第八十五話 幼馴染の二人
鈍感なところ、天然なところもです。私は貴女と貴女との日常を守りたいと思います」
ハリッシュの想いにクリシュナが答える。
「ありがとう。ハリッシュ。小さい頃から、ずっと傍で私を守ってくれていた。気付いてあげられなくて、ごめんなさい。貴方が好き。ずっと傍にいるわ」
二人は再びキスする。
クリシュナはハリッシュの服を脱がすと、両手でハリッシュの体に触れる。
(痩せたこの体でずっと私を守ってくれていた)
首筋、胸、腹と順にキスしていく。
クリシュナがハリッシュのパンツを脱がすと、ハリッシュの男性器は既に膨らんでいた。
クリシュナはハリッシュの男性器を裏筋に沿って舐め上げると、口で咥え、口淫を始める。
ハリッシュが驚いて尋ねる。
「ク、クリシュナ。どこでこんな事を・・・!?」
クリシュナは悪戯っぽく微笑んで答える。
「勘違いしないで。ナナイから教えてもらったのよ」
ハリッシュは妙に納得したようであった。
「あの二人は大人ですからねぇ・・・」
(このくらいで・・・いいのかな?)
クリシュナはハリッシュの男性器を自分の
クリシュナの秘所は既に透明な体液で溢れ、ハリッシュの男性器も唾液で濡れてはいた。
「・・・んんっ。・・・くっ」
破瓜の痛みにクリシュナの美しい顔が歪む。
その様子を見ていたハリッシュが心配する。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫」
そう言って、クリシュナは二回ほど腰を動かす。
「ああっ・・・あっ・・・はあっ・・・」
クリシュナは自分で動いてみたものの、男性器が自分の内側をめくり上げる快感で下半身が痙攣して動けなくなり、ハリッシュの胸の上に倒れ込む。
「・・・ごめんなさい。・・・もう」
ハリッシュは自分の胸に体を預け、息遣いの荒いクリシュナを労り、その頭を撫でる。
「良いんですよ。クリシュナ。無理はしなくて」
ハリッシュはクリシュナを抱き締めると、下からクリシュナの秘所を突き上げる。
「あうっ・・・ああっ・・・あっ」
ハリッシュの腰の動きに合わせて、胸の上でクリシュナがよがり、喘ぎ始める。
程なくハリッシュはクリシュナの
脈を打って出される子種が子宮の入り口に当たる快感から、クリシュナはピクンピクンと反応する。
「ああっ・・・ふっ・・」
行為を終えた二人は再びキスする。
「クリシュナ。痛かったのでは?」
ハリッシュの心配をよそに、クリシュナはハリッシュの胸に頬を置き、指先で胸に何かの文字をなぞりながら答える。
「平気よ。・・・二人で大人になれたから。愛してる」
幼馴染の不器用な二人はようやく結ばれた。
戦争と動乱の続くアスカニア大陸。
首都での決戦で、戦闘になれば死ぬかもしれない。
それならば、生きている間に好きな人、愛する人に自分の想いを伝え、結ばれたいと願う。
その想いが思春期の若者たちを恋愛に性に突き動かしていた。