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第3章の第70話 女性用避妊薬ピル コンドーム エンドルフィン



【『保護者は厳重注意』Parents Strongly Cautioned-13(ぺーレンツ ストーリーング カーシェンドーサーティン)通称PG-13】
【――初めに、ご自身の年齢が13歳未満の小学生以下の人達は、このまま、次の作品へジャンプしてください】
【13禁です】
【なお、対象年齢が13歳以上で、中学生以上の人達は、ご自身の判断で、自己責任のもと、閲覧しても差し支えありません】
【言葉が飛び交うだけなので……】
【当然、無料閲覧可能です】
【双方間で起こる問題として、原作者である私本人は、一切の責任を負いませんので】
【悪しからず……】
【この愚者の開拓記という作品は、未来に遺せるものとして、そう、私1人の、1個人の趣味の範囲で執筆しているものです】
【――それでは、本編へどうぞ――】


クリスティ(あたし)は、当時の体験談を語ったわ。みんなの反応は。
「……」
「……」
「……」
スバル君が、ミノルさんが、アヤネさんが、ドン引きものだった……。
「……」
「……」
でも、パパと姉さんは、何やら難しい顔をしていて……。
その時、バンッとテーブルが強く叩かれた。
「「「「「!!!」」」」」
一斉に振り向くあたし達。
その音の発生源は、ルビーアラお姉さんがテーブルを叩いた音だったわ。
「何でその時に、女性用避妊薬(ピル)を飲むのよッ!!!」
「……ッ」
それは思っていた反応と違っていたものだったの。
(何で……!? ねえ何で、姉さんたちは、あくまでスプリング側を庇うの!? ……ねえ、何で!?)
言葉を失い、立ち尽くすあたし。
「……」
あたしはショックを受けていた。その顔を下げて。
次いで、姉さんは椅子から立ち上がり、ビシッとあたしを指差して、こう怒鳴りつけるの。

「妊娠して、子供を埋めば良かったんじゃないの!!! 大学生でも、お母さんになった人は、いるでしょ!!!」

この食事処で、姉さんの怒鳴り声が響き渡り、場に静けさが漂う……。
「……ッ」
(何で、姉さんはあっち側に付くの……!? こんなに話しているのに……ッ!?)
思わず、あたしは、悲しい顔になっちゃう……。
「……」
俯き、落ち込む加減のあたし。
「……」
立ったまま睨みつける姉さん。
「……」
そして、今も頑なに睨みつけてくるパパ。
「……」
「……」
「……」
そして、僕達3人は、この場で黙って見詰めつつ、その真偽を考える。
「……」
あたしの話は、どんなに話しても無駄だったわ……。
「……ッ」
「……」
そして、小さく頷き得えた父ダイアンが、こう語り出す。
「……そうだな……!」
顔を上げるあたし。
語り継ぐ言葉は。
「……ルビーアラ姉さんの言う通り、既成事実があれば……、もっと事件は早くに終わっていた」
「……」
頷き得るルビーアラ姉さん。
ショックを受けるあたし。
「……」
「孫の顔があれば、何かがどこかで変わっていたのかもしれない……。そうなれば、お前も、こんな人生は歩まなかっただろう?」
「……」
「お前の人生は、その時、逸脱していたんだ……! せっかくのチャンスを棒に振ってな……!」
(……何も知らずに……)
あの当時を知らないこの人たちに、どう何を言い繕うえばいいの。
歯がゆい思いのあたしは、そりゃあ悔しくて、どんなに便宜を上手く取り図っても無駄だろうと、強く強く拳を握りしめる。
ギュッ……
と悔しい……。
「……」
「……」
あくまでこの2人は、自分たちの視点に立って、物事を述べるだけ。
こっちの事情なんてお構いなし、あたしがそこで、いったいどんな目に会っていたのか、裏でどんな動きをしていたのか、そんな事は一切関係ないから……ッ。
(あたしが裏でどんなに……どんな目に会い、助けようとしていたのか知らずに……)
押し寄せるは後悔の連鎖だ。嵐だ未練だ。
「聞けば、病院長との立ち合いの元、婚約中の一学生が共同で緊急救命手術に踏み切った話だ」
「……」
そう告げるパパに。
打ち震えるあたしの手。
「確かに……」
これには見聞きしていた、ミノルさんも小さく頷き得る。
それは今語った話であり、父ダイアン、長女ルビーアラさんの説明としても、得心が行くところだ。
双方間の話の筋において、合理性がある。
だが、問題はこの後だ。
「その患者さんは救われ、病院側に訴えたそうだ! ……ここまでの筋書きは、私たちの立場からしても、双方において、立証性がある! 事実だ!!」
「……」
あくまでパパたちは、スプリング側を庇う。それを信じて押してしまう。騙されているのに……ッ。
「何で切った!!!」
ドンッ
と私はテーブルを強く叩いた。それは威嚇と威圧をもっての対話だった。
それに対してあたしは。
「そ、それは……! あの場に、あたし達4人しかいなかったから……!」
あたしは真実を語る。
でも――
「――なら、その3人と3体のアンドロイドを用いれば、済む話だろ!!! お前が出る必要はない!!!」
ド――ン
あたしは盲点に気づかされた。
それは妥当な意見だったわ。
こうなる未来を、無事回避できるほどの。
「そんな事にも気づかないのか!?」
「言われてみれば……」
「確かにそうね……」
父ダイアンが、真っ当な意見を告げ。
ミノルさんが、アヤネさんが、そのもしかしたら有り得たのかもしれない、無事に済む正論に気づき、小さく頷いていく。
「……ッ」
(ちょっとそんな、待ってよ……!? あたしの味方が減っていく……また……!? あの時みたいに……!?)

