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「覚悟があるならいいが、商店街に入った時点で今はもう学院の領域下にあること忘れるなよ」
「「はい!!決してさぼりません!!」」

思わず敬礼する二人に、マグナは笑いながら頷く。

「おい、そろそろ行くぞ。チビを探さないと話にならん」

その言葉に2人の様子を見てみると、それぞれ胸元に特待生バッチをつけている。

「ま、待ってください!!えっと3年の特待生の方ですか?モノって子が探していたんですけど…」

そういいモノからもらった学院証を見ると、ゼロは深くため息をついた。

「巻き込んですまないな、ありがとう。
諸事情でオレ等から連絡ができない。申し訳ないが待ち合わせ場所まで来るように連絡してくれないか。あと、オレたちの学院証も渡しておく。何かあったら気軽に連絡してこい」

ゼロとマグナはそういい、2人に学院証を手渡した。

『魔法学院マトリア校 刀剣科 3年 特待生 ゼロ=ストラトス』
『魔法学院マトリア校 銃火器科 3年 特待生 マグナ=グレスト』

「入学式後にいろんな催しあるから楽しんでいってな!」

マグナはニッと笑い2人の背中をバシバシと叩くと、ゼロと共に人ごみに消えていった。 

「そういえば先輩たち、入学式さぼったの特待生って言ってなかったか…?」
「あはは…」

2人は苦笑するしかなく、学院へと向かって行った。 


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