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81章 決勝進出

 18杯目のラーメンを食べ終えたところで、終了のゴングが鳴らされた。

「そこまでです・・・・・・」

 男性審査員がラーメンを食べた数をカウントする。

「タケシさん、4杯です」

 巨大なおにぎり、巨大なたこ焼き、焼き鳥50本、ラーメン4杯。通常の人なら、数日分の食事に該当。細身の男には明らかにきつい。

「ゴリゴリラさん、11杯です」

 ラーメンを11人前食べたからか、かなり苦しそうにしている。決勝に進出したとしても、優勝するのは無理そうだ。

「ゴンゾウさん、9杯です」

 おなかを抑えており、腹痛なのがはっきりと伝わってきた。決勝戦で食べることはできるのか。

「ミサキさん、18杯です」

 本来はもっと食べたかったけど、決勝戦のためにセーブした。おなかを満たし過ぎると、決勝戦を戦えなくなる。

「ハシラさん、4杯です」

 ハシラは敗退が決定したのに、満足そうな表情を浮かべていた。彼からは料理をおいしく食べることの、大切さを学んだような気がした。 

「決勝進出者はゴンゾウさん、ゴリゴリラさん。ミサキさんの3人に決定しました」

 決勝戦で勝てば、50万ペソをゲットできる。ミサキは気合を入れた。

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