139章 とんこつうどん
ミサキはゆっくりと目を開くと、時刻は2時を回ったところだった。
「何かを食べましょう」
いつもは即断即決だけど、今日は少し悩んでいる。何を食べるのかという、イメージは沸いてこなかった。
ミサキの体は空腹のサインを発する。放置するわけにはいかないので、目を瞑った状態で自販機のボタンを押す。
目をゆっくりと開けると、とんこつうどんがあった。メニューにはあるものの、一度も食べたことはなかった。
とんこつうどんは、とんこつラーメンの麺を、ラーメンからうどんに変えたものである。スープ、具材などについては同じものを用いる。
ミサキはとんこつうどんを食べてみる。新鮮さを感じられたものの、あまり好きな味ではなかった。とんこつはラーメンにはマッチするものの、うどんとはマッチしなかった。
とんこつうどんを食べ終えると、大盛りチャーハン5人前、から揚げ10人前、八宝菜5人前を注文する。とんこつ味の料理を食べたことで、中華を食べたくなった。
ミサキはチャーハン、から揚げ、八宝菜を食べ進めていく。しっかりと食べたことによって、おなかはおおいに満たされた。