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第3章の第94話 どうしようもない問題21



★彡
【カジノ】
【未来のスバルが、いや……なんか……頭の片隅に引っかかってるものがあって、こう、もう少しで思い出しそうなんだがな……あれ、何だったっけなぁ……!?】
『――……分けてもらっただけ……!? 土地を!?』
『……』
サクヤさんは人知れずその声を上げるのだった。
これには、部外者であるアストル選手は、秘めた思いのまま、何も言えない。一時の、嵐が過ぎ去るのを待つばかりだ。
『自分たちの住み慣れた土地を追い出されたって事!? 住む家も土地も!? その資産も財産もすべて!? じゃあ、あたし達はどこへ住めばいいんですか!?』
『……』
『いきなり、住む家を失うんですよッ!? その日を生きるための食べ物や飲み物なんかは、誰が用意してくれるんですかッ!?』
『……『行政』からの『強制勧告』だったと聞く……『強制立ち退き』だ……!』
グラッ……
とよろけるサクヤさん。
『きょ……強制立ち退き……!?』
『ああ、何でも話に聞いてた限りでは、そいつ等は、泣いて喜んでいたというぞ!! たった100万(7576米ドル)から150万円(11364米ドル)程度のはした金でな!!』
『……ッ』
(な……何だ……何かが……引っかかる……何かが……!?)
あっ!
あれを思い出す。
『あああああ!!!』
ビクッ
と驚き得るサクヤさん。こう慌てて、言葉をまくしたてるのだった。
『な、なによいきなり!?』
『思い出したぁあああああ!!! これって御兄さんのだァアッ!!!』
点と点が、なぜか偶然なまでに紐づいていく、まるでピアノ線のように。
漆黒の暗闇の中、張り巡らされたピアノ線が、キラリと光る。そのピアノ線には、爆弾が取り付けられていた。
決して、一般人が触れてはいけない類のものが……ッッ。


☆彡
過去から現在に返り、エメラルティさんがこう語る。
彼女は、あのヨーシキワーカが執筆を認めた小説の愛読者だった。
「――さあ、みんな、ここで謎解きの時間よ! いい!?」
「!」
いきなり、謎解きが始まるのだった。
「これは、実際にヨーシキワーカさんが、そのお父さんとお母さんの2人の会話を覚えていたからこそ、できた謎解きよ!」
「謎解き……」
「うん! 謎解き……――」


★彡
それは、家の中で起った出来事だった。
そう、それは、まだヨーシキワーカが20代前半の頃だった。
その時、父と母の2人が、こう言った会話を投げかけてきたんだ。
『――マサチューセッツ州にあるあの小さな山の上にあった、あの小さかった職業能力技能開発センターが、大きくなったとぞ!?
その周りにあった小さな古民家や小資本の株式会社を吞み込んでな!!
いったい、あそこで何があったのか!? こっちの方でもよーわからん!!』
そこへ母が。
『いったい何があったのよ!?』
父はこう続ける。
『……それがこっちの方でも、よくわかっとらねーって言うらしいんだっ!!
何でも電話を掛けて周っていたせいなんだが……!?』
『ハッ……!? 何それ……!?』
『よーわからん……』


