ける事も、充分考えれます。
大企業という組織を味方に付けて行けば、どう転んでいくか!?
さっきの10%の話が、60%以上になって、時として、襲い掛かってきちゃう訳です!
そうした裏には、必ずといっていいほど、『未来の地球予想図』があって、
厳しくも悲しい、現実が横たわっているものです」
「……」
「その時、彼等彼女等は、是と取るでしょうね!
国や州の敷地面積にも『限りがある』以上、これ以上の森林伐採や、山肌を崩し、貴重な資源を取り尽くしていく行為は、
ただただ、『地球温暖化を早める』ことにしか働きませんからね!?
ここには、確かに、善も悪もありませんね!」
「……」
そこには、キツイ現実の、大人たちの意見が垣間見えたものだった。
これには、Lちゃんも、何も言えない現実が横たわっていたのだった……。
サファイアリーは、こう語る。
「後は、『情報統制』と『情報規制』と『情報工作』を、念入りにしつつ、そうした『犯罪履歴』を『揉み消す』ようにして、
何かの混乱に乗じて、問題という体で済ませる事ができちゃったわけ!
で、身代わりの保証人システムで、
その2人以上は、仲間内繋がりで、比較的有能で使えるから、優秀な人材として取り扱うようになった!
でも、エリュトロンコリフォグラミーさんは、そうではなく、能力水準が劣るから、
月見エビバーガーオーロラソース社に雇用される流れになっていく……!
責任問題の話も、その時に結び付けられてきて、借金を負ってしまった訳よ!?
周りに、そーゆう風にして、『言いふらしまくった人』がいて、
電話伝いで、『何も証拠が残らない』ようにして周っていた。
真実の福音では、実際には、『何にも借金を負っていない』のに、そーゆう風にして、話が無理やりにでも、でっち上げられて、結び付けられてきたわけよ!
だから、『裏切られた』ようなもの!
『世界のすべてが、敵に見えた』ハズよ!?
まぁ、おそらく、エリュトロンコリフォグラミーさんを、複数人みた人がいるらしくて、
その中には、『偽者』も含まれていて、
電話の取り次ぎ回しによる、ウソの話で、でっち上げられた訳よ!
まぁ、使われたのは、音声を録音できる、『音声レコーダー』で、その時に、その人の似た声が上がっていたなら、『変声器』が使われた線ね!
後は、周りの会社間で、そうなんだとでっち上げられた線ね!」
「犯罪じゃないか……ッ」
「身代わりの保証人システムって、ヒドイ……ッ」
「まぁ、周りから、仲間内から、裏切られた訳よ! 我が身可愛さゆえにね。そうした人を、そうやって売り飛ばしたわけ――」


