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98章 一緒に食べる?

 ミサキは冷蔵庫の中から、牛肉、鶏肉、豚肉、玉ねぎ、ピーマン、とうもろこし、シイタケを取り出す。調理の手間を省きたいので、玉ねぎ、ピーマン、トウモロコシ、シイタケはカットしたものを使用する。

 カット野菜は、有機タイプである。不純物を取り除くことによって、60~70パーセントほどおいしくなる。

 牛肉、鶏肉、豚肉も一口サイズ。お金は余裕があるので、時間を節約できるものを選んだ。

 牛肉は800グラム、鶏肉700グラム、豚肉は600グラム。ミサキにとっては、これくらいが通常運転である。

 ミサキはホットプレートに油をひいた。5分ほど待っておけば、肉などを焼ける状態になる。

 ホットプレートを眺めていると、アヤメから声をかけられた。

「ミサキちゃん、二人で食べたい」

「アヤメちゃん、勝手に食べてもいいの?」

「アイドル事務所次第かな。OKをもらえた場合は、一緒に食べることができるよ。電話をかけてくるから、ちょっとだけ待っていてほしい」

「うん。すぐに戻ってきてね」

 ミサキはおなかペコペコなので、10分以内に戻ってきてもらいたい。それ以上かかってしまうと、待てなくなる可能性が高い。

「わかった。すぐに戻ってくるよ」

 アヤメは電話をかける場所として、お風呂場を選択する。 

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