★彡
とある間実問題。
それは、マイアミにあるとある大きな商業施設での出来事。
その商業施設の中には、マクドナルドが入っており、その屋外に隣接するところに自転車駐輪場があった。
その周辺に、何台ものバイクが集まり、人垣ができていた。
グレた大人の悪ガキどもが、何やら怪しい話をしていた。
『今周りで、とんでもないほどの騒ぎが起こっているからな……。いよいよもって、俺達の方にも飛び火しかねないぞ!?』
『何か手はないか!?』
『そうだな……今使える身代わりはたった1人しかいないし、それだけじゃ正直、心許ないからな……』
『1人か……もう1人ぐらい、何かあった際に、そいつのせいにして、仕立てれられれば……!?』
『ああ、人の良さそうな人が見つかれば、そいつのせいに仕立てられるんだけど……』
ここから2人ほど意見が飛び出し、声が被さる形になる。
『ここにいる全員でそいつのせいにして名指しなりなんなりして』
『きっとそいつは、俺達の方には逆らえないだろうからな……きっと、人が良過ぎて……』
『俺達にまんまと騙されているとも、知らないのによ!?』
『警察の注意がそいつに向いている間に』
『あぁ、こっちの方で、その後の『事後捜査の攪乱』のために、あれこれ仕込んで周ることができそうなんだけどな……!?』
そんな流れの会話だった。
『……だが、今、俺等のようにここに集まって、こんな話をしてたって事、周りにバレたらさすがにマズくないか……!?』
『さすがにどうにもマズいよな……!?』
『ああ……』
う~ん……
と考えるグレた不良連中ども。
『さすがに、今から会社の方へ行って、そこで働いている間に、電話で掛け合うのも、さすがにマズくなってきていないか……!?』
『マズいよなぁ……どうするよ!?』
『無線傍受ができるんだろ? 警察(サツ)の連中は……!? どうするよ!? その時の連絡手段のやり取りは!?』
『さすがに大っぴらにこんなところに人垣で集まって、こんな話してましただなんて、どこかの誰かがそれを盗み聞きしてて、それをチクらないとも限らないぞ!?』
『ああ……そうだな……さすがに、そこまでできる奴は、いないと思うが……正直……』
『どこにもそんな奴は1人っ子1人見当たらないし……まぁ、大丈夫なんじゃないのか!?』
『……』
その屋外の周辺には、何台かの自転車とバイクと車があり、人知れず人が渡り歩いていた様子があった。
自分たちの怪しい会話は、聞かれてはいないと思うが……。
『連絡手段のやり取りか……、電話がダメなら、それこそメールで……!?』
『いやそれこそ、さすがに見つかっちまったら、さすがにマズい奴だろ!? さすがによ!?』
『やっぱダメか……』
『あーあ……その『使用履歴を消せる』ようなものか『何かがあれば』いいんだけどな!?』
『ツールか何かか……どこを探しても、そんなやつ見つからないしな……』
『う~ん……こんなにも探してもダメなら、いっその事、こっちの方でそれを造っちまうか!?』
『できるのか!? それ!?』
『さぁな……!』
『……』
ガックリ……
項垂れる姿のグレた不良共の姿……。
『……が、何かあったときの為に、その『ツール』か何かに『特別なウィルス』か何かを仕込んでおかないとな!?』
『それで俺達の『足取りを追わせない』理由(わけ)か!?』
『ああ』
『じゃあ、近くの学校の知り合い関係を当っていって、そちらでそいつ等にでも作らせてみるか? 何なりにでもしてみるか!?
もしくは、その学校の先生なんかにも手伝ってもらうなんかしたりすれば……おっ! 意外と造れるのはもっと早いのかもしれないぞ!?』
『だな!』
『あーあ……そいつはいいよなぁ……出来のいいプログラマーか何かでよぉ!? 俺等と違ってさあ。これは進む専攻を間違えちったまったかな!?』
『まぁな……だが案外とやりようは幾らかあるものだぞ!?』
『!』
『それを俺達の身内内になんなり内包なんかすれば、俺達の方にも、その金が幾らかちょっとばかりは入るようになる。
実行犯と情報管理やとそれを追って指示を出すやつでな、後はちょっとばかり、周りに告げ口して周って、証拠の揉み消しやなんかが必要だ!』
『うん』
『なるほどなぁ……』
裏で意図を引いていた連中がいたわけだ。
それがどこかの会社内で働いている当時の悪ガキどもというわけだ。
『……ヨウジはどうするよぉ!?』
『そうだなぁ……あいつはまぁ、ブサイクな方だし、要らなくなったらの雑用係で必要もないだろう!?
せいぜい最後は、俺等の為に役立てたぐらいで、満足で死にに行くようなものだしな!?』
『あれーっ!? お前、そいつに付き纏われてたじゃんかよ!? それでいいのかよッ!?』
『フンッ、あいつがバカみたいに俺に付いてきてただけの話だ!』
『ハハハハハッ!! 何だぁそれ笑える――ッ!! あんま笑わせるなよなお前――っ!!』
『フッ、また、次の雑用係を、こっちの方で用意してやらないとな! 上の方に繋がりを持ってるあの人の為にも!
で、周りからの圧力か何かで、その証拠になりそうなものを消して回ればいいだけなんだろ!?』
『ああ!』
『それもそうだな……で、そっちの方でも、誰か1人か2人ぐらい、使えそうな雑用係はいないか!?』
『ああ、いるいる! 学校からの長いやつ付き合いのやつが丁度な!』
『今度会った日には、みんなでそいつのせいに仕立てて周ろうぜ!』
『賛成――ッ!!』
『………………』
ヨーシキワーカは、その日、その商業施設の中の方にいて、偶然にも屋外のその会話を、盗み聞きしていたのだった。
そして、もう1人……。
『……』
その人は中にいて。
さらに、その屋外の駐輪場近くの車の裏から、誰か1人が駆け出す姿が、目撃されている。


★彡
【ヨーシキワーカの家】
ナレーションの語り手は、エメラルティさん
【――そして、その後日――】
【ヨーシキワーカさんは、当時、まだ新米同然だったヨシュディアエさんの元を訪ね、当時の昔の会社に務めにいく形となったらしいわぁ】
【箱洗い作業員という雀の涙ほどの最低賃金でね……】
【そこからよ……最も、重要なポイントは……――】
『――わかったぞ!! あの後の事が少しだけ!!』
『何っ!?』
『ああ、あの時言っただろ!? あのマサチューセッツ州の小さな山の上にできたやつ!!』
『ええ……』
不安しかない……。
『あれな!? あの後すぐに、ボストン郊外のケンブリッジからなのかマサチューセッツ州からの『行政上の勧告指令』を出されて、『強制立ち退き』されたとぞっ!!』
『はっ……!? 何それ……っ!?』
『ホント信じられん事ぞ!! そこを出て、立ち退きされるとに、
たった100万(7576米ドル)とか150万円(113637米ドル)ぽっちぞ!?
いきなり住む家を無くされてて、これからどこへ住めばいいのかさえ、わからんとぞッ!?』
『ええっ!? どうしてそんな事になったとね!?』
『わからん……何でもいきなり自分たちの住む家が無くなったのは、
今まで自分たちが手塩になって育てていた『大事な息子さん』が、何やら『怪しい連中と付き合っていたせい』なんだとか……!?』
『その人達のせいねっ!? そんな事になったのは!? 何でそんな事になったとねっ!?』
『……』

