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145章 空腹

 ミサキのおなかは、空腹のサインを発する。しっかりと食べてきたと思っていたのに、そうでなかったようだ。

「ミサキちゃん、何か食べますか?」

 シノブ、ユタカ、マイは休憩中である。個人の事情で、仕事をさせるわけにはいかなかった。

「シノブちゃん、いいよ。近くのスーパーで、ご飯などを買ってくる」

「おなかは問題ないですか?」

「問題ないわけではないけど、どうにかなると思うよ」

 10~20分で食料を調達すれば、空腹のマイナスを最小限に抑えられる。

「ミサキちゃん、何かを食べてください」

「シノブちゃんたちは、休憩を取っているところだよ。個人の事情だけで、焼きそばを作ってもらうわけにはいかないよ」

 シノブは立ち上がると、マイ、ユタカに声をかける。

「マイちゃん、ユタカちゃん。3人で焼きそばを作ろう」

 マイ、ユタカははっきりと頷いた。

「わかった。焼きそばを作る」

「ミサキさん、少しだけ待っていてね」

 食料品を調達してから、こちらにやってくればよかった。焼きそばを作っている三人を見て、激しい後悔に襲われることとなった。

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