【――あたしの脳裏に過るは、仕掛け人が用意した闇子・呼子・かけ子と呼ばれる人たちが、誤った情報操作を取り次いで回って】
【あたしの印象が、悪くなっていたものだった】
【国家権力だった。職権乱用だったわ】
【多くの人達が、そうやって騙されていたのだ】
【だが、その中には事実も含まれていて、言葉巧みな話術によって、調整調整ツギハギされたものが、アメリカ全土に広がっていたのだ】
【あたしの印象は、すこぶる悪い……】
【そして、その中で、協力者には、口止め料が支払われていて】
【理想の虚実に、沿う形となっていたの】

「あぁ……」

【心そこから嘆いてしまう】
【まただわ。ここでも、何を言っても無駄】
【誰も取り合ってくれない……】
【それはそうよね?】
【一個人の意見よりも、学校側や、国の公共施設や、国家権力の力が及べば、誰もが恐くなって、そちらの方を取るもの】

「……」

【あたしの希望の糸は、絶たれていたの……】
【及ぶべきもない、権力(ちから)によって……】

「……」

【そして、その様子を、スバル(僕)見ていたんだ】
【何だかその背中は、傷ついて、傷つくまくって、それでも前に向かって頑張っても】
【どうにもならないという、人の背中に思えたんだ……】

「……」
「……」

【何か? 何か? 何か手はないだろうか?】
【このままじゃ、クリスティさんが可哀想すぎる……】
【何かないか? クリスティさんを救える手は……?】

「このままじゃクリスティさんが……」
「……」
僕はクリスティさんを見て。
(可哀想すぎるよ……ッ)


【その姿がとても、惨めに思えたんだ……】
【――だが、そんな事はお構いなしに、無情にも、非情にも、厳しい父親の意見が、罵声が飛ぶ】

「その気になれば、全員人型アンドロイドでもいいだろ!?」
「あたし達医師をバカにしてるの!!?」
(ふざけないでよ!!!)
あたしは、口に出さずとも、そう胸中でも、啖呵を切ったわ。
生身のある医師のプライドとして、それは許せない。
でも、そこへ畳み掛けるように、今度は、ルビーアラ姉さんが。
「そのせいであんた、薬漬けになって、子供も妊娠できない体じゃないのッ!?」
「ッ、そんな事言わないでよォ姉さんッッ!!?」
(子供ができないだなんて、そんな夢も希望もない事を言わないでッ!!?)
あたしは心中辛く、とても惨めに思えたわ……。
それでも、心が、どんなに傷つこうとも、叱責が飛ぶの。
そう、それ等はすべて、過去のあたしが侵した過ち。
罪と罰となって、襲ってくるの。
「あたしは知ってるのよクリスティ!! あんたが今まで行ってきた黒歴史をねッ!!」
「えっ……!?」
まさか……。
「写真もあるわよ!!」
バンッ
とその証拠の写真を、テーブルの上に突き出すルビーアラ姉さん。
それは『うら若き乙女クリスティの凄い写真』だった。
子供には絶対に見せられない。……黒塗りと化す。
「こんなケバイ衣装を着て、見えそうで見えないキラキラの宝石(ジュエリー)でギリギリ隠して、あんた恥ずかしくないの!!!」
「ヒャア~~!!!」
もう大赤面、大絶叫。もう恥ずかしくて死にそう。
まさか、そんなものまで持ち出すなんてッッ。
それはあたしの黒歴史。
お願いだから、もう誰も見ないで~~。
「うわっ……」
「これは……」
「えっ? これ何……?」

