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225章 寿司が運ばれてきた

「ミサキさん、6万ペソを払ってもいいんですか?」

 1カ月の焼きそば店の給料は、3200ペソ前後。通常の給料の、20カ月分程度に該当する。一般人が同じことをすれば、すぐに破産する。

「うん。お金は問題ないよ。旅行を楽しむために、100万ペソ以上を持ってきた」

「100万ペソですか?」

「普段はお金を使う機会はないから、社員旅行で奮発しようと思っている」

 1カ月の収入は100万ペソ以上で、1カ月の支出は15万ペソ前後。85万ペソ以上は、確実にたまることになる。

 お金は必需品だけど、家に置くだけでは意味をなさない。商品との交換することによって、裕福な生活を送ることができる。

「そうだとしても・・・・・・」

「シノブちゃんたちには、命の危機を何度も救ってもらっている。命と比較したら、5万ペソは安いと思う」

 特殊な体をしているため、何度も命を失いかけた。いろいろな人に助けられていなければ、命はなかったと思われる。

「シノブちゃん、寿司が運ばれてきたよ。せっかくの高級品だから、ポジティブな気持ちで食べよう」

「そうですね・・・・・・」

 ミサキは寿司を見た瞬間、心を大いに奪われた。一つ一つのネタは、宝石さながらに輝いていた。

 マイ、ユタカは寿司を前にして、大いにキラキラしている。フユコはアホ毛センサーが、まっすぐに伸びていた。

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