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第11話 『仕事が来た!!』

時給100円で何でもやります!! スタントマン、魔王、宇宙の皇帝まで何でもござれ? 世界一の便利屋さん!!


著者:ピラフドリア



第11話
『仕事が来た!!』




 刑事さんの仕事は失敗に終わった。そして次の仕事を待って俺は空間の狭間に帰った。



 お店に戻ると、すでにそこに新たな客がいた。その客の姿は芋虫型の宇宙人だ。



「ナァラハカタヤハサカタマヤハカタマヤハカアトマナサチヤラサカタヤヒヤ」



 宇宙人が俺に話しかけてくる。しかし、話の内容を理解することができない。そんな時に役立つアイテムがある。



 俺はジェスチャーで待つように指示すると、厨房からあるものを持ってきた。それはプリンだ。それもただのプリンではないこんにゃくプリンだ。



 なぜこんにゃくなのか。ある某アニメを知っている人なら分かるはずだ。



 俺はそれを宇宙人に食べさせた。すると宇宙人の言葉がわかるようになった。



「あー、あー、分かりますか?」



「はい。それで今回はどういった用事で?」



 俺が聞くと宇宙人は口の中からチラシを吐き出した。
 さっき食べたプリンも少し残ってる。



「どんな依頼もできると聞きまして……」



 そう、このチラシは俺があらゆる世界に張り出してきたこのお店のチラシ。
 内容はもう大体想像がつくだろう。



「できますよ。それで依頼内容はどのような内容なんですか?」



 俺が聞くと宇宙人は触覚を動かす。そして触覚からビームを出すとそこに立体映像が現れた。



「今、私の所属する宇宙人株式会社が倒産の危機なんです。それで…………」



「それで?」



 立体映像に円柱型の機械が出てきた。



「私たちの星ではこの機械に願いをするとなんでも願い事が叶うって噂があるんです。それでこの機械の代わりになって欲しいんです!!」



 なかなかの難題が来た、今までみたいに誰かの代わりになる仕事ではない。いや、でも、その機械の仕事がそれならそれはそれで依頼としてはあっている。



「無理ですか?」



 宇宙人は心配そうに訪ねてくる。



 俺の槍は対象の姿に変身するだけではなく能力も真似することができる。不可能ではないはずだ。しかし、それが機械となるとちょっと難易度が高い。



 人外にでも変身することができるこの槍だが、欠点がある。それはその体に俺がなれるまで時間がかかるという点だ。



 魔王に変身した時もすぐに能力が使えたわけじゃない。慣れるまで時間がかかるのだ。
 それに変身してからではないと説明者は出てこない。



 つまりは手足がないと説明書が読めないのだ。



 しかし、ここは便利屋。どんな仕事も請け負うのが俺の義務。



「分かりました。お任せください」



 どうなろうとも成功させてみせる。




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