「「「「「子供は見るなァ(見ちゃダメ――ッ)!!!」」」」」

「!?!?!?」
僕はなぜかわからないほど、大人たちに怒られた……何で!?
それは、まだ子供が見るのは早い、大人の世界だった。
「……もう最悪……!!」
これにはあたしも頭を抱え、もう思い切り凹む……。
(まさか、写真まで持ち出すなんて……。いったい、誰が、いつ、撮ったのよぉ~……!?)
湧き上がるは疑問。いったい誰が犯人なのか、誰が裏切り者なのか。
だが、そんな事は一切関係なく、ルビーアラ姉さんが追い打ちをかけてくる。
「何が黄金の鱗粉に、胸元にラメよ!!
聞いたわよぉ!! あんた!! ピ――ッ!! ピ――ッ!! ピ――ッ!! してたって事!!
バカの極みか!!!
あんた歳いくつよ!! 今年で27でしょうが!!」
「ヒャアアアアア!!!?」
今、この場でそんな事言わないで~~。もうそんなの暴露された日には、もう表通りを歩けない……ッ。
中傷被害のいい的よォ。
「それに!!」
「!?」
「いったい何人の男とやってるのよ!!! もうあんた終わってんのよ!!! あんた自身、薬漬けで、女性避妊薬(ピル)で妊娠できない体じゃないの!!!」
「ッッ……子供の前で言うものじゃないでしょ!!!」
これにはあたしも猛反論す。名誉棄損よ、姉さん。訴えるわよッ。
それも二度も。
「「学生まで手を出すお前が言えるかァアアアアアッ!!!」」
パパも一緒に加わって、パワーアップ。
もう最悪……ッ。
「いつの話よ!!」
もう涙目よ。
「おっお前!! 高校で既にやってるだろ!!!」
「社会人になってからも、高校生を落としてるでしょうが!!!」
「……ッ」
ヒドイ……酷過ぎるわ……。
寄ってたかって、こんないたいけな娘(こ)を責めるだなんて……ッ。

――とそこへ。
「――女性用避妊薬(ピル)……?」
それは、あどけない少年の一言だったわ。そう、声の主はスバル君のもの。
「!」
「「!」」
「「!」」
クリスティ(あたし)が、父ダイアンが長女ルビーアラ姉さんが、恵ミノルさんが恵アヤネさんが、その声に反応を示し、振り返っていく。

【――それが転機だった】
【やっちまった感を覚える大人(あたし達)……】
「「「「「……」」」」」
【それは、まだあどけない小学生が知ってはいけない単語(NGワード)】
【知っていいのは、中学生に上がってからだ】
【スバルを初め、アユミちゃんもクコンちゃんも、まだ心と体ができあがっていない……】
【未成熟だ】
【……だが……現在の地球人類の人口比を顧みれば、その性事情は、切っても切れないところがある】
【地球人類存続のためにも、必要な事である為、一般理解して留める必要があるだろう――】

「あなた」
「う~ん……」
(判断が難しいところだ……。
あと1年も待てば、中学生に上がり、
学校の性教育授業を通して、一般理解として得られるが……。
まだまだ子供じゃないか……これは……どっちだ!?)
妻アヤネさんが、夫ミノルにそう尋ねてきた。
これには私も考えさせられるところだ。
元ホテルのオーナーであり、恵ケイを娘に持っていたお父さんを推しても、この性事情の問題の総合判断は、厳しく難しい。
これはいったい……どっちなんだ!?
「……」
「……」
それは父ダイアン、長女ルビーアラを推しても同じで、
「……」
この場にスバル(子供)がいる事で、一種の緩衝材の役割を果たしていた。
心に迷いが生じ始めていた。
(クソッ、恥ずかしい娘を持って……ギリリッ)
(何でこの場に子供がいるのよッ……!? あいつったら、こんな子まで毒そうとしてるんじゃないでしょうね!? 恥ずかしいったらありゃしないわ!! チィ)
苦ゆくも歯がゆい思いの父親に長女。
とそこへ、何も知らない無垢な少年が。
「……ねえ、ピルって何!?」
と告げてきたがために。
「えっ!? えーと……」
これに迷うはクリスティ(あたし)だった。
スバル君としては、気兼ねなく話せる相手が、あたしだったからでしょうけど……。
(こんなのどうすればいいのよぉ~~!?)
あたしは心の中で悲鳴を上げる。
「ムゥ~……」
ダメか……。
「……」
「……」
これには、クリスティさんも、ものすっっっごい対応に苦慮していた。
(何であたしが……!? 子供にこれ教えていいの……!?)
「……」
(う~ん……気になるなぁ……。……クリスティさんがダメなら……)
「!」
僕は恵さんのお母さんに振り向いて、こう訪ねたんだ。
「恵さんのお母さん! ……ピルって何!?」
「えっ!? えーと……お父さん?」
「私か!? えーとそうだな……ピルというのは、女性が服用するもので、男性が服用するものは、コンドームというんだよ」
「コンドーム……?」
首を傾げる僕。
でもみんなは。
「「「「おバカ――ッ!!!」」」」
「ッ~~!!」
と恵さんのお父さんを怒鳴りつけたんだ。
あれ、なんで。……そんな大人たちの心情は。
(もうっ何で、子供に何てことを教えるのよ!!!)
(すっ済まん!!)
(あんたなあ、済まんじゃ済まされんぞ!!)
(あんないたいけな少年まで毒そうとするなんてクリスティ)
(うっ……みんなの視線が痛いわ……!!)
(うわぁ……どうしよう!!)
まるで蛇に睨まれたカエルのようだった。
蛇はアヤネさん、ダイアン、ルビーアラ。
カエルは、ミノル、クリスティさんという妙な様相と化していた。
これには、しまった感を覚えるミノルさんも、頭を抱え込んでしまう。
でも、何も知らない少年は。
「へぇ~……。女性用はピルで、男性用はコンドームっていうんだ。ふ~ん……」
みんなはタジタジだ。
(あれ? 何のために使うんだろう……?)
僕は気になってしまう。
(あっそうだ! アユミちゃんならひょっとして……!?)
そうだ。彼女なら何か知ってるかもしれない。
僕は声を上げて、アユミちゃんにそう尋ねるんだ。
「アユミちゃーん!!!」
「なーに!? スバルくーん!!!」
「ピルとコンドームってなーに!!?」
「「「「「ゲッ!?」」」」」
叫び声を上げるスバル君に、
問い返すアユミちゃん。
これには周りにいた人達(大人達)も、ビックリ仰天劇だ。