★彡
【正社員から左遷降格処分を受けて落ちてきた後輩】
【2回目、エリュトロンコリフォグラミーのあの頃は良かったなぁ~】
『――あの頃は良かったなぁ~!』
『……?』
ヨーシキワーカ(俺)は何だと思った。
その人は、哀愁を帯び、上向き加減の顔から俯いていき、当時の記憶を振り返るように、あの頃の悔しさを帯びる。
『……』
『……』
俯いていたその人は、横にいた俺にその顔向けて、こう言ってきたんだ。
『……まぁ聞いてくれ。
今のお前と同じように、この俺も、あん頃は国家資格試験を勉強してた時期があったもんだ……』
『……』
『……』
重なるのは、自分とヨーシキワーカ。
『今のお前と同じようにな……? 今も、必死こいて、それを続けているのか?
あれはいいぞ、あれ1本で食っていけるからな!?
まぁ、俺なんかは、その途中でなんだかダメになっちまったが……』
『……』
『あの頃はホントに良かったもんだ。
今と違って、必死こいて、一心不乱に勉強に打ち込んでて、それというのも、病院で寝たきりで看病している親に報いろうと必死だったもんだ……。
あの学校の学び舎の中だけでは足りなくて、他の種類の勉強もしてたしな。『時間が短かった(?)』んだ……。
ノートに電気の事を書き溜めて、必死によく勉強したもんだ……。お前はノートに書いているのか!?』
『……』
この時、自分は無口だったと思う。
まぁ、エリュトロンコリフォグラミーさんは続けて。
『まぁ何にしても、勉強は大事だからな……!? まぁ、お前も今のうちに、後悔しないよう、何にしても勉強に打ち込んでいた方がいいぞ。
手に職を持つなら、何か1つぐらい、武器を持っていた方がいいからな!』
『……』
嘆息する思いのヨーシキワーカ。
いったい何なんだと思う。
自信満々に、エリュトロンコリフォグラミーはこう言ってきたもんだ。
『あの頃の俺は、それは今のお前なんかと比べて、そりゃあ若くてな。まだ、20代かそこ等の話だ!!』
『……』
(ンンンッ!? 前は途中中退って言わなかったか!?
それに、自動車免許は、18歳!!
20代という事は、大学生か、それとも職業訓練校辺りだぞ!?)
ヨーシキワーカ(俺)は、当時の出来事を振り返りつつ、こう疑問に抱くものだった。
エリュトロンコリフォグラミーさんの話は、こうも続く。
『そこで俺は、手に職を持とうと思って、そりゃあ必死こいて、勉強をしてたわけだ!!
で、ようやくその電気の資格を得て、昔ここにあった電気会社に勤めていたんだが……。
なんだか周りが、妙に騒がしかったんだ……。
電話がしきりになっていて、妙な事態が相次いだんだ。
そこにいたみんなが騒ぎ立ててな……!?
そして、話が訳がわからないうちに、ここにあった電気工事会社は盗り潰されて、
その上に、この工場が新しく立てられたんだ!』
『へぇ~……』
『へぇ~ってお前なぁ! ちゃんと聞いてるのか!?』
(その話、前にも聞いた覚えがあるんだけど……!?)
『……まぁ、いいか……。こっちの方から、お前に勝手に言っている方なんだし……。
その昔の会社の社長さんの行方はわからないんだ……どこにいったのか……!? 今何しているのかわからないんだ……!?』
昔務めていたベテランの人達は、独り立ちできて行ったけど……。
自分なんかは、まだそこまでの経験年数が足りず、今持っている電気の資格をランクアップできなかったもんだ……。
必要な経験年数の5年に達してなくてな……!?』
『……』
(5年……か……)
『このまま、ここに取り残される形になって、正社員という扱いに落ち着いたんだ……。
聞けば、昔務めていた会社の社長さんが、
僕のために足押ししてくれて、正社員として雇用するよう、周りに働きかけてくれたらしいんだ。
だから、あの社長さんには、すごい感謝している。
もしも一目会えたら、僕から、ありがとうと伝えたいと思う。
……まぁ、こんな話をお前にしたところで、何ともなんないんだけどな……ハハハッ……。
(フゥ……ただの暇潰しだろ!? それとも……昔を恋焦がれての妄執か……淡い期待か何かかな……!?
んんっ!? 待てよ……。普段のエリュトロンコリフォグラミーの自分呼称は僕だったよな……?
じゃあ、俺って言ったあの時は……ホントの本音も入り混じってる!?)
そんな風に思うヨーシキワーカが、そこにいたのだった――


☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語る。
「このエリュトロンコリフォグラミーさんの話は、2、3回ぐらいあっていてね。
普段、エリュトロンコリフォグラミーさんの自分呼称は、僕で。
何かあった時は、素の自分の、俺という呼称で言った事が会ったぐらいよ!」
とそこへ、アヤネさんが。
「それが何よ!?」
「わかんないかなぁわかんないよねぇ!? さっきの話には出てきてないけど……。
ヨーシキワーカさんが、当時を振り返りつつあると、こう言ったそうよ!?」


★彡
【正社員から左遷降格処分を受けて落ちてきた後輩】
【3回目、エリュトロンコリフォグラミーのあの頃は良かったなぁ~】
――それは、エリュトロンコリフォグラミーさんから、不意に突然、語ってくるものだった。
『――『俺』は周りの奴等に『裏切られた』んだ……ッ』
『……!?』
(えっ……!?)
それは、いきなりだった。それは、掃除中の出来事だった。
『こんな話を、お前なんかに話してみても、もうどうしようもないんだがな……!?
後先考えずに、遊び呆けた奴がいて、そいつのための責任話の結びつきの話なんだが、
どーゆう訳だか、あそこんところの流れが、何にもわからずに、
『俺』の話に、どーゆう訳だか結び付けれてきて、
ここの会社さんなんかに、いきなりして、売り飛ばされていたもんだ……。
クソゥ、何だってあんな所に行ったんだ俺は……!?
もうここに泣き寝入りして、この骨を、ここに埋めるしかないのか……!?
あれからもう、30年だか、40年だか、時間を無駄に過ごしてしまっていた……――』
『……』
(30年、40年……。俺か……責任話の結びつき……)


☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――後先考えずに、遊び呆けていた奴がいて……。つまり、エリュトロンコリフォグラミーさんの先輩である電気工事士は、何か特殊な能力を持っていた……!
務めていた年期は、5年間以上!
そうした電気の知識と経験を積んでいく中で、
考えられる線は、ただ1つ! そう、ハッキングができる能力を有していた事よ!
第2次世界大戦時代から、ハッキングができる機材が、裏ルート界隈で流されていたのだから、
充分、考えられる線よね!?」
「『ハッキングができる機材』か……」
「考えられる線は、自宅や小屋のどこかに置いてある線ね! 『無線傍受ができる機材』があっても、何もおかしくないわよ!」
「『無線傍受ができる機材』……」
「要は、そうしたものが、必要って訳よ!
また、怪しい仲間内繋がりで、その無線傍受ができる機材を、いくつもの、中継地点に置くことで、アンテナの役割を果たすことができるのよ!
後は、ハッキングができる機材を使って、IPアドレス番号などを辿って、
回線ダイヤルを回すことによって、そうした情報を、逐一集めることができる訳よ!
もちろん、ここには、監視カメラや盗聴器を介す事でも、
同様に用いることができちゃうわ!
特殊な機械が要りようだけどね!
そうした特殊犯罪や特殊詐欺に、当時から関わっていて、
月見エビバーガーオーロラソース社としても、そーゆう優秀な人材なんかを、引き抜きたかったわけよ!
で、その人は、逃したけども……。
別の誰かは、もう、入手済みって訳よコレが!!」
とこれには、ミノルさんも。
「月見エビバーガーオーロラソース社に、いや、複数の系列店舗の中に、いや、横の繋がりの中に、その人物像が潜んでいるという訳か!」
とこれには、奥さんのアヤネさんも。
「もう! 犯罪じゃないの!!」
「そーゆう問題を試す中で、そうした特殊技能を培っている訳よ!
上の方から、特殊な機材を、特別に卸してもらってね。
つまり、務めている人物でしか、そーゆう機材には、触れられないから、
確実に、ヨーシキワーカさんは、除外される訳よ!
彼は、執筆で、それを明かした人だからね!」
凄い人も、いたものである。
サファイアリーさんは、こう語る。
「――その話に付随するように、そのとあるラインのベテランさんの人の話も聞いてて、確信に変わったそうよ!?
それは、エリュトロンコリフォグラミーさんの反撃の手口だった――」


★彡
【月見エビバーガーオーロラソース社】
【どこかのラインのおばちゃんの一言、あの人、あなたのいたところで、何か悪さをしてなかった!?】
――それは、どこかのラインのおばちゃんの一言から、始まるものだった。
『――あの人、あなたのいたところで、何か悪さしてなかった……!?』
『あぁ、してるな……! 前にもそうした事があったし……!』
『やっぱり……』
『……』
『まぁ大目に見てやってね……。あの人もそんな時期があったのよ!? グレてるのよあの人……そうでもしないと落ち着かないしね』
『……』
『昔ここに、ある電気会社が先にあってね。後からやってきたこの工場が、ここにあった土地を『乗っ盗った』のよ!?』
『え? あぁ……なんか前にも聞いたような……』
『そうね……。とても悪い事なんだけどね……。あたし達のような従業員を雇い入れる上で、必要な事だって、国からの力がどこかでかかっていたのよ!?』
『んっ!?』
『あぁその様子……さてはあまり詳しく聞かされていないようね……あの人から』
『……』
『昔はあの人も、そうやって周りに言いふらしていたのよ!? だから正社員からパートまで落ちぶれて言ったの……。余計な事をしたから……』
『あぁ……』
『聞けば、『話が訳がわからない』うちに、ここを『乗っ盗られた』って話よ! 良くはわかんないんだけど……『電話が鳴り止まなかった』らしいわ』
『……?』
『フゥ……この話をするのは、君で何人目になるかしら!?
他の人達にも、人知れず、『言いふらしまくっている子もいる』かもしれないわね!? どこかに……、……そーゆう子にあった!?』
(あぁ……あったな!? ……答えないのがいいかな……!? その数は……黙ってよう。
沈黙は金雄弁は銀と言うしな……)
ヨーシキワーカ(俺)は、黙る事にしたものだった。
で、どこかのラインのおばちゃんは、こうも言ってきて。
『……その様子……まぁいいわ……。こんなあたしの話聞いてくれてありがとうね。
あなたも、ここを『出て行く時』、『周りからちょっかいを出される』と思うけど、まぁ気をつけてね……!?
前にそれで、ここに『呼び戻された子もいる』って聞くし……。
散々な目に会って、『とんでもないほどの責任を負わされた』そうよ……!?
ここにいるみんなは、『敢えて黙っている』けどね……』
『……』
(……あぁ、確か前に、別の誰かから、ここはブラックなんじゃかと、ここの下までそうした騒ぎがあったんだっけ……!?)
そう心の中で思うヨーシキワーカ(俺)がいたのだった。
フーム……。
と一考して、ヨーシキワーカは考える。
(これはあいつに聞かないとな……!?)
それが、潜む人物像がいて、この月見エビバーガーオーロラソース社内に、当たり前のようにいたのだった。