ナレーションの語り手は、エメラルティさん。
【――誤解を招かねないから、今のうちに断っておくけど……】
【その手塩になって育てた子と、そのヨウジさんとは、少し切り離した方がいいわ】
【だって、住んでいたエリアが、だいぶ違うからね……】
【多分、悪ガキどもが何かの折に無理やりにでも話を結び付けてきて、『話が混載した』んだと思うわ】
【で、悪ガキどもは、逃げる時か何かで、その雑用係を利用した】
【そのヨウジさんって人が死んだのは、『だいぶ後』の話よ】
【その人の住んでいた家は、道路の拡張工事に会い、見る影ないわ……】
【変に曲がりくねった道になっているらしいからね……】
【つまり、時系列的に言って、そのヨウジさんとは少し関係がありつつも、標的にされたのはまったく別の人】
【つまり、誰か顔や名前の知らない人がいて、その雑用係のせいに仕立てて、そいつがやりました……と周りからその声を合わせていったのよ】
【この時のお父さんは、そんな話があっていたって事実は、何も知らされてなかったわね……】
【話がどうにも混載していて、情報屋でも、話がなんだか訳がわかんなくなっていたらしいから――】
――その父は、何だか悲しみの顔を浮かべていて、こう俺もところへきて、
『――!』
この肩に、その手を掛けて、こう言ってきたんだッ。
まるで、今のうちに釘を差し、注意を促すように。
『いいか!? ヨーシキワーカ!? それからお前も、よーく耳をかっぽじって聞けよ!?』
『……』
『……』
『『大事なのは、安全である事なんだ』!!
そんな怪しい連中と付き合って、今よりも高い金をもらって稼ぐよりも、ずっといいんだ!? わかったな!?』
『……』
それは、あの会社の人達のセリフの言い回しにも思えたんだ。
【『月見エビバーガ―オーロラソース社』Tsukimi Shrimp Burger Aorora Sauce Company(ツキミ シュリンプ バーガー オーロラ ソース カンパニー)』】に。
――そこへ、母がこう問いかけてきて。
『――その後、どうなったの!?』
『……』
そう、問いかける心配そうな、不安に圧し潰されそうな母の姿があって。
父も、その言葉に詰まっていた。まるで、言い辛そうで。
『……結局は、最後に、そいつ等から『いらなくなった』から、『切り捨てられる』んだからな……!? まるで、『雑用係』みたいに……』
『そんな奴等と付き合うからでしょうが!? バカね……そいつ等……!?』
『あぁ、バカだ……!!』
とんでもないほどの大馬鹿者だ。
警察の捜査に眼をつけられたら、もうその親にもとんでもないほどの被害が及ぶんだぞ。
だが、最もうちの中で危険なのは、そーゆう怪しい連中と付き合っても、何だか言い包められてしまう危険性のある、お前だったんだ。
『……』
お前は、当時から良く標的にされていて、虐めを受けやすかったからな……。そこだけが心配なんだどうしても……。
そこへ、母がこう声をかけてきて。
『……ねぇ、何でこっち向いて、それを言わないのよ!?』
『いや、俺は、『直接こいつに今のうちに言っておけ』……って言われてるんだ!』
『ハッ!? ……それは誰によ!?』
『そんな事は俺の方でもよーわからん!! ……ただ、うちの会社の者を通して、そーゆう風に『告げ口』されてたんだとか……!?』
『ハァ……!?』
もう、呆れかえるしかない……母の姿があったんだ。
多分、こーゆう流れだ。
1.女性職員さんを通して、職業安定所のヨシュディアエさんへ、それから周りにも連絡を飛ばして回る。
2.で、行きつく先があの会社の人達で、それからその人達を通し、職業安定所へ、そこから父の会社へ、そこから父へ、そして今、この状況下になっているんだ。
多分、概ね、これで当たりだろう。
『で、今、警察(ポリス)の方も探し回っていて、そいつ等の足取りを追ってるんだ……!
……だが! 使っていた呼子やかけ子が捕まるだけで、その首謀者が捕まっていない……! 『ニーム』だか……『リーム』だか……』
『ニーム……リーム……まるで口紅みたいな変な名前ね……!?』
『うむ、よーわからん……』
『何よ!? 何もわかっていないじゃないの!』
『……』
実際、そんなところだ。
これには珍しく、父が怒られている姿があったんだ。
なんだか、いつもの父と様子が違っていて、何だか情けなく思いつつも、自分の為に懸命になって、何かを伝えたかったのかもしれない……。
そして、母が怒る姿を見たのは、珍しいことだったので、記憶の奥底に眠っていたんだ。
おそらく、こーゆう事なのだろう。
3.集団の意に買った話になり、現在進行中の特殊集団詐欺事件の話と、当時の私の話を、話のどこかで、結び付けてきた理由(わけ)だ。
4.こーゆう事は、30年以上も前から、行われてきた出来事であり。
5.時間と世界経済の発展等で、年々その手口が巧妙化していっているのだ。
6.つまり、自分も含め、自分たち家族は、その時点から、その特殊集団詐欺事件のフレームの中に納まっていた経緯(わけ)だ。
『……』
父は、その顔を上げて、こう告げる。
『……!』
『いいか!? 良く聞けヨーシキワーカ!』
『……』
『今ばかりは、その(昔の)会社の中にいて、辛いかもしれんが……。
俺やそこの職業安定所の人が、時期を見て、その年の折り合いや趨勢を機敏に見て、今よりももっといいところへ職安の話を出してくれる!
……それまでの辛抱だ!
ジッと黙って、その職場で働いて、石の上にも三年間いれば、きっといいところが見つかる!
そうすれば、その職場のなんだかいいところが見えてくる……ハズなんだからな!?
それまでの辛抱だからな!?
……で!? そのお前をそこへ送り出してくれた人の名前は、なんてゆーんだ!?」
『えーと確か……ヨシュディアエさん……だったかなぁ!?』
『ヨシュディアエさん!? へぇ~……その人がお前をそこへ送り出してくれてたのか!? ……それはあそこにいた女の人か!?』
『そうねぇ……確か……。うちのこの子を連れて、その職安のそのヨシュディアエさんって人に会ってたわね!?』
『………………』
『?』
それだけを聞き、父は俺の肩に掛けていた手を離し、立ち上がって、向こうの方を見るのだった。
(……まさか……!?)
何で、そうなるんだ!?
もう、疑問しか沸き立たなくなってくる。
『……後で、俺の方から、その人のいるところへ一報送っておかないとな!』
『……何でその人の名前が、突然出てくるとね!?』
『いやぁ何でも、こっちの方へ、俺の方に掛け合ってきたのは、そこの職業安定所の人達なんだよ!?』
『んんっ!? 何でその会社まで送り出してくれたのに、何でそんな律儀になってまで、
そんな事を言ってくる必要が、その職業安定所の方にあるのよ!? ……なんか変じゃない!?』
『いやぁ俺もさ、何か変だなぁ……って思いつつも、それとなくこいつに今のうちに告げ口しておけって言われれてさー!?
何かとんでもない事になるんだとか……!?』
『ハッ……!? それいったいどーゆう事!?』
『さあ……!?』
『気になるようだったら、そこへ電話で問い合わせしてみたら!?』
『そうだなぁ……今から、うちの会社の者を通して、その職業安定所の方の所へ、問い合わせでもしてみるか!?
何かがあったら、うちの方でも、こんな事があったんだから、困る事態になりそうだしな!』
『……』