☆彡
――とここでアユミちゃんサイド。
「ピル? コンドーム……?」
「「……」」
少女がその名を呟き。
その名を知っているお姉さま方は、内心慌てていたわ。
3女も4女も危うい立場にあった。
(まさか……こんな事が……ッ!?)
(こんなの……まだ幼いこの子達の前で聞かせられないわ……ッ!?)
あたし達は、もう条件反射で、子供達を守ろうとする。
でも、何も知らないこの娘(こ)は……。
「……ねえ、シャルロットさん、知ってる?」
「知らないけど……この人達は知ってそうね?」
「「!?」」
「ちょっと待って……」
心が読めるシャルロットさん。
その能力を使って、お二方の心を読む……と段々とその顔を赤らめてくる。
「……マジ!?」
「「?」」
「?」
「ハァ……これ、子供の性教育現場で、大荒れじゃないの……! 習うのは中学生以上からよ……!」
あたしは、ハァ……と溜息をついちゃう。
もう、頭を抱えて、しまった感がある……。
アユミ(あたし)はそれを見てて、「なに?」と呟き。
目の前にいるシャルロットさんは、「う~ん……う~ん……」と思い悩んでいるようだったわ。
これにはシャルロット(あたし)としても、真剣に考えさせるほどで、判断に迷うところだわ。
この時ばかりは、アユミちゃんの事を構う余裕がない。
あたしは真剣に考える。

【――あたし達、アクアリウス星人は、人の心が読めるので、当然その人のイメージまで入ってきた】
【それこそ、モゴモゴ……と】
【あれは、凄いわ……!!】
「?」
「……?」
「……?」
【実は、この目の前にいるこの人……。攻めるタイプかも知れないわ……】
【人は見かけによらないわね……】
アユミ(あたし)の目の前で、シャルロットさんは相当、頭を痛めていた。……いったい何事……?
「えーと……シャルロットさん……?」
心配したあたしが、その手を伸ばすと。
「う~ん……う~ん……」
とシャルロットさんは呻きながら、言い淀んでしまう……。……相当、お困りのようだ。
【これは真剣に考えなければならないわね、重要案件じゃないの!?】
【この時ばかりは、あたしも、アユミちゃん1人に構ってる余裕はなかった】
【あたしは開拓者(プロトニア)として、1人の女として】
【地球人とアンドロメダ星人の架け橋として】
【双方の中立の立場をもって、真剣に考える――】

「――今の地球人類の人口は4500人越え……!
来年までには、病気、怪我、感染症、ウィルスや細菌などの合併症や度重なる問題が起こり得るから、その損失はかなり大きいはず……」
「……はぁ!?」
「つまり、来年度の人口比は、子供もそうそうでき難いため、むしろ弱っていく立場……。
死亡者数が出る場合(ケース)も……!
……」
「シャル……」
心配になって、おもむろにその手を伸ばすアユミ(あたし)。
「これは……むしろ悪循環ね!」
アユミ(あたし)はこの人に声を掛けようとしたけど、完全にこの人はスイッチが入っていたの。
それこそ、自分の世界に入っちゃってる~~ッ。
「今のうちに、対応策を考えていかないと……!!
うん? 待てよ……?
この機会に正しい認識・知識を修めたほうがいいんじゃ……!? う~ん……」
「しゃ……シャルロットさん……?」
あたしは、シャルロットさんに声を投げかけるが……。
ダメだ、完全に自己の世界に入ってる……ッ。
シャルロットさんは、腕組しながら、こう語るのだった。
「女性用避妊薬『ピル』と男性用避妊薬『コンドーム』は、原則、禁止級薬剤に指定した方が、人口比を考えれば、得策なんじゃ……!? いや、待てよ……!?」
「え?」
「「え?」」
「「!?」」
アユミちゃんが、3女が、4女が、ルビーアラさんの子供達が反応をした。
「うん……! アユミちゃん、ちょっとついてきて!」
「え? え?」
何か考えがあるシャルロットさん。
席を立ったあたしは、シャルロットさんの後姿についていく。
(元から、スバル君が訪ねたかったのは……この子!)
あたしは、自分の後ろにいるアユミちゃんに流し目を送る。
(ここに、あたしの意見を交えれば……!!)