★彡
【出のアンスタッカーの近くの圧力弁のコック】
――それは、エリュトロンコリフォグラミーさんが、箱洗いの立て掛けのところに足を掛けていた時だった。
その現場を見てしまったヨーシキワーカは――
(――何やってんだあいつ……!?)
見ると、あいつは、その伸びの姿勢のまま、手に持った手鉤棒で、圧力弁のコックを意図的に故意的に少し若干ズラして、操作するのだった。
『………………』
ヨーシキワーカ(俺)は、その現場を見てしまったのだった。
――想い出すは、あのどこからのラインのおばちゃんの一言だった。
『――あの人、あなたのいたところで、何か悪さしてなかった……!?』
『あぁ、してるな……! 前にもそうした事があったし……!』
『やっぱり……』
『……』
『まぁ大目に見てやってね……。あの人もそんな時期があったのよ。グレてるのよあの人……そうでもしないと落ち着かないしね』
『……』
――回想修了。
ヨーシキワーカは、こう思うのだった。
(そーゆう事か……!?)
――さらに、想い出すは、どこかのラインの人達の会話だった。
『――あの人、あたしが知っているだけでも、少なくとも3回は、どこかの機械の部品を勝手に弄って、触りまくっていたそうよ!?
で、昔は、ここの上の方の所に務めていたらしくて、
昔、ちょっと何かがあって、どこかのラインをたらい回しにされるようにして、墜ち込んでいった人らしいわよ!?』
『……』
(それは、3回でも、どこかのラインをたらい回しにされて、少なくとも、3つの部署の機械を弄ったのでは……!?)
『でね……。そこにいた人達でも、もう戻せなくなっていたらしくて、そこの機械は、何だか壊れた状態のままで、
蒸気圧が掛かっていて、何かの拍子に噴き出していたそうなのよ!?』
『……』
『あなた、ちっとも何も言わないのね……。こんなにも面白くない相手、ここに入ってから何だか初めてだわ……』
(蒸気圧は、箱洗いだけに掛かっているものだけに関わらないのか……!? これは、他所のラインも対象だな!?
つまり、蒸気圧の弁、蒸気圧のコック、を故意的に触っている線だな。
まぁ、うちは、機械の操作板のイタズラだったり、
センサーにシールを張って、故意的に止めたりして、イタズラをしたり、
手鉤棒を使って、センサー部の電線を引っ張って、故意的に外したり、
そのセンサー部を、故意的に傷をつけて、誤作動を起こしたりと、枚挙にいとわなかったが……)
――回想修了。
――振り返るは、故意的なイタズラ人のエリュトロンコリフォグラミーさん。
『……!』
(まさか、視られた!?)
『……ッ』
(見られたからには、仕方がない……)
その現場を見られてしまったエリュトロンコリフォグラミーは、こっちの方に歩み寄ってきて。
『お前今の視てたのか……!?』
『……』
『今のは、誰にも言わずに黙っているんだぞ……!?』
(……復讐か……)
(これは、お前達への『逆襲』だ!!)
――エリュトロンコリフォグラミーの逆襲。
(機が熟す必要があった……!)
(エリュトロンコリフォグラミー、お前は、昔、俺にこう言ったよな? 知り合いに設備管理科がいて、その人達づたいに、ちょっとものを聞いて周っていたと……!?
それで、他の誰かが、その責を負う危険性を顧みないのか!? お前は!?
俺から、工務の方に、言っといてやる……。……まぁ、上手くは言える自信もないが……)


☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――結果論だけど、ヨーシキワーカから、工務の方へ、エリュトロンコリフォグラミーさんの度重なるイタズラに関しては、言った覚えがあるそうよ!
これは、工務の方も、認めているほどで。
だけど、あの人は、常に動きっぱなしの人だったせいか、時間にも追われていて、
上手くものを言えなかったそうよ?
それは、ほぼすべて口頭だったらしくて、紙に書いての受け渡しは、ほんの数回程度だった。
だから、その工務の方も、その日に、その現場には着ていないらしくて、何とも要領を得ない説明だったそうよ?
あちらの工務曰く、
『今は、この記録を取っていて、忙しい……後にしてくれ』
――だったって!?」
これには、ミノルさんも。
「マジか……」
それに対して、サファイアリーさんは。
「大真面目な話よ!」
「ハァ……」
「で、それが、1年以内に起こったそうよ……! 蒸気圧による破壊工作がね……!」