(……お兄ちゃん……お兄ちゃん……思い出して、思い出して……)
キィーーン

幻想的な空間の中、トッ……と俺の足は、大樹の太い枝の上にあった。
その顔を上げる。
いや、大樹という表現は、似つかわしくない。
色が、俺の知っている木とは、そもそも違うからだ。
(そこに触れて――思い出して――)
俺は、その水たまりの中に触れて、あっちの方から、襲い掛かってくるのだった。
いや、正しくは違う。向こうから抱き着いてきたんだ。
キィーーン
思い出して――

父。
『ニームだか……リーム……だか……』
弟。
『あれれ!? お兄ちゃん!? 今日病院で変な事がなかったーっ!?
そのメールだけ、俺のところに送信してきて、俺ばかり頼ってちゃ、それはいけないんじゃないのーっ!?
そろそろ、お兄ちゃんも1人立ちしないとー! せっかくあんなにいい女(人)がいるんだからさーっ。
あそこで待ってるんじゃないのーっ!?
たまにはお兄ちゃんの方から、アプローチしていって、あの会社の方へ追って謝りに行かないとー!
あそこの会社の人も、きっとお兄ちゃんを許してくれてて、温かく迎えてくれると思うんだけどなぁ……!?』
『……』
『そのケータイ(フューチャーウォッチ)から飛ばそうとしたようだけど、いきなり消えなかったーっ!?
お兄ちゃんは知らないようだけど、
『あの職業訓練校(あの学校)』には、『それだけ消せる便利なツール』があって、『消しゴム』みたいなものなんだよ――ッ!!
『ERASER(リムーバー)』って言うねーっ!』