【それは、もしかしたら……だった】
【――が、それを客観的に見れば、爆弾投下に他ならない】
【それは、自己をもって、知り得ていた――】

(きっと大荒れになるでしょうね……。けど……! おそらく、これが一番の正解への近道……!」
「???」

【あたしは場が大荒れになることを覚悟していた】
【けど……先々を見据えて、来年、再来年、10年後と考えれば、今のうちにやった方が被害が少ないのだ】
【被害が拡大する前に、未然に手を打っておく必要があったの――】

その頃あたしは、シャルロットさんの背中についていくばかりで、いったい何が起こっているのか、皆目見当もつかなかったの。
ややあって、みんなと合流したの――


☆彡
「――ちょっと聞いて! みんな!」
「君は……?」
「あなた、スピーチの場でも見たわね……?」
シャルロットさんのその言葉に。
相槌を打つは、ダイアンさんにルビーアラさん。
ここでシャルロットさんは、簡単な自己紹介を行う。
「初めまして、あたしはアクアリウス星ファミリアのプロトニア! 名をシャルロットと言います!」
「ファミリア……?」
「プロトニア……?」
コクリ
「……」
とあたしは頷き得る。そして、忌憚のない、自分の意見を述べる。
「今皆さんの話を聞いて、あたしの中でこう結論づけました! あたしが思うに、ピルとコンドームの避妊薬は、禁止級の薬剤にとりあえず指定させていただきます!」
「「「「「はあ!?」」」」」
結論から述べるシャルロットさん。
これには大人を初め、子供達も驚いていた。
自信満々のシャルロットさん。それだけの自信がおありだ。
「スバル君に! アユミちゃん!」
「はい」
「はい」
「2人がもしも付き合って子供が欲しいと仮定しましょう?」
「「え?」」
僕たちは、あたし達は、声が同時にハモる。
呟くはあたし。
「何言って……」
それは顔を赤らめ、隣にいるスバル君の顔を見て、思わず赤面しちゃう。
(やだ、意識しちゃってる~~!?)
顔を赤らめて、スバル君から視線を外すあたし。
あたし達は、僕たちは、そう思わず、膠着(こうちゃく)しちゃうんだ。
でも、そんな事はお構いなしにシャルロット(お姉さん)が。
「もし、その薬を服用したら……どうなると思う?」
「……え?」
「どーゆうこと?」
「女性用避妊薬『ピル』と男性用避妊薬『コンドーム』というのは、そうした子供ができる行為をしても、避妊……つまり子供をできなくさせるものなの!」
「「……えっ!?」」
これにはあたし達、僕たち、驚き得る。同時に声がハモる。
無理もない、今初めて知ったのだから、そんな薬があること事態知りもしなかった……。
「アユミちゃんとスバル君が知らないのも無理はないわ!
だって、ピルとコンドームの避妊薬は、道徳的に、倫理的に、子供たち性教育の現場において、中学生以上から習うもの!」
「え?」
「へ?」
シャルロットさんの説明を聞いて、呆けてしまうアユミちゃんにスバル君。
子供たちが知らないのも、無理はないわね。
あたしは、フゥ……と。
「小学生が知るはずもないのよ!
少子高齢化のこの現代社会、周りが下手に騒ぎ立てれば、それは返って抑制に繋がってしまう……。
今よりもさらに、先細くなるでしょうしね……」
「……」
「……」

【――そう、自ら子供を産みたいとする男女の付き合いが、今よりも疎遠になっていく……】
【異性の付き合いよりも、仕事を選ぶようになる】
【行きつく先は、男女の付き合い数が減り、子供の出生数が減るばかりだ……】
【それでは国としても、いつかは機能しなくなり、危機感を募らせる……】
【法整備が必要なのだ】
【安心安全な社会活動を実現するために】
【そうならないために社会は、小学生のうちには、その性教育は学ばせず】
【中学生に上がってから、心と体ができつつあるので、その性教育の義務教育化を推進しているのだ――】