★彡
【蒸気圧による破壊工作】
――それは、1年以内に起こるものだった。段々と、その回数が増えていくという形で……。
ブシャーーッ
とL字の蒸気配管の上部部分から過熱蒸気が噴き上がる。
それは、まるで間欠泉のように噴き出してから立ち昇るもので、中空で急激に冷やされて、地上に落下していくものだった。
それは、以前から見ていたもので、特に気に留めるほどのものでもなかった。
『またあれかよ……ハァ……』
『……』
それは、キーシストマ先輩の一言だった。
そう、これは、以前から起こっていた事なので、特に気に留めるほどのものでもなかったんだ。
――だが、ここで気づくべきだったのは、T字のエルボを使い、またはX字のエルボを使い、アンスタッカー側と乾燥機側に、蒸気が共有されていた事だった。
それはつまり。
ガシャン、バラバラ
『!?』
『!?』
こーゆう事だった。
突然の不具合が発生、出の方のアンスタッカー側から、高く積まれた24段の薄箱が崩れ出したんだ。
同様にそれは、後日、前の方のアンスタッカー側からも、高く積まれた12段の厚箱が崩れ出す事になるのだった。
原因は、確証は持てないが、おそらく、T字エルボやX字のエルボを介した蒸気配管からによる、過剰蒸気圧による誤作動だろう。
――そして。
それは、掃除中の時だった。
『――あれ? ……(出の方)アンスタッカーの下から、黒い機械油が漏れてる……!?』
それは、ポタッ、ポタッ、ポタッと漏れているもので、出のアンスタッカー機械の下部から、漏れ出しているものだった。
しかも、なぜか、シュー―ッという空気漏れ音もしていて。
『……』
(まさか、自転車の空気漏れと同じなんじゃ……!?)
――その日、ヨーシキワーカは、工務の方のボイラーマンさんを呼び出して、出のアンスタッカーの鉄格子を外してから、
機械の油漏れと空気漏れを、同時に見るのだった。
そして、モーターが見えにくい角度に、取り付けられてあったんだ。
(うわぁ……モーター汚ねぇ……)
かれこれ、3年間は優に経過している。
で、それを認めたボイラーマンさんは。
『あぁ、ここだな……空気漏れの原因は……』
『治りますか?』
『まぁ、何とかなるちゃなるか……』
『……』
『で、お前は、まだ、仕事の途中なんだろ?』
『うん……』
『もう、6時過ぎか……。……う~ん……夜7時までには、間に合いそうにないな』
『……はい』
『じゃあ、後はやっといてやるから、お前は、掃除してから、ゆっくり帰っていいぞ』
『それじゃお願いします』
『あぁ……だが、何だってこんなにまで、痛み出してきているんだ……!? ちょっと、ものが考えられんぞ……!?』
『……?』
(あれ? 自分、別の工務の方に、エリュトロンコリフォグラミーさんのイタズラの一件は伝えたハズだよな……!?
ひょっとして、伝わっていないのか……!?)


☆彡
――サファイアリーさんは、こう語る。
「――これも、また、蒸気配管を伝った、その機械が壊れた原因の1つだったのよ!?」
とこれには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「犯人は、エリュトロンコリフォグラミーか……!」
「これは、決まりとみて、良さそうね……!」
「だな!」
で、ミノルさんから、こう続けてきて。
「しっかし! そんな人を、雇用する事事態が、そもそも間違っていたんじゃないのか!?
聞けば、昔、電気工事店に勤めていた人で、その乗っ盗りの会社に、雇用されたものなんだろ!?
逆恨みを抱いていても、なんら、不思議ではない!」
で、アヤネさんが。
「そうね。そーゆう話を聞いていれば、グレても仕方がないわけよ!?
よく、雇用する気になったものね!? その会社さんも!?
以前に、3か所以上もたらい回しにしているのだから、さっさと見切りをつけてから、退職させるか、雇用契約を打ち切れば、早かったんじゃないの!?
であれば、少なくとも被害は、少しは低く、抑えられたはずよ!?」
だが、これには、サファイアリーさんも。
「いえね、その人がいたからこそ、
そうした悪巧みの問題の話を、事前に聞かされていたからこそ、無罪を勝ち取ったようなものよ!?
その人の体験談に基ずいてね……!」
「……」


TO BE CONTINUD……

しおり