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第七十九話 不死王vs男爵

--少し時間を戻した東南戦線 獣人(ビーストマン)の巣穴

 エリシス、リリー、ルナの三人は、獣人(ビーストマン)の巣穴の中の通路を歩いていた。

 エリシスが歩いていると、ガチャガチャという金属音が聞こえる。

「何の音かしら?」

 エリシスが音のする方へ進むと、通路の脇に玄室があった。

(・・・部屋?)

 エリシスが玄室を覗き込むと、テーブルに鎖と金具で固定された男が居た。

 エリシス達、三人は玄室に入ると、エリシスが男に話し掛ける。

「あら? 貴方、こんなところで何しているの? 裸でお尻なんか突き出して??」

 男はエリシスに答えた。

「女。良いところに来た。金具と鎖を外せ。私を助けろ」

 命令形で話す男の横柄な物言いにエリシスはカチンとくる。

「助けて貰おうというのに随分なモノの言い方ね」

 男のエリシスに対する無礼な態度にリリーも苛立つ。

「コイツ、何様のつもりでしょうね」

 エリシスとリリーの不機嫌を察知したルナが怯えたように後ろへ下がる。

「私は帝国貴族のキャスパー・ヨーイチ男爵だ。女。判ったら、早く金具と鎖を外せ」

 キャスパーの言葉にエリシスが答える。

「貴方が獣人(ビーストマン)に捕まった男爵さんね。鎖に繋がれているところを見ると、獣人(ビーストマン)に捕まって、ここで奴等の玩具(おもちゃ)にされていた訳ね」

 図星であった。

 キャスパーが苛立って言い放つ。

「うるさい!!」

 ムッとしたエリシスがキャスパーに言う。

「貴方には『お仕置き』が必要ね」

 エリシスはキャスパーのお尻、尾てい骨の上辺りに右手の人差指を当てて、魔法を唱えた。

проклятие,(プロクラーツィエ、)Брендинг(ブレンズィング・) дурака(ドゥラカ)
(呪え。愚者の焼印)

 キャスパーのお尻に入れ墨のような文字が浮き出た。

獣人(ビーストマン)専用>
< ↓ >

 矢印の先には、キャスパーの肛門があった。

 キャスパーのお尻の文字を見たリリーが、堪え切れずに口元に手を当てて噴き出す。

「ププッ! クスクス。 ・・・エリシス。これはあんまりでは?」

 金具で首をテーブルに固定されていて、エリシスにお尻に入れ墨のような文字を入れられたと判らないキャスパーが言い放つ。

「お、おい! お前ら! 私の尻に何をした!?」

 エリシスはサディスティックな笑みを浮かべて、キャスパーの言葉を無視すると、後ろから股間越しにキャスパーの男性自身を右手で握った。

「ふふふ。横柄な物言いする割には、随分と可愛らしいオチ●●ンしているのね」

 そう言うとエリシスはキャスパーの男性自身の先に余っている包皮を摘むと、親指と人差し指でこねくり回す。

 更にエリシスは左手の中指をキャスパーの肛門に当てる。

 人肌の温かさというものが全く無い、死体のようなエリシスの冷たい手の感触がキャスパーを驚かせる。

「お、おい。 貴様、何をする気だ!?」

「ふふふ。ココをこうして・・・こう」

 エリシスは右手でキャスパーの男性自身をしごくと、左手で前立腺をマッサージする。

「これは・・・どうやら獣人(ビーストマン)()()()()()()のようね」

 前立腺マッサージをされてキャスパーはたちどころに射精した。

「フッ! ウッ! ウッ!」

 エリシスは横からキャスパーが出した精液を眺める。

「あらら。ずいぶん早いのね。・・・それにこんなに黄色くなるまで溜め込んでいるなんて。まだ若いのに。・・・きっと、彼女も居ないのね」

 エリシスの言葉にリリーとルナが笑う。

 女三人に笑われたキャスパーは怒り出す。

「お、お前らぁ~」

 エリシスは、キャスパーの言葉など、お構いなしにリリーに言う。

「リリー。貴女もやってみさないな。女の嗜みの練習よ」

「私がですか?」

 そう言うとリリーもエリシスを真似て、右手でキャスパーの男性自身をしごき、左手で前立腺をマッサージする。

 再び、キャスパーはたちどころに射精する。

「ウッ! ウウッ!」

 リリーが呆れたように話す。

「・・・まるで水鉄砲ですね。二回目だというのに」 

 エリシスは機嫌を直したようで、ルナにも話す。

「ルナ。貴女もやってみなさいな」

 エリシスに言われ、ルナも恐る恐るエリシスとリリーを真似て行い、キャスパーを射精させる。

「フッ! ウッ! ウッ!」

 キャスパーが射精する様子を間近に見たルナが驚く。

「ひゃっ!? で、出ました!」

 キャスパーの三度目の射精を見たエリシスが呆れたように言う。

「・・・三回目だというのに、随分、出るわね。どれだけ出るのかしら? ルナ。続けて!」

「はい!」

 再び、キャスパーはたちどころに射精する。

「フッ! ウウッ!」








 女三人に弄ばれてキャスパーは結局、六回まで射精した。七回目になると、男性自身は反応するものの、それ以上、精子は出なかった。

 エリシスはキャスパーがテーブルの上に出した精液を眺めて笑いながら、リリーとルナに話し掛ける。

「・・・凄いわね。こんなに出るなんて。どれだけ溜め込んでいたのかしら」 

 リリーも口元に手を当てて笑いながらエリシスに答える。

「これだけの量となると、コイツは相当な期間、溜めていたのでしょうね。或いは、獣人(ビーストマン)に玩具にされ掘られていたから、後ろのほうが感じるようになっているのかもしれませんね。」 

 キャスパーはエリシス、リリー、ルナの女三人に散々、弄ばれ、笑われた屈辱に涙目で歯ぎしりしていた。

「く、く、く、許さんぞ! きさまらぁ~」

 エリシスはサディスティックな笑みを浮かべて、キャスパーを見下して告げる。

「貴方を助けてあげるだけでなく、美女がスッキリさせてあげたのだから、むしろ感謝して欲しいわね」

 エリシスはすこぶる御機嫌で、掌を下に向けて魔法を唱えた。

召喚(サモン)骸骨(スケルトン)!」

 掌の先に魔法陣が現れ、床から4体の骸骨スケルトンが浮かび上がり召喚される。

 現れた四体の骸骨スケルトンは、跪いてエリシスの指示を待つ。

「この態度の悪いボウヤを運んで頂戴」

 エリシスの命令で、四体の骸骨(スケルトン)はテーブルごとキャスパーを持ち上げて、玄室から運び出す。

「おい! ちょっと待て! まさか鎖も金具も外さず、この姿のままで革命軍に運ぶつもりか!?」

「そ・の・と・お・り♪」

 エリシスは悪戯っぽくキャスパーに片目を瞑ってみせる。

「よ、よせ! やめろ! やめてくれ!! こんな姿を皆に見られたら、生き恥も良いところだ! やめて! やめてくれぇ~!!」






 四体の骸骨(スケルトン)にテーブルごと担がれて運ばれながら、必死にまくしたてるキャスパーをエリシス達三人は笑いながら見守り、無事、革命軍陣地へ送り届けた。

しおり