「――目的は、安易に性行為をさせない事! 言ってしまえば、中学生から赤ちゃんを授かる事だってできるのよ!」

「「……」」
「でも、世間体的に考えてみれば、おかしいでしょ!?
中学生から赤ちゃんをもって、お母さんになったと想像してみて。
……アユミちゃん、どう思う?」
「えーと……ちょっとおかしいかな……」
「……何でかな?」
「何でって……。そんなに早く子供ができても、とても養えないもの!! まだ学生だろうし……」
「そうね……! 正解よ!
中学生でお母さんになったら、周りの目はどうしても気になるところよね……?
その人の目に映るのは、非難の目と、その人を面白がって笑う声。
きっと精神的に病んでいくでしょうね……。
でも、赤ちゃんの世話はしないといけない……! 責任も持たないといけない……!
でも、そのお金は、どこから降りるのかしら?
まだ、2人とも学生なのに……? その責任の負い方、取り方としては……?」
「「……」」
「スバル君、仮に君が旦那さんで、中卒で、働きに出ないといけないわよね……?
学歴的に、どこの会社が君を雇ってくれるのかしら……ねえ?」
「あ……」
「これだけは言えるわ……将来的に低賃金だと……!」
「……ッ」
「学歴は、中卒じゃあ話にならないのよ! 何か特別な技能を有している人ならば、話は別だけどね……!」
「……」
「……」
僕が、アユミちゃんが、その話を認める。
シャルロットさんの話は続く。
厳しくも、現実の話として、こう公言する。
「中卒のスバル君が働きに出てて、その赤ちゃんの世話をするのは、アユミちゃん」
「……」
「……」
僕たちは、あたし達は、その話を真剣に聞く。
「初めに断っておくけど、産まれてきた赤ちゃんには、何ら非はないわ。
非があるのは、あなた達!!」
「……」
「……」
「軽率な判断で、やってはいけないのよ! 『セッ――』はね!」
ピ――ッ
とそこだけは印字が伏せられる。
「そして大抵の場合、興味本位で仕掛けてくるのは、だいたいは女性から」
「え?」
あたし……と指さした
これにはスバル君も驚き見ていた。
そして、これにはシャルロットさんも頷き得る、コクリと。
「あたしが見ている限り、アユミちゃんからというケースが起こり得る……!
ただし!
世間一般的には、男性側から、
女の子のお尻や胸などを触ってくる痴漢行為する人が後を絶たない。
……気になるあの子のスカートの中のパンツを覗き見たいとかね……?
また、道徳的に倫理的観点を持ち出せば、
安易に人をそそのかし、その恋愛関係に溝を作りたがるような人もいる!
例えば、愉快犯とかね!
だいたい、その人達の口ぶりは、
オイオイ、まず、お互いの体の相性を確かめないといけないだろ?
そうだな……この辺にラブホテルはないかな……?
試しに連れ込んではどうだ? ……と」
「……」
「……」
それはまるで、見知っているかのような口ぶりだった。
シャルロットさんは、続けてこう話す。

「だいたいその人達は、愉快犯で、盗撮目的でどこかに何かを仕込む者よ? 絶対に関わるべき人たちじゃないわね……!!」

「――!」
そのシャルロットさんの話を聞き、記憶の奥底に封じられたあれを思い出す。
それは、どこかの誰かの話を聞いて、知り得た出来事。
ある種の秘め事だったわ。
「また、周りに言いふらすような悪い人もいて。
実際、2人は付き合ってもいないのに、あの2人は裏で付き合ってるんだぞ……と。
とんでもなく嫌になるくらい、周りに言いふらして、友愛関係に溝を作りたがる人もいる!!
そうやって、疎遠になり、別れたカップルの数は、いざ知らないわ……!!
本人はくっ付けようと、恋のキューピットにでもなろうとしたんだけど……。
結果的に見れば、逆効果になるケースの割合が大きい。
それが事実よ!!
はぁ……。……実際そうやって、学校や会社なんかでも、そーゆう人達は、1人か2人ぐらいはいるはずよ?
だから知っていても、見て見ぬフリをして、陰ながら見守るのが、賢い人なのよ。
そうやって、仲を取り持ちつつ、情に厚い人もいるわ。
逆に、疎遠になって、喧嘩別れしたら……、どうやっても、責任なんて持てないからね……。
1番やっちゃいけないパターンよ!!」
「……」
「……」
いったい誰の事なのだろうか?
そして、シャルロットさんは、そうした現場経験を、知っている人なのかもしれない……。
成功事例と失敗事例の両方の側面を。

【――僕たち、あたし達はこう思う】
「……」
「……」
【きっと自分たちのために、シャルロットさんは悪者になって、周りのみんなに釘をさしておこうとしているんだな(だわ)……と】
【ただしそれは、周りの人の見方と捉えれば、印象は悪くもなるもので】
【シャルロットさん自身……周りからの視線を浴びつつ、なおも話を続ける】
【それはカッコよくも勇ましい、ある種の線引きに思えたんだ――】