思い出して――

それは、さっきの弟の話に繋がる前日だった。
「……」
皮膚科にいたヨーシキワーカ(私)は、そこでメールを書いていて、それをいざ、送信しようとしたら、なぜか、いきなり、消えていたんだ……。
「ッ!?」
その証拠は、何も残っていない……。
しかも、あろうことか、そこの皮膚科の先生と会った時の話だった。
その治療を行う問診室での出来事の話だ。
応対に当たるのは、その皮膚科の先生。その後ろの方では女性の看護師の方が、ヒソヒソ話をしていた。
その時だった。
『……ねえ~ヨーシキワーカ君(く~ん)! この後でいいからさぁ、2人して、あの会社に行って、そこからお金だけ一緒に盗ってこな――い!?』
『!?』
『……んんっ!? 何なんだこれ!?』
クスクス。
と笑う哂う嗤う看護婦さんたち。
その動向の趨勢を怪しむヨーシキワーカ。
『……』
何だと……思ったものだ。
後ろに見えたのは、怪しい笑みを浮かべるヨシュディアエさんの姿だった。

アヤ。
『……』
『……』
無言のまま、その暗号の書かれた紙だけが渡される。
自宅に帰った後、深夜、誰もが寝静まった時、
照明の明かりをつけて、その暗号を解読していく。
(今回は、一段と難しいな……)
そして、その暗号が解読される。
【――警察の捜査をかく乱していたのは、『ERASER(リムーバー)』と呼ばれるものだ。
それは、まるで警察の捜査を逃れるためのもので、その以上の追跡調査を、打ち切るものだ。
そう、まるで、警察の捜査に捕まった『闇バイト』の呼子・かけ子が捕まった時、
その連絡先のやり取りのために扱われていた端末から、不自然なまでに、それまで使われていた履歴が、消去されてあったものなんだ】
(『ERASER(リムーバー)』……!?)
【警察の捜査が難航する理由、それは、上からの圧力、周りからの情報撹乱捜査、そう、裏で意図を引いていたのは、行政の類のものだったからだ。
あのハーバード大学姉妹校の職業訓練校は、独立行政法人に属する。……半官半民組織だ】
(半官半民組織……!?)
【国内に、幾つもそう言った支社を、たくさん保有している以上、金策的にどうしても足りなくなり、
どこかで、そのお金を工面する等する必要があるわけだ。
その為の手段の1つが、あの学び舎だ。
そこに務める講師陣の一部が、この世の中に間違った『常識』の騙しの講義を開くんだ。
これは人生で一度きりのチャンスで、皆さんの毎月の給与が上がったり、ここみたいにいい求人の話が上から降りてきます……とする。
そのシステムを預かるのは、どこか!?
そう、あの職業安定所という訳さ】
(職業訓練校と職業安定所……)
【後は、まぁ話が訳がわかんなくさせるためにも、『集団の意に買った話』に持ち込むわけだ……それも合法的に見せかけてな……。
ここに買ってくるのが、昔の会社退社後、職業訓練校へ、その後、職業安定所に通いつつ、新しい会社へとする。
このその後にポイントがあって、フレッシュワークなどを間に挟みつつ、向こうと連絡のやり取りを相互に行う訳だ。
その連絡先を受信している相手が、あの逝かれたクソ爺だ。
そこから、『古い連絡網』などを通して、共謀者達、共犯者達、闇子、呼子、かけ子などに掛け回って周るわけだ】
(……ドクターイリヤマか……古い連絡網……。
……なら、昔ながらの親しい友人関係やどこかの会社等、教え子たち、そして、病院関係も、後で絡んできそうだな……!)
【後は、まぁ……実地体験したヨーシキワーカさんならば、わかっているとは思うが……。
新しい会社に勤めている人が、昔の会社や職業訓練校や職業安定所等に、問題発生等の報せを送り。
問題に見せかける訳だ。
で、お前が会社の機械を、壊したかに見せかける訳だ。
これは、昔の会社も、新しく勤めた会社も、電気工事等でいった事のある会社間においても、同様のケースバイケースを臭わせるわけだ】
(オイオイ、俺は『故意的』にやってねぇぞ!? あれは、『経年劣化』や『金属摩耗等の類』だぞ!!)
【で、その報せを受けるのが、お前の親や家族間、親戚やご近所付き合い、友人、知人、彼女、恋人関係という訳さ。
