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第11話「スケベ」

メンツユタウンを出たタカシとシェリーは、アグネスタウンを目指して、ある森の中を歩いていた。そして道中で全長30mはありそうな非常に巨大な猪の様な生物に遭遇した。

「な、何だコイツは!?」

驚いたタカシ。

「コイツは"メガイノシシ"!!人を躊躇なく襲う非常に危険なモンスターだよ!!」

「マジか!!」

2人がそんな会話をしている最中に、メガイノシシは「死ねぇぇ!!!」と言わんばかりの顔を浮かべつつ猛スピードで2人に向かって突進を仕掛けてきた。

「タカシ!!下がってて!!コイツは私が始末する!!」

そう叫びながらシェリーは腰に下げていた剣を鞘から抜き、メガイノシシに迅速旋風カマイタチの如く猛スピードで斬りかかった。

ザシュザシュザシュザシュスパァン!!

「あべし!!」

シェリーの高速連続斬りを喰らったメガイノシシは断末魔をあげて死亡した。

「うぉぉぉぉぉ!!お見事!!天晴れ!!そなたこそ真の三國無双よ!!」

タカシはメガイノシシを始末したシェリーを盛大に褒め称えた。

「えへへ……照れる」

タカシに褒められたシェリーは赤面。そしてその後2人はイチャイチャしながら足を進めた。すると途中で全長20mはありそうな巨大なカマキリの様な生物に遭遇した。

「な、何だコイツは!?」

「コイツは"デスサイズカマキリ"!!さっきのメガイノシシ同様、人を躊躇なく襲う非常に危険なモンスターだよ!!」

「マジか!!」

2人がそんな会話をしていた最中に、デスサイズカマキリは「へへへ!殺してやるぜぇ!」と言わんばかりの顔を浮かべつつ巨大な鎌を2人に向かって振り落としてきた。

「ほっ」

「よっと」

2人は攻撃を華麗に回避した。

「シェリー!コイツは俺がやる!」

「分かった!」

シェリーがタカシに返事を返した直後に、タカシはデスサイズカマキリに向かってダッシュしていった。

「うぉら!!!」

タカシはデスサイズカマキリの左脚に右ローキックを放った。

ベキィ!!

「ハウッ!!」

ローキックを喰らったデスサイズカマキリはバランスを崩し、地面に仰向けに倒れた。

「うおおおお!!!!ファイア!!!!」

タカシは倒れているデスサイズカマキリに向かって右手を向けて、魔法"ファイア"を発動した。するとタカシの手の平から炎がボワッと飛び出た。

ボヒュッ

「無念!!!」

ファイアを喰らったデスサイズカマキリは断末魔をあげて焼失した。そしてここでタカシのレベルがアップ。

タカシ/Lv300

職業:魔法剣士

HP:30700
MP:25000
攻撃力:31000
防御力:29000
魔力:21000
素早さ:29000
知力:32000
器用さ:200000
運:27000

「また強くなっちまった……」

静かにそう呟いたタカシ。すると直後に彼の元にシェリーが駆け寄ってきて抱き付いた。

「お疲れタカシ」

「うっす」

「タカシ、いきなりだけどスケベしよ♥️」

「うっす」

2人はその場でスケベを開始した。そしてそれから数十分が経った頃……。


「───着いた……アへアへダンジョン」

「ここがアへアへダンジョンか……」

アへアへダンジョンの入口前に着い2人。入口付近からは非常に不気味な雰囲気が漂っていた。恐らく中には先程遭遇したモンスターよりも凶悪なモンスターがウヨウヨいることであろう。できることであれば避けたい場所。しかしアグネスタウンに行くにはここを抜けなければならないのだ。

「タカシ、準備はいい?」

「うっす」

「じゃあ入ろっか」

「あい」

2人は若干神経をピリつかせた状態で、アへアへダンジョンの中へと入っていった。

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