「――人が、人を好きになるきっかけはね。
だいたいが一緒にいる時間が長かったり、何度も会っていたりしていると、脳内麻薬が分泌されるのよ!
これを『エンドルフィン』というの!」
「エンドル……」
「フィン……?」
「「……」」
僕たちは、あたし達は、お互いの顔を見合わせた。
「これは男性よりも、女性の方が強い傾向にあるわね。脳が恋に落ちた……と勝手に錯覚するの。
まず、男性側から、好きになっちゃうきっかけはね。
1つ、自分がやったことを喜んでくれた。
2つ、嫉妬心を覚えた。
3つ、彼女と好きなものが似ている。
だいたいがこの3つね!
次に、女性側から、好きになっちゃうきっかけはね。
1つ、自分に関心があるかも……と思ちゃった。
2つ、一緒に食事して美味しかったね……と言われた。
3つ、母性本能をくすぐられた。
おおよそこの3つね!
特に、女性側から男性を好きになっちゃうのは、
護りたいという感情と。
ありがとうという感情よ。
後は、君と一緒にいたい……とかね?」
「……」
「……」

【――それは見事なまでに当てハマっていた】
【僕がアユミちゃんの顔を覗き込むと】
「……」
「………………」
【アユミちゃんはまっすぐ目線を向けたまま、俯きつつ、頬を紅潮させたんだ】
【ほんのりと紅潮していて、前髪が垂れかかって、指をもじもじしている】
【それに、いじらしくも可愛くも思えたんだ】
【僕はそれを見て、ただただ驚いていた】

「……自覚は……あるようね?」
「……」
「……」
「アユミちゃんの服のセンスは、自分の趣味というよりも、スバル君が好きな色じゃないの?」
「!」
「あっ……!」
「あと、髪型……とかね!?」
「……」
「……」

【――当たりかもしれない……。僕はただただ驚いて、気づけばアユミちゃんの顔を覗き込んでいたんだ】
【昔、そう言えば、何かを言ったのかもしれない】
【そう、アユミちゃんは俯き加減で、顔を赤らめていたんだ……】

「……まぁ、これが『脳の錯覚現象』ね!」
そう、エンドルフィン。
「え?」
「ッ」
呆ける僕に。
ショックを受けるアユミちゃん。
「『エンドルフィン』は報酬系の脳内物質の1つで、多幸感をもたらすと言われているのよ。
だから、多くの女性は、そうだと誤認してしまう。
だから――……」
チラッ
とあたしはアユミちゃんを顔を見て、こう呟くの。
「アユミちゃんのその感情は、恋愛じゃなく、『友愛』の方が正しいわ」
「……」
「……」

【――現実を突きつける】
【途端に、高まっていた高揚感も白けてしまう……】

「……」
あたしは呼気を吐き、姿勢を正して、話を続ける。

【――こんな方法で、2人の仲をくっ付けたり、引き裂いたりはしない】
【あたしは大人として、論じて話す――】

「――例えば、スバル君から、アユミちゃんに対して、甘い言葉を吐けば、
アユミちゃんとしては、
やっぱりかも~! と思って簡単にOKしてしまう場合もある。
最初はボディタッチから始まり、徐々に情熱的に攻めてしまうケースもあり得る……!!」
あたしは、そう苦言を零す。
あたしの話を聞いてて、顔を赤らめてしまうアユミちゃん。
「相手のアユミちゃんが、そんな事態になっても、嫌なそぶりすら1つ見せず、
スバル君としては、これはやってもいいんだと……勝手に脳が錯覚、誤認してしまう」
その話を聞いてて、その話に関心を持ってしまうスバル君。
「言ってしまえば、『誤認』よ! 結果、最後の一線を越えてしまう……。
……そうなれば、もうアウト!!
引き返せないところまできてる……!!
アユミちゃん……嫌なら、嫌と抵抗しなさい! 女性側からね!!」
「……」
スバル君。火がついた異性交配を止められるかどうか、また別だけど……、君は、最終確認をしなさい!!」
「……」
頬を緩ませて、俯き加減のアユミちゃんは、僕の顔を覗き込んできて。
僕はアユミちゃんのその顔を見て、気恥ずかしさで、ポリポリとかいてしまう。
2人とも顔真っ赤で、顔なんて合わせ辛かった。
「……」
「……」

【――早い話が、2人は意中の中だったわ】
【まぁ、愛の告白は、まだ当分先の話になるでしょうけど……】
「……」
「……」
【あたしは、その2人の仲のいい様子を見やりつつ、「ハァ……」と呼気を吐いてから】
【いよいよ、本題を切り出すの――】
(ホントにごめんね……2人とも……)
【あたしは心の中で、この2人に謝るのだった……】