そして、ここに大きく絡んでくるのがあって、それは職業安定所等の国の公的機関に属する見目麗しい受付嬢という訳さ。
そうやって周りから、いい話なるようにしつつ、
そのハーニィトラップだかブビートラップだかの仕掛けて周るわけだ。
集団の意に買った話になり、誰かが、あの人が好きそうな娘は、あそこにいるあの娘と口説いて回る。
それは、ミシマさんだけじゃなく、そーゆう風に話になるようにして、そそのかされた弟君に置いても、例外ではない。
そーゆう風に吹き込まれた相手が、お前の父と母だったわけだ。
その恋的な恋愛感情を寄せる相手が、いったい誰なのかわからないまま、だったのにな】
(あぁ……そう言えば、アヤ(お前)……あの時、少し俺に聞いてきただけで、笑ってたもんな……!
ミシマさん繋がりの話を、どこかで聞いてたみたいだけど……。
あれは、ヨシュディアエさんも含むだったか……!?)
「えーと……確か……」
私は、暗号を解読したメモ帳から目を離し、こう考えるのだった。
(確か、あの時言ったのは……、『自分にはもったいない人で、そう、『高嶺の花』みたいなものです……という誇張的な比喩表現だったけ……!?
あの時、ミシマさん言ったのは……? 俺、その人の名前、全然知らないし……
こっちからも、話しかけた事は、そもそも数えるほどしかないぞ……!?
いや、あれは話したという表現自体にそもそも入るのか……!?)
疑問しか湧かない……。
ヨーシキワーカ(俺)は、その人の顔立ちは知っていても、その人の名前までは知らないわけだ。
(そもそも、担当者じゃないからな……!
ミシマさんの読みは、多分こうだ。
その職安からの紹介状を受け取り、自分の知っている娘と偶然にも合致したがために、そうなった訳だ。
しかも、とんでもないほどの意趣返しだった……。
好き放題にやって、それこそ周りに言いふらしまわりやがって……ッ!!)
その間違った相手が、ヨシュディアエさんだった。当時の私の担当者の。
まぁ、確かに、全盛期を顧みれば、顔立ちは整っていて、脅威のとんでもないほど大きいNカップという超爆乳か神乳の分類だった。
今は違うけど……。せいぜい、その見た目は、Iカップ程度まで落ち込んでいて……。
しかも、見た目でわかるぐらいまでに、シワが入ってる……。
無理なダイエット等を年を経るごとに複数回に分けて、やっていたようなので、縮んで、垂れて、しぼんでしまった経緯(わけ)だ……。
一時期、ダイエットに成功した日々は、それはもう、誰もが振り返るようなスゴイ美人さんだったものだ。
どこかのグラビアアイドルみたいに……。
【お金巡りの話と婚期の話といい職安の話が絡めば、そしてみんなからの期待の声が上がれば、
それはさぞ、面白おかしいぐらいに引っかかるわけだよな!?】
(た……確かに……!?)
【で、問題解決のために、お前が漢気を出して、昔の会社や新しい勤め先等に行き、そこで問題を外しても、それはすべて取り越し苦労の無駄だ。
何も証拠が残らないからだ。
残るのは、お前がそこに行ったという話だけ。
そう、向こうの方の意に買った話になるわけだ。
考えられるのは、この線だ。
1.その問題を外そうとして、お前の手が入ったがために、うちの機械が壊れたとする。さっきまでは平然と動いていたのに。
2.お前が入ったがために、新たな問題が起き、誰かが怪我を負ったとする。何もしていないのに。
3.お前が入ったために、そこで騒ぎが起きた。それは示し合わせたもので、第三者等を介し、それが別の誰かの耳に入る。意図的な騒ぎの誘発行為。
4.それとは例外で、お前がその問題を外した事で、敬意を表し、お金を受け取ったとする旨のサインを残したものだ。何も受け取っていないのに……。
サインペンは、会社で用意できる以上、使い回しできる。
印鑑等は、その辺のものを、それこそ100(1米ドル)均一等で、代替物を購入すれば、使い回しができる。
証明書や借用書等も、実は裏の世界には、そっくりそのまま、複製できる代物がある。
紙でサインした時、その筆跡の強弱や圧を、マネするぐらいの事は、造作もないわけだ。
つまり、何も証拠を残していない以上、お前が行くだけ、敗色濃厚……だったというわけさ】
(オイオイ、そんなのどうすれば勝てるんだよ!?)