☆彡
「――いい話はここまで!」
パンパン
とあたしは両手掌を叩いて、みんなの注目の視点を集める。
「!」
「!」
「現実論では、そうはいかない!!」
あたしはキツイ眼で、スバル君を見据えて、こう述べる。
「男の子はね。やるだけだからわからないのよッ!! そりゃーやっている最中は気持ちいいだろうけどさ! 問題は、その先なんだから!!」
「!」
「!」
「男性も女性も、周りからの視線を受けるけど……。途端に、責任逃れで軽薄になるケースもあり得る……! とんだクソ野郎の男がいてねッ!!」
「!」
「!」
「子を宿しているのは、いつも女性なのよ!! 妊婦なのよ!! 好きだった人の子を、簡単に殺せると思う!?」
「あっ……」
「……」
僕は赤い顔で、それに気づいて。
あたしは赤い顔で、俯いてしまう。
「殺せないのよ……ッ!!! 60%以上の子がね……例え、中学生でも……!!」
「……」
「……」
「身籠ったお母さんは、周りからの奇異の視線を受けるばかりか、家族内で、いい加減にしてと、叱責を受けるばかりなのよッ!!
責任なんて、とても負えないんだから!!!
……示談金として、責任を取って、向こうの親から届くぐらいよ……!」
もう泣きたそうな顔のシャルロットさん。
でも、苦言を続ける。
「……」
「……」
「それでも中々殺せない、降ろせない……!
それもそのはず、そのピルを服用して、気持ち悪さを装って、お手洗いに駆け込み、吐いてるからよ……その薬物を……ッ!!」
「……」
「……」
「大丈夫、あたしが護るから……!
……それがお母さんたちの決心よ!
でも、度重なって襲うのは、周りへの無理解の難題さ! とても有り得ないぐらいにね……!
長い……ひたすら長い……根気勝負なのよ!
長期決戦にもつれこむの……!
そして!
……いつかはこう思ってしまう……。
自分が間違っていたかも……選択を……ッ。でもううん、もう今更引き返せない……ッ。
その覚悟を決めても、揺らいでしまう!!」
「……」
「……」
「――そして、それをいざ出産するとき、猛烈に襲うのは、産みの苦しみ……!!
お母さんとなった後も、周りからの奇異の視線にさらされるのよ!
そのお母さんと赤ちゃんにね!!」
「……ッ」
「……」
「中学生ぐらいのお母さんが、都心で歩けば奇異の視線にさらされる……!
だから、周りの友人が、その子を助けないといけない!!
お母さんとその赤ちゃんを!!
……そして、その敵意を向けるのは、責任逃れしたあいつ……!!
そう、子種だけ宿させた男よ!!
まぁ、バレてしまった以上は、退学は確定でしょうけどねッ!!!
……男の子……いいえ、男性としても、このままじゃマズいと思い、彼女宅に行き、謝り、許しを請う。
ここで2通りのパターンに分かれる!!
このまま、縁を断つか!?
それとも、復縁をするか!?
……それを決めるのは、いつも女性(あなた)達!!
軽薄な男にできることは、謝罪と誠意でしかないわ!!」
「……」
「……!」
あたしの見ている前で、シャルロットさんは、あ~これはダメだと言わんばかりに、手を水平にした。
もうお手上げである。
「……」
「……」
そんなシャルロットさんを見て、不思議とあたしと目線が合い、こう述べる。
「――」
「――」
以心伝心をするあたし達。
「アユミちゃんは、そんな男なら……どうする!?」
「う~ん……?」
「……」
僕は気になり、アユミちゃんの顔を覗き込んでいた。
アユミちゃんは、「フッ」と笑みを浮かべ。とんでもない仕返しを述べる。
「周りの女の子友達に言いふらしますね! あいつは軽薄で、付き合うべきじゃない! ……ってね!」

【――僕はその言葉を聞き、戦慄を覚えた――】

「一生、許さないんだから~~ァ!! 慰謝料とその子の学費を取り押さえます!! 法律弁護士と警察にも言ってね!」
これには僕も、ガクガク、ブルブルと震え出した。
そんなアユミちゃんは、僕に振り向き。
「ねぇ~スバル君ー?」
ニコニコ
と天使の笑顔を浮かべるアユミちゃん。
これには僕も。
「ハイ……そうデスね……(棒読み)」
もうロボットのように、棒読みでそれを述べるだけだった。
恐い、ひたすらアユミちゃんが恐い……。

【――世の中の男性は、結局は女性に勝てないようにできている……】
【それが法律であり、人の噂の恐さだ……】
【女の情報網は、恐い……】
【それが既成事実である以上、裁判沙汰になれば、一種の特例を除き、90%以上の確率で、女性側が勝訴するのだ】
【男性側は、10%程度の勝率……】
【それが重い現実である――】

ニコォ
とアユミちゃんは、花のような満面の笑みを浮かべていた。
これには僕も、戦々恐々だ……。
(アユミちゃんが恐い……ただひとすらに……)
ニコニコ
とまるで女神様の笑顔を浮かべるアユミちゃん。
「……」
シャルロット(あたし)はその状況を見やりつつ。
「フゥ……」
と呼気を吐いた後、こう弁を述べる。
「ハッキリ言えるのは、軽はずみな行動で、一生涯続くことは、してはいけない事よ……!」
「!」
「!」
あたしは、そう、この2人に念を押しておく。
――けど、今、重要の話題はこっち。
「――話を戻しましょう! 今、地球人類の難民達の人口比は、わずか4500人越え程度……!」
「……」
「……」
「この議題を進めないと、先にはいけませんからね」


TO BE CONTINUD……。

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