ナレーションの語り手は、エメラルティさん。
【そのアヤさんからヨーシキワーカさんへ渡った、暗号の件は、それはいくつもあってね】
【暗号……】
【うん! で、ヨーシキワーカさんなりにどうすればいいのか想い!?
できるだけ、それ等を想い出しつつ、残そうとしたわけよ!
読者の目線に立って、できるだけわかりやすいようにね!】
【な……なるほど……】
【で、実際のアヤさんの暗号は、読解力がないとそもそも無理な話で、なんとも要領を得にくいものの、少ないものだったそうよ?】
【んんっ!? つ、つまり……?】
【そう、ヨーシキワーカさんなりに、こうじゃないか!? ってする説の暗号の読解力だったわけ! 後はまぁ、あの人がそれをメモ帳に書き起こしてくれちゃったわけね】
【……】
【つまり、アヤの暗号に関する面に関して特筆すれば、
それは、要領の得ない、少ない文章面であって、察するしかないという事!
しかも、その紙切れは、燃やした事で、既にこの世には現存していない……。
後はまぁ、そのアヤさん達の暗号解読方法は、その場では明記せずに、自分流で新たに書き起こしたそうよ】

(……まぁ、なるようになるか……!?)
【まんまと捕まり、そこから無作為に搾取される流れなわけだ。
教え子さん達から、それこそ親御さん達から、土地や財産、資産分野などを、騙し盗られていた訳さ。
行く行くは、その闇子からも、騙し盗られる手口の流れとなっている。
裏切りの鏡合わせみたいなものだ】
つまり、闇子すらも、いずれは騙し盗られる訳だ。そうやって搾取される組織図となっている。
【誰もが、一度として勝てたことがないのは、実はここにある……!!
そうやって、あの学校や周りの会社間は、そうやって、その借金を回収しているんだ。
国内に、幾つも支社を持つ会社を、特に怪しいと思え。
巨大な組織を創る以上、必ず話のどこかで、そーゆう道理の手順を踏むことになる。
この世の中は間違っていて、何も正しいものは、何1つとして置いてないからな……! ……それが当たり前だ】
そう、この世の中は悪くも良くも、そーゆう悪い人達がいて、そーゆう汚い話が、必ず話のどこかで、蔓延っている訳だ。
【行政が、独立行政法人がバックに付いている以上、暴力団(ギャング)や組員(マフィア)などの反間組織も内包しているようなもんだ。
宗教法人団体も、その例外ではない。
あちらは、人身行動力学や精神面での機能に長けている連中だからな。人を洗脳し、操作し、操りやすいわけだ。
やりたい放題の無法地帯、それが問題事だ。
近年の個人情報保護法の流出、巨大な金融機関からの暗号資産の流出、世界大手のマイクロソフト社の不正アクセスや暗号鍵の流出は、実はここにあった訳だ。
問題に見せかけるために、そいつのせいに仕立てて。
暴力団(ギャング)や組員(マフィア)が、巨大な資本を、裏でやり取りしているようなものだからな。
半官半民組織という強力な後ろ盾を得て。
もしくは、とある資産家のボンボン息子や娘を、言葉巧みに騙してな……!
行政が指揮を執る以上、それは『正義』と見ていい。
正義の執行人や法務部の存在が、まさしくそれだ。
そう、警察の捜査を打ち切ったのは、国そのものの行政の仕業だったという経緯(わけ)だ――】
それを見たヨーシキワーカは。
(何てことだ……こんなのどうあがいたって、誰もが一度として、勝った事がないはずだ……!! ……打つ手が、ない――)

悔し涙を浮かべるだけ? お兄ちゃん?
……。
まだ、まだ、まだ、手はあるよ!?
それを、次の犠牲者たちのために役立ててるの……!
これ以上の不幸の連鎖は、もう打ち切らないと……いけない!
わかった……。
微笑みを浮かべる彼女の姿があったんだ。


☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語ってきた。
「――さあ、犯人達は、そのハッキングツールを使って、標的(ターゲット)のメール内容を、横の方から覗き見ています。
気に入らないもの、自分たちの足取りにおいて、不都合なものがあったら、
……それを消したいわよね!?
呼子やかけ子が、警察の捜査に捕まっても、
その捜査の手が、自分達にも及ばないとも限らないんだし……」
「……」
「さあ、ここで謎解きです! その手段で使われていたものは、次のうち、どれでしょうか!?
1.リーム。
2.ニーム。
3.リムーバー。
4.誤解や騙しを招くために、警察の捜査をかく乱させるためにも、それ以外の方法があるかもしれない。
……さあ、次のうちどれでしょうか!?」
エメラルティさんは、僕たち、あたし達、私達に、問答(謎解き)を問いかけてきた。
それに対し、スバル(僕)達は。
「リム―バー!」
「フッ、さすがねみんな! 正解よ!
あの学校にはね、それだけを消せる便利なツールみたいなものがあって、
あの学び舎にいた人達には、まるで消しゴムみたいなものよ!
それは、グーグルのストアにも、『昔』あって、『履歴消しゴム』ERASER(リムーバー)と呼称されていたのよ! あくまで当時はね!
人によっては、『消去消しゴム』ERASER(イレイザー)ともイレイサーとも呼称されているわ!」
とそこへアヤネさんが。
「なるほどね。そうやって、ハッキングツールと一緒に互換性を持たせて、一緒に使っていたわけね!」
「うん!」
「なるほどぉ……それ以外の呼び名とか? それ以外に何か……参考になりそうなものはあるかしら!?」
「そうねぇ……例えば、う~ん……。
それ以外には、マッカフィーの『Quink Clean(クイッククリーン)』とか!
『Tracker Remover(トラッカーリムーバー)』という呼び名のツール名もあるわ!
そして、警察の方にこう託したそうよ。
どうか、今後の捜査にお役立ててください……と!
そして、アヤの一件に関しては、これをもって、捜査打ち切りにしてほしい……と!
それが、先方を通してのお願いです!」
「……フッ、いい人に見つかって、その人もホッと胸を撫で下ろした事でしょうね……。亡き友人への弔いにも、役立てて……」
「ああ……」
「……」
アヤネさんもミノルさんも、そう言葉を発し、エメラルティ(あたし)は微笑みを浮かべるのだった――


☆彡
【カジノ】
『――……君は、何者なんだい?』
『……』
不意に紳士服の男性は、そう思わざるを得なかった。それは口を衝いて出た一言。
君に興味の関心が湧いた。
愚直に語るなら、まさしくそれだろう。
『……君は、なぜか良く知ってる……。我々の情報網よりも、より深く、調査検証(リサーチ)してる……。……なぜかな!?』
『……』
ナレーションの語り手は、未来のスバル(トヨボシ選手)。
【――真実は言えない】
【あくまでは今現在は、過去】
【真実を知る事になるのは、もっとずっと後の事、それは未来】
【それは、どうしようもない問題に陥ったあの人が、未来の抑止力の為に、書き起こしたものだから】
【それは、希望と夢】
【わかってる、それはわかってる、こんなのはインチキ、ズルに他ならないと】
【……だが、目的がある以上、その目的を達成しないといけない以上、そんなわだかまりは捨てないといけない……――】
『――私は、君に興味がわいたよ……トヨボシ選手!』
『フッ……』
未来のスバルを偽りトヨボシ選手として、覚えてもらった俺。
どうやら俺は、この人に興味の関心を引くことが、成功したらしい。
これほどうれしい、誤算はない。収穫はない。
『……それと、バトル中から、少し気になっていたんだが……』
『……』
先にアストル選手が、
次にトヨボシ選手が、
イチハさん、アサヒさん、サクヤさんの顔色を伺うのだった。
ただし、その3人のところには、ヨーシキワーカの姿が見当たらない……。
『……君の知り合いかい!? ――さっきから、声を掛け合っていたって事は……!?』
『………………』


☆彡
――過去から現在に戻り、気になったアヤネ(あたし)は、こう話しかけたわ。
「――えーと……どーゆう事!?」
それに対して、クリスティ(あたし)は、こう切り返したの。
「簡単に言うとね! そのアストル選手たちの対戦中に、その3人が声を掛けてきたって事よ! 
アストル選手は、それを大層気にしていらしてね……! バトル中の妨げにもなるからね……! 集中できなかったそうなのよ……!
カードを切るタイミングにも、いくらか影響してたそうだから。
だから、皮肉にもこんな相手に負けたのかもしれないと……勘ぐっていた道理(わけ)よ!?」
「あぁ、なるほどぇ……!」
これには、アヤネさんも納得の理解を示したわ。
つまり、バトル中から気にしていらしてた……という訳だ。
あたしは、こう思う。
(それは対戦中に、何らかの声を掛けられたら、気になる人がいてもおかしくないわ……!)
――続いて、エメラルティさんは、当時あった出来事を振り返っていく。
「――一応、ヨーシキワーカさんも、その『ウェーブグローバルカード』の対戦中の様子が気になってて、覗きには着たことがあるのよ!?」
「「「「「!?」」」」」
「!」
みんな、クリスティさんと反応を示していく。
エメラルティさん(彼女)じゃ、こうも続ける。
「一応、チラッと程度だけどね……。
でも……その対戦中に、『重大なマナー違反』を犯した事で、AIナビのボード等からあっちへ行け……追い返されたそうよ!
そのカードゲームの『カードデザイナー』……そう、『創始者様』だったから!」
(((((ズルじゃん……)))))
心底、そう思う……。
(そのカードゲームの生みの親が出てきたら、それはほとんど、誰がやっても勝てないよ……)
イカサマである。
「あぁ、なるほど……だから、途中から1人席を外れていたわけか……あれ!? って事は!?」
「勘がいいわねスバル君! その対戦相手の人に肩入れして、勝たせたわけよ! これがッ!!」
(何やってんの御兄さん!? そりゃあ退場処分喰らうわッッ!?)
ヨーシキワーカ氏が、途中から席を外していたのは、実は、そーゆう事も含まれていた。
審判を務めるAIナビボードが怒っても、無理なしからぬことだった……。
つまり、ヨーシキワーカ氏が、何らかのアドバイスをして、そのトヨボシ選手を勝たせたことになる。
重大なマナー違反があった事を示す。


★彡
【小説の原作者兼ウェーブグローバルカードの生みの親でもあるヨーシキワーカ】
【ただし、この当時は、まだ広くは認知されておらず、形を成さないものだった】
【試験的なプロットタイプである以上、そこには著作権法は、適用され難い……】
――ヨーシキワーカ氏サイド
『……』
ムスゥ……
と不機嫌に怒り加減のヨーシキワーカ氏がいたのだった……。
あっちの様子が気になるが、集団から白い目で見られ、デュエルの流れが大きく傾いてしまったのだった……。
こうなってしまったのは、完全に自分の落ち度である。それはわかってる。
だが、1番悪いのは自分なので、何も言えない……。
ハァ……
と思わず、重い溜息をついてしまっても仕方がない。
(今は、クレメンティナーに目を光らせるか……)
チラッ
その目線の先には、綺麗なドレス姿のクレメンティナー(彼女)がいたのだった――


TO BE CONTINUD……

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